*さいはての西*

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『日本人の知らない日本語: なるほど~×爆笑!の日本語"再発見"コミックエッセイ』  

蛇蔵&海野凪子著(メディアファクトリー)

外国人学生の日本語・珍問奇問、みだれうち!!
日本人もびっくりの日本語“再発見”
コミックエッセイが発売に先駆けて登場!
読めばアナタも今すぐ日本語通になれちゃいますよ~。 (コミックエッセイ劇場より)


少し前に新聞広告で見て、おもしろそうだな~と思っていた本ですが、予想以上におもしろくて大笑いしました。数々の名コミックエッセイを輩出したメディアファクトリーから、期待の新星登場です。

日本語学校の教師をしておられる海野凪子さん(おそらく仮名)と、その海野さんの職場での日常を蛇蔵さんがコミック化。ネタの選び方、見せ方、落とし方が非常に秀逸でテンポが良く、これを笑わずに読み終わるのは無理でした!

何がおもしろいって、やっぱり生徒さん!
生徒さんたちのまじめさ、一生懸命日本語を勉強している真剣さ、それがどうしたって、おかしくって笑えます。すまん、生徒さんたち。

中国出身の王さん趙さんもサイコーだし(猫缶を見て「日本人も猫食べる」と思っていたらしい。その何でも食うっぷりは中国でも南方人だな王さん趙さん!!)、ご実家はシャトーという本物のマダムなのに日本の任侠映画で日本語を覚えたフランス人のマリーさん、黒澤映画に憧れて武士ことばでマリーさん(こちらは任侠言葉)としゃべるスウェーデン人のエレーンさん、アラブ首長国連邦人の王子君のアリさん(靴屋で靴大人買い=お店に並んでるの全部)、日本人よりもマニアックな日本語の質問を次々と繰り出す優秀なイギリス人ジャックさん、などなど、皆さん仮名でしょうけれども実在するってんだから驚きですよ(笑)。(著者の方のブログより) 「凹」という字を見て「こんなの字じゃない…」と泣いて愚痴ってしまったイタリア人の生徒さんにも笑いました。(それを「アートだと思って」とアドバイスする先生もすばらしい!)

日本人にとっては当たり前になっている、ものの数え方など(実は日本人でも正しい数え方を知っている人は少ないですよね)、むずかしいですよね。 留学生が「犬が1ぴき、2ぴき、3ぴき…」と言ったので、「1ぴき、2ひき、3びき、だよ」と教えてあげると、「なぜ違うんだ」と聞かれ、「リエゾンだよ」(←おい)と言ったら納得してくれましたが、そんな、自身の学生時代もなつかしく思い出しました。

また、これだけグローバル化が進んでいるはずの世界で、海外での日本の誤解されっぷり、日本語教科書の古色蒼然さにも大笑い。
例えばカバー折り返しにあるマンガ、海外の日本語会話文例集という教科書のネタなのですが、

「素敵な お召し物 ですね」
「いえ、こんなのは ぼろで ございます」

って、ほんとにいつの時代だ!(笑)
(でも先生、わたくしも「お疲れの出ませんように」って目上の方には言いますよ?)

元は平安時代の女房言葉だった「しゃもじ」などを「昔のギャル語」と表現されたのは的確かと思います(笑)。廓言葉だった「です」をかんちがい男が大量発生したおかげで標準語になった説はおもしろいのでそれに一票(笑)。学者先生は生真面目ですが、ことばは生きものですから、これくらいの方が説得力があると思います。「よばい」という言葉が本当は「呼ばひ」だったのが「夜這い」になっちゃったような、そんな誤用も楽しいからいいじゃないですか。
ほんとに、そのうち顔文字が新聞の紙面に踊る日も遠くないかもしれませんね!
(°∀°)ノ\(^∀^)

個性豊かな生徒さんたちと、そんな生徒さんたちに慕われて信頼されていることが伺えるエピソード(しかし笑える)が、読んでいて爽快でございました。
続編、お待ちしております。
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by n_umigame | 2009-04-29 23:57 | | Trackback | Comments(0)
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