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慧眼のオヤジ書店が・・・

「慧眼のオヤジ書店」1号店と心の中で読んでいた書店が改装し、どこにでもあるよーなビジネスマン受けしそうな店舗に変わっていました。

あーあ…。

それでもアルフレッド・ベスターの『ゴーレム100』(2625円)が発売日に10冊も平積みにされ、翌日見たら1冊まで減っていたという(明らかに売れた模様)、どーなのこの書店(というかこの書店の客筋)という書店ではあるのですが。
5年前にはエラリイ・クイーンの文庫が全部揃っててしかも店舗に出てたんだもんなー…
まだ誰も知らなかった内田樹さんの本をいきなり平積みにして売ってたんだもんなー…
スゴイよこの書店。(しかもその両方にバッチリ釣られたワタクシ。おかげで幸せだ。)

『ゴーレム100』、お読みになった方、どーですか?
きっとおもしろいとは思うんですけれどもね。国書刊行会だし。「未来の文学」シリーズだし。(←基準・スタージョンの『ヴィーナス・プラスX』が入っていたから。)

あとジェイムズ・ティプトリー・Jrの新刊が出ていて驚きましたー。
『たったひとつの冴えたやりかた』と『愛はさだめ、さだめは死』を中学生のときに読んで以来です。
この新刊もきっとおもしろいんだろうなー。ジェイムズ・ティプトリー・Jrだもん。

……え、にせみさん、なんか本を買う脚がにぶってませんかって?
うふふ。ちょっと7月はお洋服買いすぎたのでふところが……。しかもおふとんまで買っちゃったから。えへへ。(泣)最近買った本はほとんど古本ですー(ご利用は計画的に!)
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by n_umigame | 2007-07-30 23:07 | | Trackback | Comments(0)

ただいまー

出張の帰路でございますにせうみがめですこんばんは。

東京さみー(((゜д゜;)))と思って帰ってきたら地元もさみー!!
しかも夏の終わり頃の虫鳴いてますよ!もう秋!?秋なんですか!?カラッと暑かったの3日だけ?夏3日だけか!?そらまた男らしいなー。

…て、そんなバカなといいかげん己にツッコミつつ、むしょーにプリンが食べたくなり、あーゼリーでもいいわー…と思っていたらまだお店が開いていて両方まだ売っていて今から帰って食べたら何時になると思ってんのにせみさん?

でも買っちゃったvいいよねゼリーなんてカロリー低い低い。
(*゜▽゜ノノ゛☆

ところでお店のお姉さんに「やわらかい商品ですので、お持ち帰りはお気をつけ下さいね?」とほんとうに気遣わしげに言われてしまいました。なんでこの前持って帰って「わーいv」とかぱっとあけたらひっくり返っていてがーんとなったこと知ってるの?
いかにも、「わーいプリンプリン~♪」と踊りださんばかりの顔、してましたか?
いくらわたくしでもそんなこと心の中でしかしませんよ。
(心の中でもやるな。)
てゆうか、おたくのプリンもゼリーも昨今の流行りかしりませんが、全部ゆるいよ?
おいしいけどさーvv
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by n_umigame | 2007-07-30 21:10 | 日々。 | Trackback | Comments(0)

『ゴールデン・フリース』 ロバート・J. ソウヤー著/内田昌之訳(ハヤカワSF)早川書房

宇宙旅行都市計画の一環として、47光年かなたのエータ・ケフェイ星系第四惑星のコルキスをめざすバサード・ラムジェット宇宙船〈アルゴ〉。コンピュータ“イアソン”が完璧に制御しているこの船で、一人の女性科学者が死亡した。事故死?自殺?それとも…。自殺だというイアソンの主張に疑いを抱いた前夫が単独で調査を始め、困難の末にあばいた驚愕の真相とは?“感情を持つコンピュータ”をリアルに描いた話題作。


倒叙式のホワイダニットの形式を取ったSFミステリですが、最後は突然壮大なSFに。
そんな風呂敷のでかい話だったんですかと読む方は唖然とします。

人類初の惑星移住船<アルゴ>を文字通り司る万能コンピュータ、イアソンが殺人を行うシーンから始まります。
被害者は何か重大な秘密を握ったためその口封じに殺されたらしい。
けれどもその「秘密」とは何か?

