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「西のはての年代記」読み中…

…とりあえず『ギフト』読了、そして今『ヴォイス』を読み中。

オレックがいきなり二枚目キャラになっていて、ぷぷっと笑いつつ、いやー、やっぱりル=グウィンは良い!!

これは3作読み終わってから感想を書くべしと思いますので、あとでまとめてアップします。
(などと言いつつカミンスキーのリーバーマンシリーズもアップ途中ですよ!)

すみません!
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by n_umigame | 2008-09-29 23:45 | *le guin/earthsea* | Trackback | Comments(0)

『男が女を盗む話 : 紫の上は「幸せ」だったのか』 立石和弘著(中公新書)中央公論新社

愛の逃避行か 男だけの一人よがりか

『源氏物語』の主人公光源氏と紫の上は正式な婚姻関係を結んでいない。
光源氏による強引な掠奪によって二人の関係は始まり、このことは物語のその後の展開に大きな影をおとしている。
平安物語文学は『源氏物語』のみならず、『伊勢物語』『更級日記』などでも掠奪婚=「男が女を盗む話」を繰り返し描いてきた。
男はなぜ女を盗むのか、女はそれにどう対処したのか。
新たな切り口で千年前の物語が甦る。(帯より)


今年は『源氏物語』千年紀だそうでございますが、古文が嫌いだったわたくしの『源氏物語』との接点と言えば『あさきゆめみし』と学生時代、国文の友人が貸してくれた田辺聖子訳の『源氏物語』と高校までの教科書・問題集まで。以上、ありをりはべりいまそかり。

しかし、「紫の上は幸せだったか?」と問われると、わたくしのように「え? それは問題提起になるんですか? だって源氏物語の男つったら主人公を手始めにみんなサイテ(カッ☆)(←眉間になんかささった音)(…がく。)」と考えてしまう者でも、つい、手が出ます。

たいへん興味深く、(重い内容でしたが)読んでいてわくわくするような新鮮な本でした。
いえ、平安文学にこのような切り口で攻め込んだ方が、今までだれもいなかったのだとすると、そちらの方が不思議なくらいでした。

著者の方は寡聞にして存じ上げませんでしたが、ものごとの切り口、見方、考え方が非常に柔軟で、読んでいて気持ちが良いです。

著者は新潟の女性監禁事件の加害者(男性)と被害者(女性)の意識の差をひいて、平安のものがたりに登場する男女の心の内面にも思いをはせておられます。
この比較が果たして適切かどうかは置くとしても、男のファンタジーというかドリームというかのはた迷惑っぷりと、女性にとってどんなに残酷で取り返しのつかないことか。男の単純さと相手を思いやることの出来ない想像力の欠落が生む悲劇を、まざまざと描き出してくれます。
(この男性の”ファンタジー”が良い方へ作用すると、本当に、「いやー女にはまねできないっすよ(場合によってはしたくもないが)」というか、見ていて胸がすくような感動を与えてくれることもあるのですが。ほんっとーに、諸刃の剣でございます。ま、なんだってそうなのでしょうが。)

平安時代、特に貴族の女性に、女としての権利どころか人間としての権利もないのが当たり前、みたいな論法で、さまざまな解説書や感想が書かれることに違和感を感じ、わたくしの古文嫌いに拍車をかけたのかもしれません。
特に『源氏物語』は素晴らしい、以上、異論は認めん。という排他的な硬直化した雰囲気がイヤだったのかも知れません。(「主語がない、わかりにくいから悪文だ」というかの有名な「源氏物語悪文説」がありますが、いやいや、そもそも日本語には人称の主語と二人称はない。というたいへん男らしく、しかもその根拠が説得力がある説もあり、だからといって文学作品として駄作だということでもないとは思いますが)

ところで、この著書の中で、まず『伊勢物語』の「芥川の段」、いわゆる「鬼一口」のものがたりについて書かれるのですが、(そしてわたくしはもちろんそんな話があったっけな。と思ったクチでございますが)ここで登場する「鬼」って何なんでしょうね。

もちろん、いくら平安時代でも鬼が物理的にいたとは思えませんので、何かの象徴だと思うのですが、ではいったい何の象徴なのでしょうか。

古文に造型の深い方、ぜひご教授くださいませ。
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by n_umigame | 2008-09-29 22:35 | | Trackback | Comments(5)

