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*さいはての西*

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『名探偵モンク 6』 #8~#9

第8話「ピョン太はともだち」 mr. MONK Gets Hypnotized

離婚が泥沼化と話題の不動産王アーロン・ラーキンの妻サリーが行方不明になる。宝石を売りたいと相談に来ていた宝石店を出た直後、駐車場で姿を消した。
モンクが現場検証をしていると、物事へのこだわりぶりを競っていたライバル、ハロルドに会う。いつもと違って明るく楽しそうなハロルドは、催眠療法でさまざまな恐怖心がなくなったのだという。ハロルドの変ぼうぶりを目の当たりしたモンクは、同じ催眠療法を受けることに。

[ゲスト出演]
アーロン役/ヘンリー・ツェーニー(映画「今そこにある危機」「ミッション:インポッシブル」)
サリー役/ディナ・メイヤー(映画「JM」「ソウ」)


「ぶっとびモンク」ふたたび。
ベル先生やナタリーに無断で怪しげな催眠療法を受けたモンクですが、モンクだって「今のままの自分」でいたいわけでは決してないんだ、ということが痛切に伝わってくる回でした。こんなにたくさん恐怖症を抱えて、こわい物だらけの人生はさぞかしつらいでしょう。今現在、体の一部が痛くて痛くて、ましてやそれが何年も続いていたら、まわりにどんなに怪しいからやめておけと言われたって、誰だって「治るかもしれない」という希望に飛びつきたくなりますよね。
そういう、人の弱みにつけ込んで怪しい商売をしている方が大問題なのですが。
でもモンクに同情したのは最初だけでしたね(笑)。モンクさん、はじけすぎ!

モンクのバカ推理の回想シーン、役者さんたちの役者魂にいつも敬礼してしまいますよ(笑)。

ハロルドが公道で脱いじゃっておまわりさんに連行されるのを見て、なんとなく我に返るモンクがらしくてよかったです。自分で気づく人ですよねモンクさんは。

今回の伏線になった「警部が噛んで床に吐きだして、そこらじゅう歩き回った靴に何時間もくっついてたガムを食べる」っていうのはモンクでなくてもギャー!! ですよ。汚いなあ。


第9話「信じる者は救われる!?」 mr. MONK and the Miracle

クリスマス・シーズン。ホームレスの男性ウィリーが死体で発見される。殺人を疑うホームレス仲間3人はモンクに調査を依頼。ウィリーが前夜、何者かに追われているとおびえていたからだ。3人に拒絶反応を示すモンクだが、しかたなく現場を見に行くことに。

一方、ストットルマイヤー警部は腰痛が悪化し仕事もできない状態。薬も効かず原因不明だ。そんなとき、近くの修道院の噴水で病が治るというウワサが…。


第9話は第8話の「人の弱みにつけこむ卑劣な商売」が照射された回でした。

今回はストットルマイヤー警部のヒゲなしの顔という、ファンにはうれしいサービスつき(笑)。
いい感じですよね!! 男前度40%増しです。
と同時に「あー、『羊たちの沈黙』のバッファロー・ビルの人だな」ということがさらに思い出される回でした。
ディッシャーのヒゲは……ノーコメントでお願いします。

体が弱っているときは弱り目に祟り目で、なにもかもうまくいかない…と落ち込みがちですが、人間は意外と単純で、ちょっとしたきっかけで目線を少し変えるだけで、いくらでもポジティブに人生が回っていくのだ、ということも、さりげなく示された回でした。

一見関係のないエピソードがうまくつながるプロットが秀逸な回でもありました。
by n_umigame | 2009-06-08 21:45 | 映画・海外ドラマ