<アルゴ>という「世界」とそこに住む全住人を統制・管理しているイアソンの「神の視座」が恐ろしいです。
ですが、テーマはまじめに考えるととても重いはずなのですが、この作者の持ち味なのでしょう、ユーモア(わたしはあまりはまれませんでしたが)を交えつつ語るお話は、気軽に読めるエンタテインメントに仕上がっていて、かつおもしろいです。

SFファンでなくても楽しめる、この間口の広さも作者の持ち味なのでしょうね。
「わかる人にだけわかってもらえたらいい」というような排他性を感じません。読者に楽しんでもらいたいというサービス精神と読者への思いやりが、読んでいて気持ちがいいです。
意外なことに、このような精神を持ち合わせたエンタメ作家さんは、なかなかいないと思います。

読後に何かが残るというタイプの作品ではないかと思いましたが、純粋に楽しめます。
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by n_umigame | 2007-07-28 16:58 | | Trackback | Comments(0)

『レイチェル』 ダフネ デュ・モーリア著/務台夏子訳(創元推理文庫)東京創元社

亡き父に代わり、わたしを育てた従兄アンブローズが、イタリアで結婚し、急逝した。わたしは彼の妻レイチェルを恨んだが、彼女に会うやいなや、心を奪われる。財産を相続したら、レイチェルを妻に迎えよう。が、遺された手紙が、想いに影を落とす…アンブローズは彼女に殺されたのか?せめぎあう恋と疑惑。もうひとつの『レベッカ』として世評高い傑作、新訳でここに復活。


ヒッチコックの『鳥』『レベッカ』の原作者としても名高いデュ・モーリアの作品です。長いことツンドクになっていたものです。
長いことツンドクにしておいたのは、読むタイミングを誤ると痛い目をみるとわかっていたからですが(デュ・モーリアが安易なハッピーエンドのお話を書くわけないし)、読者の「不安」を煽り読み始めたら止まらなくさせる手管には相変わらず舌をまきました。

物語は「わたし」ことフィリップの一人称で語られます。
父代わりでもあり兄代わりでもあった最愛のアンブローズに、自分以外に愛情を注ぐ対象ができたことで始まった子どもっぽい嫉妬が、やがてあれだけ憎んでいた姿なきレベッカを目の前にしたとたん憎しみとは正反対に揺れるフィリップの心情が、読者にも全然違和感がないように語られます。
180度に振り切れた振り子が手を離したらどうなるか、わかりきったことではありますが、「大好き」の正反対は「大嫌い」ではない、ということが、これだけ上手に語ることができる作家もめずらしい。

フィリップの、世間知らずの子どもっぽい思いこみ大爆発の一人称で語られるので、読者は「おいおい、ちょっと落ち着いたらどや」とか「この人の意見ももっともだろ、ちょっとは人の話も聞かんかい」と、ハラハラしながら読むはめになり、最後はこうならなければああしかないだろう、という説得力をもって迫ってくるのですが、もーこれだからデュ・モーリアは怖いですよ…。
レベッカは悪女か。
「結果的に」悪女であると言えるかもしれません。
けれども、レベッカに悪気はないのですよね。だから始末に悪い。

いやーな不安が原動力になってはらはらどきどきさせられたあげく、バッド・エンディングでばっさり終わるお話が読みたいときにはオススメです。(←絶賛ですから。)