『からくりサーカス』 (全43巻) 藤田和日郎著(少年サンデーコミックス) 小学館

200年前に起こった悲劇を因縁として巻き起こる、自分の意思を持ち人間に害をなす「自動人形(オートマータ)」と、操り人形を武器にオートマータを破壊することを使命とする人形破壊者「しろがね」との戦いと、それに巻き込まれ、数奇な運命をたどることになる3人の主人公たちの繰り広げる物語である。(Wikipediaより)


最初に、わたくし、人形が苦手だったということを申し上げておきます。
ぬいぐるみは大好きなんですけれども。

『うしおととら』を読んでから、やはりこちらも読まねばなるまいと手を出しましたが、さすがに、立て続けに読むと飽きるかもしれない。という感想に落ち着きました。(立て続けに読むな。)

すまない…。

藤田和日郎さんのいいところはあますことなく出し切られているのですが、ラストがかけあしで詰め込んだ印象がどうしてもぬぐえず、もったいないことと思いました。
からくり編とサーカス編に分かれていて、それぞれの主人公と中心人物がいるのですが、「きっとこのふたつの流れが最後に合流するのだろう」という期待が過ぎたのかもしれません。
合流はするのですが、『うしとら』のラストのように、ジグソーパズルがきれいにぴたっと当てはまるようなカタストロフィが弱いです。画竜点睛を欠くというのでしょうか。

マサルサイドの方は一直線で良いのですが、ナルミがあれだけしろがねを憎んでいたのに、なんで急にそうなるのか、いまひとつ説得力に欠けるし、それを言うならフェイスレスの変心も不自然でした。

藤田さんご自身もカバー袖で書いてらっしゃいますが、基本的に兄弟間の痴話喧嘩から始まったはた迷惑な話であり、非モテ男の逆恨み爆走物語というところも、吸引力がわたくし的には弱かったです。
『うしとら』の方は、白面はほかの象徴、例えば人間の暗部などに読み替えることができます。
それが、非モテ男じゃあなあ…という冷めたキモチがどうしてもぬぐえず。
(第一、この弟くんだって、これだけ才能があるんだし、惚れたら一直線なんだから、気持ちの持ち方ひとつで幸せになれた可能性大なのに。自分で自分を不幸にした、あるいは、不幸にしがみついていることだけが幸せだったのかもしれませんが。だって、本当につらかったら、人はそこから離れる努力をしますよ。)

それから人が死にすぎるのも気になりました。
”ナルミの重し”、あるいは”使命の鎖”になるためだけに死なされたような印象で、それもなんだかなーという感じでした。(ロッケンフィールドさんを返せ! ルシールを返せええ!! うわあああん!!)

…とは言うものの、読んでいる途中はおもしろく読ませていただきました。

しかし思うんですけれども、こういう悪役って、この情熱と才能をポジティブに使えば、どれだけ世界からウェルカムだったか…と思わずにいられません。
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by n_umigame | 2008-09-29 21:51 | コミックス | Trackback | Comments(0)

またまた新グッズ!

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今度はデスクで大活躍しそうなグッズ揃いましたよー!!

クリップのうしろがかわいいのです!!
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by n_umigame | 2008-09-29 20:42 | ICOCA/イコちゃん | Trackback | Comments(0)

街で見かけたすてきなおとしより。

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ケータイを持って群がる人の一団ができていたのでなんじゃらほいと思いましたら。
ワン君でした。

階段に鼻先をつけてじーーーっと動かない姿がかわいいなあ、と思って見ていたら、この子をよく知っているらしい通りがかりの方が「こいつなー…もう、目ぇ、見えへんのんや。気配だけは感じるけどな。」
確かに犬が通ると顔をあげました。
で、こっちを見たので見ると目が真っ白でした。痛々しかったです。

しかし、しめった鼻先のあとが階段にぽちぽちとついていますよ。
おなかはメタボですよ。
かわいいっすよ。

用をすませてまた帰りに通りかかったら、顔をあげてくれました。
もうにおい覚えたのか。
えらいえらい。(てあんだけ長いこと横でじーーーーっと見てたら!)
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by n_umigame | 2008-09-29 20:32 | 日々。 | Trackback | Comments(0)

性格バトン

しばらくお邪魔しない間に平敦子さんからいただいておりました、「性格バトン」。て?(て? って!)

