*さいはての西*

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カテゴリ:ドキュメンタリー( 4 )

「“怖い絵”で人間を読む」@NHK BShi 後編

恐怖の後編です。

前編と比べると即物的に恐ろしい絵の紹介だったのですが、中野京子さんの解説が秀逸で、やはり「絵を見る」ということはその時代背景やその人物を知っている方が数倍深まること、いわゆる芸術的な価値とはまったく違う次元で、鬼気迫る絵の持つ力ということを、改めて考えさせられました。
わたくしは絵を見るのが好きですが、言語を越える人間の力という意味では、やはり音楽には勝てないのかなあと思うこともしばしばでした。
しかしこの番組を見て、いやいや絵はすごい、やっぱりすごいよ! とふるふると打ち震えてしまいました。

今回は特にそういう主眼であったということもありますが、人物の絵は、やはり「目」ですね。

ゴヤ「我が子を食らうサトゥルヌス」の、サトゥルヌスの”目”。
レーピン「イワン雷帝とその息子」の、イワン雷帝の”目”。
ドラクロワ「怒れるメディア(激怒のメディア)」の、王女メディアの”目”。

3作品とも、「我が子を殺す親の”目”」というのが、偶然のチョイスだったのかもしれませんが、これだけ画題となり、それが見た者をして忘れられない強烈な印象を残すということに、人間という生き物の深い深い業を思わずにいられません。
番組ではそれぞれ、「狂気」「後悔」「憤怒」の”目”として解説されますが、何らかの共感(それは”嫌悪”という形での共感も含まれますが)がなければ、この絵が印象に残るということはないのではないでしょうか。
今現在「我が子を食らう」ような親があとを絶たないことを思えば、これらの絵が過去の一芸術作品で終わらないことがわかります。

大塚国際美術館では「怖い絵ツアー」をしているそうで(行きたいなあ~。しかし入場料高いよ)、番組中でもお客さんに感想を聞くシーンがありましたが、ドラクロワ「怒れるメディア」を見て「母親が子を守ろうとしている絵」だと答える方が多くてびっくりしました。わたくしはこの絵を、見たことはあるもののよく知らなかったのですが(恥ずかしながら…)今まさに子どもを殺そうとしている女の絵にしか見えませんでした。ひねくれててすみません(笑)。

最後に、イーゼンハイムの祭壇画の「キリスト磔刑図」で終わったのが良かったですね。

…しかし、メインになる絵のほかの絵も怖かったです…。特にゴヤ。ゴヤさん……( ̄ロ ̄lll)。
録画したものを見ながらプリンを食べようとしていたのですが、途中で食べられなくなってしまいました…。
(あ、一度冷蔵庫に戻してあとでいただきましたが、もちろん(^^)。)
「我が子を食らうサトゥルヌス」が食堂に飾られていたというのが信じられません。どういう趣味だよ! これ見ながらごはん食べられないよ! しかも元の絵はもっといろいろ描かれていたというではありませんか。
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by n_umigame | 2010-06-27 15:58 | ドキュメンタリー | Trackback | Comments(0)

「“怖い絵”で人間を読む 前後編」@NHK BShi

NHK BShi「プレミアム8」で、中野京子さんによる「“怖い絵”で人間を読む」が放送されています。
前編は本日、9時を過ぎてから気づいたので最後の2作品分しか見られなかった…くー、残念。と思っていたら、再放送がある模様です。

http://cgi4.nhk.or.jp/topepg/xmldef/epg3.cgi?setup=/bs/premium8-thu/main

前編は、エリザベートの肖像画とエゴン・シーレの作品しか見られなかったのですが、後編は、鉄板で即物的に見るからに怖い作品が来るようです!(ゴヤ『我が子を喰らうサトゥルヌス』、レーピン『イワン雷帝とその息子』、そしてわたくしのある意味(?)大好きな絵、ベックリン『死の島』。)
最後の2作品、本当にひきずりこまれるような恐怖がじわじわと上がってくる構成になっていましたが、それに拍車をかけているのが語りだと気づきました。

だって、

【語り】石橋蓮司

キャー………(゚д゚;)。
こ わ い と お も っ た …!

後編は録画しましたが、前編も再放送時に一から見たいと思います。
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by n_umigame | 2010-06-10 23:36 | ドキュメンタリー | Trackback | Comments(2)

『NHKスペシャル ミラクルボディー』

オリンピック始まりましたね。
スポーツはとんとノーマークなのですが、冬のオリンピックは見ていて楽しいので、時間が合うとついつい見てしまいます。
スキーやボブスレーなど、雪(氷)上でなければありえないスピードが魅力なのかもしれません。

そして、何より、美しい。

人間の体ってなんて美しいんだろうと、冬の競技を見ていると特に、うち震えてしまいます。
(スキー競技はル=グウィンの『闇の左手』のクライマックス・シーンを思いおこしてしまい、なんだか涙が出そうになるときもあります(笑)。病気だ。)

そんな冬のスポーツの、アンビリーバボーに強く美しい選手たちの動きを、ハイスピードカメラなど最新撮影機器と科学を駆使して明らかにしていく、「NHKスペシャル ミラクルボディー」。

第1回 は「滑降:時速160km 極限の恐怖に挑む」、アルペン・ダウンヒルの王者アクセル・スビンダルでした。
最高時速160km、カーブするとき5Gという力がかかるといいます。体にとてつもない負担がかかっていることがわかります。
転倒し、瀕死の重傷を負い、記憶が戻らない選手もいるという中、アクセル・スビンダルもかつて重傷を負ったそうです。その「死と隣り合わせ」の恐怖を、彼がいかに克服しているのかを科学的に解明します。

今日は第3回。フィギュアスケートのフランスのブライアン・ジュベール。第2回はジャンプ。これも見たかった!




今第3回見終わりました。

「雲の上を飛んでいるような感覚」。

スポーツに魅せられる人はスポーツで、音楽で魅せられる人は音楽で、絵で、詩で、ことばで、おいしいもので(笑)、一度自分の目で自分の「雲の上」をかいま見てしまった人は、もう引きかえせないのかもしれませんね。そしてそれが原動力となる。素晴らしいことです。(一歩踏み間違えると、「雲の上の上」まで行ってしまいかねませんが、それも魔力なのでしょう。)
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by n_umigame | 2010-02-14 21:23 | ドキュメンタリー | Trackback | Comments(0)

カテゴリ追加

「ドキュメンタリー」を追加いたしました。
本、TVが中心になるかと。(映画は「映画・海外ドラマ」の方へ)

NHKスペシャル久々にヒットかも。と思い、この感想が書きたくて。

『女と男』本日、最終回ですが、Y染色体が消滅する(突然変異が起きれば来週消えても不思議じゃないって…!)=男性が絶滅する とかいうおそろしい話になってますようわー。

先日「合理的に考えたらこんなにオスいらね」とか書きましたが、いや、合理性だけがすべてじゃないよないよ!
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by n_umigame | 2009-01-18 21:09 | ドキュメンタリー | Trackback | Comments(0)