*さいはての西*

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2017年 05月 07日 ( 2 )

シャーリイ・ジャクスン原作『ずっとお城で暮らしてる』映画化

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(画像は原作邦訳の書影・出版社HPより)


※以下、2017年5月7日現在の情報です。


***

先日、久しぶりに読書会に参加させていただいたのですが、その際、課題書の『ずっとお城で暮らしてる』(シャーリイ・ジャクスン原作)が映画化するという話があったけど、あれはどうなったの? という話題になりました。

昨今、映画化やドラマ化の話が出ては立ち消えになることもめずらしくないので、これも、噂を聞いてからがけっこう長く、てっきり立ち消えになってしまったのかと思っていたら、進行していました。
失礼しました。

画像はすべてこちらのサイトからお借りしたものです。
"Sebastian Stan and Taissa Farmiga on the Set of “We Have Always Lived in the Castle”Posted on August 10, 2016"

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このお話の時代はいつごろなのだろうと思っていたのですが、この画像を見てると1940~1950年代なのかなあと思いますね…。原作の舞台はアメリカのはずなのですが、これも画像を見ているとイギリスのようにも見えます。
車に詳しい方なら、このチャールズのものらしき自動車を見て、時代と国を想像できるのかも知れません。


原作では、物語の語り手はメリキャット(メアリ・キャサリン)で、その姉のコンスタンスとの関係を中心に進行するのですが、キャストでクローズアップされているのは、『キャプテン・アメリカ』のバッキーこと、セバスチャン・スタンさんのようです。
今回、メリキャットとコンスタンスの従兄弟であるチャールズを演じるようです。
原作のチャールズはけっこうなクズなんですけど、イメージ的にファンの人はどう感じるのか、ちょっと気になるところです。

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IMDbを見ると、トップにクレジットされているのは、コンスタンス役のアレクサンドラ・ダダリオさんです。
『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』とその続編、『カリフォルニア・ダウン』などに出演。Wikipediaによると、「米映画サイトTC Candlerによる「最も美しい顔」ランキングで、2012年版で3位」に選出されたそうです。
原作のコンスタンスは28歳なので、現在31歳の俳優さんはぴったりかもしれませんね。

次は、メリキャット役のタイッサ・ファーミガさん。『記憶探偵と鍵のかかった少女』で主演された俳優さんです。現在22歳。
原作のメリキャットは18歳なのですが、18歳とは思えないような、幼いまま成長が止まってしまったような少女です。画像を見ていると、せいぜい15歳くらいに見えるけど18歳と言われれば18歳かな、という絶妙な雰囲気は出ているのではないでしょうか。

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ほかの俳優さんはわたしは知らない方がほとんどなのですが、メリキャットとコンスタンスの叔父であるジュリアンに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のクリスピン・グローヴァーさん。マーティのお父さん、ジョージ・マクフライを演じた俳優さんです。(長年お見かけしたことがありませんでした…)
原作では、ジュリアンは鬱屈した思いを抱えながらも夫婦揃ってお金持ちの兄の家に居候したようなので、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のときのちょっとなさけないジョージパパを思い出すのかもしれません。
ただし『バック~』はコメディでしたが、『ずっとお城で暮らしてる』は、落ち込んでいるときに読むと呪いにかかるようなタイプのお話です。

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さて、「映画」とご紹介していますが、IMDbのリリース予定を見ていると2017となっているだけで、しかも北米だけしか表示がないところを見ると、テレビ映画の可能性も大です。
脚本の方も、フィルモグラフィーを見ている限りではテレビシリーズの作品がほとんどのようです。
ハリウッド映画で名前と顔が知れた俳優さんが何人も出演されているので、日本でもCS放送あたりでかかるかもしれませんが、ちょっと劇場にかかるタイプの作品ではなさそうですね。

画像のセットなどが美しいので、見られる機会があれば見たいと思います。

■IMDb
We have Always Lived in the Castle(2017)



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by n_umigame | 2017-05-07 22:40 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)

『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』川上和人著(新潮社)

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必要なのは一に体力、二に体力、三、四がなくて、五に体力?! 噴火する火山の溶岩、耳に飛び込む巨大蛾、襲い来るウツボと闘いながら、吸血カラスを発見したのになぜか意気消沈し、空飛ぶカタツムリに想いをはせ、増え続けるネズミ退治に悪戦苦闘する――アウトドア系「鳥類学者」の知られざる毎日は今日も命がけ! 爆笑必至。
(出版社HP・書影も)


タイトルからもお察しではあったものの、まえがきからして爆笑してしまい、電車の中で読んでいたら不審者決定本でした。
特に007シリーズのファンの方にはこのまえがきだけでも読むことをおすすめします。
「デスヨネー」って爆笑するしかありませんでした。
笑えるのはここだけではなく、本文でもリズミカルで読みやすい文章に乗せられて、ほぼ毎ページ笑っていました。

著者は森林総合研究所の研究員として在籍されている、ご専門は鳥類の先生のようなのですが、読み終わっても印象に残っているのは鳥類以外の知識ってのはどうなんですか。
「アルマジロは小銃で撃つと跳弾することがある」とか、なるほどと思う一方でアルマジロを銃で撃つ極道者がいるのかと気になって鳥どころじゃなくなりましたよ。

いえ、もちろん鳥の部分もとてもおもしろいし勉強になります。
中でもリアルキョロちゃんの考察の項。
畠山モグさんのリアルキョロちゃんのイラストのヤバさもさることながら、先生、何やってはるんですか。もっとやってください。
「キョロちゃんって、まさかと思うけど、あの森永製菓のキョロちゃん?」と思われた方、そのまさかですからご安心ください。わたしはキャラメルが入ったやつが好きでした。
「捕食者の目は前についているからキョロちゃんは捕食者」とか、そうですかとしか言えないのに、科学的に正しいのがもう爆笑です。

動物を追うフィールドワークは本当に体力勝負のたいへんなお仕事だということがわかるのですが、やっぱり笑いが止まりませんでした。申し訳ない。

全体的にそんなふうな軽い読み物と思いがちな雰囲気で通している本ですが、やはり科学者の冷徹な目で見られている部分もあり、イエネコを駆除せざるをえないことについて語られた部分などは、生き物を飼う、命を預かることの重さを考えさせられます。
特定の動物だけが殺されるときに「かわいそう」と言われることについては、やはりいろいろと苦慮なさることがあるのだろうなと。

「美しいだけの自然なんてない。テレビの風景は嘘ではないが、真実の一部でしかない。」
(p.65)

このあと「裏切りのない不二子ちゃんなぞ魅力は半減だ。」と続いていろいろぶちこわしなんですけどね。せっかくのいい話が。
先生、まちがいなく、オタクだと思います。
そこも親近感がわきます(笑)。

初めて著者の本を読んだのですが、ほかの本もぜひ読んでみたいと思います。




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by n_umigame | 2017-05-07 22:37 | | Trackback | Comments(0)