見よう見まねでやってみましたー。

【性格バトン】

〇何型?⇒オオクワガタです!(夏の人気者で人類を放棄か!!)

〇自己中?⇒よく「にせみ(仮)マジックにまた乗せられた」言われます。どういういみかなてへ? てゆうか自分以外の人生は生きられないという意味で、人は皆じこちゅー。

〇長所は?⇒計画的で楽天的なところです。

〇短所は?⇒計画的で楽天的なところです。

〇泣き虫?⇒「お涙ちょうだい」ものは「けっ」とか言いつつスルーのくせに『100万回生きたねこ』を本屋さんで立ち読みして泣いた過去を持つ女です。

〇すぐ怒る?⇒はい。ニュースを見ては「ひでー!!」、ドキュメンタリーを見ては「なぜだー!!」とか一人でぶつくさ言ってます。

〇めんどくさがり?⇒はい。人生が面倒くさくなったらどうすればいいんだろうと、ふと、思うときがあります。

〇気分屋?⇒・・・かな?

〇八つ当たりする?⇒いいえ。そこまで甘えさせてくれる人がいません。(泣)

〇怒鳴る?⇒あんまり。楽しいときはつい大声になっちゃいますが。

〇命令する?⇒いちおうチームの責任者なので。でも昨今の若い人は”命令”は聞いてくれませんぜ。

〇物に当たる?⇒いいえ。後かたづけは自分がやらなければならない→ばかばかしい→やらない。という理屈です。

〇優しい?⇒「優しい」の定義は?

〇毎日笑顔?⇒基本的に外回りなので。

〇遠慮無くなんでも言う?⇒基本的に言う方です。物言わぬは腹ふくるるわざと申します。

〇わがまま?⇒はい。食べたいものを食べ、読みたい本を読み。

〇大人しい?⇒一見、おとなしそうに見えるそうです。一見て。

〇無愛想?⇒愛想は良いと言われます。でも24時間戦えるわけではありません。

〇どちらかと言うと姫?悪魔?⇒悪魔になってみたいですねー。

〇ズバリ性格は良い?悪い?⇒性格の善し悪しは表裏一体です。

〇自分で思う性格は?⇒ずぼら。

〇人に言われることは?⇒好奇心が強い。

〇男女関係なく友達の理想は?⇒うーん。いっしょにいて楽しければあんまり理想とかないです。10代のころはありましたが。

〇好きな異性の理想は?⇒うーん。惚れちゃえば理想とかあんまりないです。10代のころはありましたが。強いて言えば、オトナの人。(中身が。)

〇最近言われて嬉しかったことは?⇒「ひとかわむけた」。脱皮してそのあと何になるんでしょーか。

〇バトンの送り主の顔は見たことある?⇒年に1~2回ほどお会いする機会に恵まれます。

〇バトンの送り主の印象は?⇒うさぎさん、かわいい。(それが印象なのか) まじめそうでうさぎさん、かわいい。(やっぱりこれが印象のようです)

〇次に回す人(思い浮かんだ人を適当にどうぞ)
→ブログを始めて早2年過ぎ…そして相変わらず…ネットのお友達いません…(号泣)。
せっかく回してくださった平さま、スミマセン…。

鳩三礼さま、よろしければおひとつー…。
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by n_umigame | 2008-09-26 23:01 | 日々。 | Trackback | Comments(2)

こんなときあなたなら

今日は朝から、晩ご飯はカレーにしようか、それかおうどんにしてちょっぴりゴージャスなデザートを食べるというのもいいなあ…(´∀`)と、ぽやーっと考えていたらうっかりお昼にカレーうどんを食べてしまったにせうみがめですが何か?
(にせうみがめ家のちょっぴりゴージャスなデザートの例:グリコのヨーグルト)

注文してから「ああっΣ(゜□゜)!!じゃあ今日の晩ご飯何にすれば!?」と途方にくれましたがあとのまつりでございました…。

結局カンタン&スピーディのハーブチキンにいたしました…。
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by n_umigame | 2008-09-23 21:04 | 日々。 | Trackback | Comments(0)

