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『バカミスの世界 : 史上空前のミステリガイド』 小山正とバカミステリーズ編(ビー・エス・ピー)

寝る前に何か…と思い、久しぶりに読み返しましたが、いやー、またふとんのなかで悶絶してしまいました。笑いすぎて。

もうすっかり「バカミス」ということば自体も定着した感がありますが、ミステリファンは生真面目な方が多いせいか、いまだに「僕の私の愛するあの傑作を、”バカミス”とは何だけしからん!!」という方もいらっしゃるようです。

いやー、でも、バカミスですよね、これ、という作品がどうしたってありますよね(笑)。

わたくし全然ミステリファンじゃないので、そこに愛さえあればバカミスと呼ばれたっていいじゃない? などと思ってしまうクチですが、思いもよらなかった作品がこの本で「バカミス」の称号に輝いているのを見て、蒙を開かれた思いもいたしました。
そうか、そう読めばバカミスだな、とってもおもしろい見方を教えてくださってありがとう! と思って読み返した作品もいっぱいありますね。エラリイ・クイーンの『第八の日』とか(笑)。

巻頭から紹介が始まる、歴史上に燦然と輝くバカミス、バカボイルドの数々もステキですし、巻末に付されたバカミス・リストもとても参考になりますが、P.G.ウッドハウスの『ミステリ小説に関する二、三のこと』(山田順子さん訳)だけでも一読の価値があります。
一部抜粋いたしますと、

 もちろん、アマチュア探偵はおおむね次の三種類に分類される。
 (1)無味乾燥タイプ
 (2)蘊蓄タイプ
 (3)熱血タイプ
 わたしはどのタイプも好きではない。


引用最後の一行に大爆笑したのはもちろんなのですが、(2)蘊蓄タイプについて
「このタイプはペストのごとく広まっている」

という解説(?)も大爆笑でした。
気が合うな、ウッドハウス。

ここ以外にも、このウッドハウスの小論だけで6回は笑えますし、ほかの部分も絶対おかしいのですが、現在古書しか流通していないようですので、古本屋さんなのでお手軽なお値段になっていたらぜひ買っておいて損はないかと思います。
ただし、自分の大好きなミステリ作品がバカミスと呼ばれていても笑って頷ける人向き(笑)。
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by n_umigame | 2009-07-09 22:34 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
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