この終わり方、ヘミングウエイの『武器よさらば』とどっちが「ここで終わりかそんなひどい話があるか大賞」でしょうというくらい、「ばっさりの横綱」の東西を競う作品だと思います。
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by n_umigame | 2007-07-28 16:31 | | Trackback | Comments(0)

memo

8月14日刊
アーシュラ・K・ル=グウィン 『ヴォイス 西のはての年代記II』
ル=グウィンの新たなファンタジーシリーズ第2弾。〈西のはて〉 にある都市国家アンサルでは、他国の圧政によって長い間本を読むことが禁じられていた。かつての名家に生まれた少女メマーは、館に秘密の部屋があることを知る……。
(河出書房新社 予価1680円)

8月中旬刊
S・S・ヴァン・ダイン 『ファイロ・ヴァンスの犯罪事件簿』
〈論創海外ミステリ〉 名探偵ファイロ・ヴァンスが語る犯罪実話9篇。本邦初訳の評論等を併録。小森健太朗訳。
(論創社 予価2000円)
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by n_umigame | 2007-07-23 21:26 | | Trackback | Comments(0)

「赤い丸の秘密」 エドワード・D・ホック著/小浜弘子訳

『ミステリマガジン』(1999年12月号/エラリイ・クイーン誕生70年)

エラリイ・クイーンパスティーシュ祭りも続行中ーそのさん。

同一の凶器で殺害された犠牲者の手にはゴム印で押したような赤い丸が……連続殺人を追う現代に甦ったエラリイ!(とクイーン警視! とヴェリー! とジェシイ!)

…というわけでございまして、文字どおり、黄泉の国から帰ってきた「黄泉帰り」なんじゃないかというようなレギュラー陣で迎えて下さるのはファンとしてとっても涙ものにウレシイことではあるのですが、エラリイですら生きていたら90歳越えていますから……!

内容は、非常に端正なミッシング・リンクものです。
謎解きも最後の一行も非常にエラリイ・クイーンらしくて良いのですが、いかんせんまじめすぎる印象は拭えません。パロディなんだからもう少し笑えても良かったのじゃないかという気もします。

けれども、キャラクターの配置などは後期のエラリイ・クイーンみたいで、レポーターの女性が出てきてエラリイのアパートメントに招かれたり、(このお話ではついにと言いますかやっとと言いますかエラリイは独立して、ダウンタウンのイーストリバーを見下すブルックリン・ブリッジまで見渡せる素敵なアパートメントに引っ越しています。)クイーン警視がトシのわりにはものすごい健脚でジェシイと幸せそうに暮らしていたり、キャラ読み的小ネタも効いていて、ファン心をくすぐってくれます。

あと、挿し絵を宇野亜喜良さんが手がけていて、こちらもファンとしてはウレシイのですが、エラリイがフランク・ゴッドウィンの挿し絵をそのまんま、だったのが残念。宇野亜喜良さんのイメージで描いていただきたかったなあ……もちろんクイーンパパも。(にせみさんやっぱりそこですか。)
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by n_umigame | 2007-07-23 20:58 | *ellery queen* | Trackback | Comments(0)

河合隼雄さん逝去

遅ればせながら、やはり記しておきたいと思います。

河合隼雄さんの著書には、時に大笑いさせられながらも、心から叱ってくださっているような文章にはつらかった時期に何度力づけられたかわからないくらいです。
また、『ゲド戦記』との出会いを下さっただけで、とてつもない大きな御恩を感じております。

心からご冥福をお祈りいたします。
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by n_umigame | 2007-07-22 23:48 | 日々。 | Trackback | Comments(0)

ルート・ビアとバドワイザー。

『PEANUTS』を読んでいると、「アメリカ人の食生活って………」と思うのですが、以前からこれは何??と興味津々だった飲み物があります。

それは、ルート・ビア。
「ビア」と言うもののアルコール飲料ではないらしい。

『サイコ』を読んでいたら「ハンバーガーとルートビアを食わせるスタンドが云々」というシーンがあり思い出したのですが、最近近所の雑貨屋さんで売っているのを発見し、「わーい♪」と買って帰って飲んでみました。 ら。

うわーーーーーーー………。
「アメリカ人の食生活って………!!」 どーなってんだ彼らの味覚はー!!!