『マクベス』 シェイクスピア著/安西徹雄訳(光文社古典新訳文庫) 光文社

シェイクスピアの作品の中で一番の血みどろかつ残虐な作品は『タイタス・アンドロニカス』と言われていますが(アンソニー・ホプキンス主演で映画にもなりました…)、何と表現しますか、一番「血」のにおいが芬々とし、不吉な影が黒々と深い印象を受けるのは、『マクベス』ではないかという気がいたします。

シェイクスピアの四大悲劇の中で、昔からどういうわけか一番惹かれるのは、この『マクベス』でした。(次が『リア王』、そして四大悲劇の中には含まれないのですが、『リチャード三世』です。)
翻訳だけでも、福田恒存訳、*木下順二訳、小田島雄志訳、松岡和子訳、次いで5本目でこの安西徹雄訳で読んだことになります。また、折に触れて引っぱり出しては読むことも多いです。

10代の頃に惹かれたのはこの作品の、人生に対する投げやりな態度かもしれないなあと思います。(10代の頃のわたくしは、今よりずっとむずかしい本を読んで世の中を斜に眺めているクールな人間でした。……ちょっと? そこの人?なんで笑うの?)

三人の魔女の「きれいは汚い、汚いはきれい」というセリフも有名ですが、わたくしが惹かれたのは、「消えろ消えろ、つかのまの灯火…」を含むマクベスのあのセリフであります。

占いを信じて奥さんに乗せられたあげく自滅していくマクベスの性格もおもしろかったのかもしれませんが(どこが)、こうやって自滅の坂道を猛スピードで転がり落ちながら、この期に及んでも自分で自分を律しなかったツケを「どうせこの世はうたかたの舞台、どんなに大見得を切っても、自分の与えられた役割を演じ終えたらどうせ退場する(死ぬ)だけの哀れな役者なんだよ俺たちは。けっ」で済ませる態度が、「これってさー…」と思うと同時に共感があったのかもしれないなあと。

そして、こうやって、他責的にものごとを済ませようとする人間に待っているのは、マクベスのように破滅とまではいかなくても、幸せではなさそうだ、という反面教師でもありました。
マクベスって「ああー占いを信じた俺がバカでした! ついでに女房の選択も誤りました!」という後悔や反省のセリフがなくて、かといって「バカなことやっちまったけど、これはこれで俺はいいよもう。」という諦観もないですよね。
つまり、自分がしでかしたことに対する自分なりの落とし前…反省でもいいしあきらめでも覚悟でもいいのですが…が語られていないと思います。
それが多様な解釈を許すのでおもしろいのだと思いますが。

この安西訳では「きれいは汚い、汚いはきれい」が別の訳が与えられています。

シェイクスピアのすごさは今更わたくしごときが改めてここで語ることではないですが、こんなに人間を冷徹な目で見ている作品があるかと思えば、それってほんとに喜劇なのかとツッコミたくなる作品もあるかと思えば、最後の最後に、『テンペスト』で、「人間とはなんとすばらしいのだろう!」とヒロインのミランダに言わせているところから、きっと、人生おもしろかったんだろうなあ、こういう最後がいいよね。と思わせて、人生の時々に読みたくなります。

どーしても何かふんぎりを付けなければいけないときは、『ハムレット』のセリフを思い出します。

”来るべきものは、いま来なくても、いずれは来る
いま来ればあとには来ない
あとに来なければ、いま来るだけのこと
肝腎なのは覚悟だ”

まったくです。

『マクベス』のセリフで好きなセリフは、宮沢章夫さんのエッセイを読んでからどうしても笑ってしまうのですが、「ああ、俺の心はサソリでいっぱいだ。」です(笑)。



*追記*訂正:わたくしが読んだ岩波文庫は木下順二訳だったと思っていたら、古い版で野上豊一郎訳でした。おわびして訂正いたします。
木下順二訳は未読(のはず)です。
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by n_umigame | 2008-09-22 23:09 | | Trackback | Comments(2)

読了本

感想を書くのが追いつかなかったり、書くほどのモチベーションが上がらなかったり…。
改めて感想を書きたいものも含め、メモ。

『親指のうずき』 アガサ・クリスティ
『エノーラ・ホームズの事件簿(2)』 ナンシー・スプリンガー
『ようこそ地球さん』 星新一
『乙女なげやり』 三浦しをん
『ニューヨークの世紀末』 巽孝之
『欧米人が沈黙するとき-異文化間のコミュニケーション』 直塚玲子
『ミステリの深層 名探偵の思考・神学の思考』 神代真砂実
『心もからだも「冷え」が万病のもと』 川嶋朗
『親子という病』 香山リカ
『ポドロ島』 L.P.ハートリー

『マクベス』 シェイクスピア 安西 徹雄訳(光文社の。)
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by n_umigame | 2008-09-22 22:20 | | Trackback | Comments(0)

『イベント・ホライゾン』(1997)

西暦2047年、救助宇宙船ルイス・アンド・クラーク号が海王星へと向かった。途上、ウェア博士(サム・ニール)から、航海の目的がミラー船長(ローレンス・フィッシュバーン)をはじめとするクルーに初めて明かされる。

その目的とは、7年前に忽然と消息を絶った宇宙船イベント・ホライゾン(事象の地平面)号の探査と救助だった。イベント・ホライゾン号は、ウェア博士の理論による空間移動装置「コア」が積み込まれた人類初の深宇宙探査船だったのだ。しかし極秘のうちに出発した処女航海で行方不明になり、7年ぶりに突如として海王星に姿を現したのだった。

海王星に到着したミラー船長らは、イベント・ホライゾン号の乗組員たちのむごたらしい死体と、謎めいた航海記録映像の断片を目にする。そして次々にミラーたちを襲う不可解な出来事のなか、少しずつ「コア」の意思がかいま見えてくる。この宇宙船は生命をもっている。そして異次元世界、「地獄」からの使者として新たな命を飲み込みに来たのだ…。

「コア」にとり憑かれてしまったウェア博士の妨害工作により、次々に命を落としていくクルーたち。異次元へのジャンプが迫るなか、必死に脱出を試みるミラー船長たちだが…。(Wikipediaより)


ご存じの方はご存じの、わたくし、サム・ニールのファンなのですが、これまでほんとーに何年も何年も観るのをためらっていた作品です。

だって、スプラッタ・ホラーだって聞いていたから!
ストーリーはサスペンスSFでわたくし的にはツボなのですが、いかんせん、グロテスクなシーンが。シーンがシーンがー!!!

しかし意を決してついに観てみました。 ところどころ目をそらしながら……。(よけいコワイという方もいらっしゃいますが、見てしまったらその映像が「絵」として頭から消えなくなってしまうんですよ、右脳型なんで…10年ぐらい経ってフラッシュバックすることもあります。)

ほとんどホラー映画を見ないわたくしでさえ、ああ、これってあの映画のあのシーン? とわかるものがいくつかありました。
一番の影響を感じたのはやはり、『シャイニング』と『2001年宇宙の旅』(これもある種のホラーと言えなくもないですよね)でしょうか。

ただ、『シャイニング』が、「書けなくなった作家の絶望と恐怖がいかに深いか」という象徴的な作品にもなっているのに比して、こちらの『イベント・ホライゾン』は「宇宙船の失敗作を作った科学者の悲劇がいかに怖いか」というものでもなく、そんな作品を持ってこられても今現在その職業にほとんど汎用性がないので困ってしまいますが。

ストーリーには多少無理がありますが、SF映画として、宇宙船の重量感や船内の様子などは良い感じなのではないでしょうか。
ただキリスト教圏の方にとってはやはり「地獄」ってそこそこリアリティがあるものなのでしょうかどうなんでしょうか。という部分がやはりひっかかりました。
以前このブログでも書きましたが、人間を獲物にしている悪魔がもし実在したとして、もしターゲットが太陽系全体だったとしても、あまりにも狩り場が小さくてけちくさいと言いますか。

人間の暗黒面を地獄の象徴として見せる、というのは良いアイデアだと思いましたが、せっかくなのでこれを理論的なオチにした方が映画としては良い映画になったかもしれないなあと思いつつ見終わりました。けどそんなのつまんない、という制作者側のキモチもわからないでもないですが。

サム・ニールは、理知的な顔してどんどん壊れていく様子がGJでございました。
なぜこんなにマッドでサイエンティストな役が似合うんでしょうか…。
ほかの役者さんたちも実力派揃いで見ていて安心感がありました。怖いけどね(泣)!!
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by n_umigame | 2008-09-22 22:05 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)

Welcome. 本と好きなものがたり。


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