いや、味はコーラです。
ですがニオイが、食べ物のニオイじゃないだろこれ。
例えるならば「サロンシップを液状にしたものをコカコーラで割ったらこんな味。」でございます。
健康にはもちろん悪そうです。
しかしわたくし元々炭酸飲料が苦手で年に1回飲むか飲まないか(ビール以外)ですので、もしかしたら「うまー!! やめらんねえ!!うぐうぐ。」という方もいらっしゃるかもしれません。(スヌーピーとかそうだもんね…こんなもん9本も飲めませんよ!!)

ルート・ビアがあんまりだったので、久しぶりにバドワイザーを投げ売り(?)しているやはり近所の酒屋さんでバドワイザーを買って来、「バドは薄いからマンゴージュースで割ったらうまかろう」と割ってみました。
これはおいしかったです。モルツで割ってもおいしいと思います。
ビールのこくの最右翼がギネスのエクストラスタウト(ラヴv)だとしたら、薄さの最右翼がバドだと思うのですが、ビールスキーのみなさまいかがでしょうか。
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by n_umigame | 2007-07-22 23:24 | 日々。 | Trackback | Comments(0)

『サイコ』 ロバート・ブロック著/夏来健次訳(創元推理文庫)東京創元社

夏のホラー特集続行中です。
これも実は映画はきちんと見たことがない(怖いから………)のですが、原作もじゅーーーーぶん怖かったです。

有名なお話なので全面的にネタバレでまいります。

これはまっさらな状態で読んだ人はどれだけ恐怖を満喫できたのだろうか羨ましい、というシーンが、保安官が「ノーマン・ベイツの母親はもう20年も前に死んでいるよ。自分が棺をかついだんだ、間違いない」と言うシーンでしょう。
この一言で、それまで読んでいた「単なる狂った人殺し」の世界が急転直下、ぞぞーっと背中を冷たいものがはい上がって来、「……え、じゃあ私立探偵が2階の窓辺で見た「お母さん」て……単なるノーマンの一人芝居じゃなかった……の? てことは……イヤーー!!」と、地獄の一丁目へ読者を突き落としてくれます。
映画の方はどうだか存じませんが、これは小説というメディアでしか使えないワザでしょう。

また、これだけ有名な作品であるにもかかわらず非常に本が薄いのですが、日本語訳でもこれだけ薄い(しかも活字は小さくない)ということは原作はもっと薄かったはずです。
ということは、文字で語られなかった部分が非常に多いということなのですが、その語られない部分に秘められた「見えない恐怖」というのが、この作品をホラーとして傑作たらしめている一番の要因であるように思われます。

ノーマン・ベイツは実在したシリアル・キラー、エド・ゲインがモデルなのだそうですが、心理学者が何と言おうと、オカルトじみた表現になりますが、「母親という呪い」をかけられた男の末路と考えると、物語中ライラも言っていますが、哀れな気もします。
いえ、ほんとうは誰しも「親という呪い」に大なり小なり縛られているのかもしれません。
ノーマン・ベイツは極端な例としても、「呪い」が解けずに苦しんでいる人間がひきおこす不幸の破壊力は恐ろしいものだと、日々のニュースなどからも伺えます。たいていの人は思春期でそれを乗り越えるのですが、それを乗り越えそこなった思春期まっただ中の人とか、乗り越えそこなったままトシだけ食ったノーマン・ベイツみたいな人とか。
そんなようなことをふと考えました。

しかし絶対こんな人には出会いたくないですけどね!
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by n_umigame | 2007-07-22 22:40 | | Trackback | Comments(0)

1周年

本日で当ブログは1周年を迎えました。
早いなあ・・・。

この1年は公私ともにいろいろあり、なかなか更新もままなりませんでしたが、お訪ねくださったかた、拍手をくださった方、みなさまありがとうございました。

このようなブログでよろしければ今後ともよろしくおつきあい下さいませ。
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by n_umigame | 2007-07-22 20:49 | 日々。 | Trackback | Comments(0)

Welcome. 本と好きなものがたり。


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