*さいはての西*

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『リアル・スティール』リチャード・マシスン著/尾之上浩司編

/伊藤典夫・尾之上浩司訳(ハヤカワ文庫NV)早川書房
人間同士のボクシングが禁止された近未来、リングで闘うのは人間ではなく精巧なロボットたちになった。しかし変わらないものもある。華やかな勝利とは裏腹の負け犬は今でも存在する。旧式のロボットを抱え、落ちぶれて金もなく窮地に追いつめられた元ボクサーの男は、起死回生の手段に打って出るが……
名作「四角い墓場」(『運命のボタン』所収)を改題した表題作をはじめ、ホラーからユーモアまでを網羅した、巨匠の傑作集(Amazon.jp)


映画公開に合わせて、『運命のボタン』所収の「四角い墓場」を改題・再録し、新たに編まれた短篇集です。
マシスンは短篇の方がおもしろいと思うので、これからマシスンを読もうかという方には映画の相乗効果でもっと読まれれるといいなと思います。

「リアル・スティール」
「四角い墓場」のタイトルで既読ですので感想は割愛。
今映画のオフィシャルサイトを見に行ったら、「こんなかわいい子、出てきてたっけ??」というキャストが…。

「白絹のドレス」
アンファンテリブルもの…かな? 
<マシスン+子どもが主役>のお話はいつもコワイのです。最後の一撃です。

「予約客のみ」
因果関係がよくわからなかったのですが、マシスンらしい一品です。

「指文字」
だんだんたまるストレスの怖さをじんわりと教えてくれる作品。

「世界を創った男」
ミスター・パラノイアの本領発揮かと思いきや…? SFオチということでよろしいのでしょうか。

「秘密」
これも最後の一撃もの。
脚注がなければ日本人にはオチがぴんとこない作品かと思うのですが、意味がわかったところでその重さが実感としてわいてこないのは、それもやっぱりわたくしが一般的な日本人だから…なのでしょう。
因みにこのオチは『聖☆おにいさん』でもネタとして使われていました…(笑)。

「象徴」
ディストピアもの…かな。

「おま★★」
原題は"F---"。それを知るとなおさら邦題が巧い!!(笑)
…え、何を想像してるんですか? ちっともエッチな話じゃないですよ?ええ。たぶん。
スラップスティックなSFで、大笑いできる一品です。ただしR18(笑)。

「心の山脈」
この短篇集の中では少し長めの中編小説。
なのですが、何を読んだのかいまひとつわかりませんでした。時間をあけてまたチャレンジしてみます。

「最後の仕上げ」
マシスンらしいオチの小咄的ミステリ。
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by n_umigame | 2011-10-31 19:01 | | Trackback | Comments(0)

『変えてみよう! 記憶とのつきあいかた』高橋雅延著(岩波書店)

「昔に比べて,私も成長したもんだ」なんて,単なるうぬぼれ以外の何物でもない――.実は私たちは,きわめて不確かで身勝手な「記憶」というものに振り回されながら生きている.記憶研究30年の著者が,自らのエピソードと最新の知見との間を行き来しながら贈る,この〈曲者〉とうまくつきあい,よりよく生きるためのヒント. (出版社HP)


「べつやくれい×岩波書店」にハズレなしの法則、再び。
(前作はもちろん、『ハダカデバネズミ』です!)
なのにどこにもべつやくれいさんの名前がないのは、どういうこったー!!!
べつやくさんのファンならそれだけで買って読む価値のある本だと思いますよ!!

…と、いきなりべつやくれいさん語りから始まりましたが、もちろん本文もとてもおもしろい本でした。

どんな記憶が残るのか(記憶されがちなのか)。
忘れたいことほど忘れられないのはなぜか、嫌な記憶は消せるのか。
親子関係ですら書き換えられる記憶の曖昧さ、目撃証言がいかに頼りにならないものか、つまり偽りの記憶が植え付けられるメカニズムなどなど。

これら記憶について現在わかってきているメカニズムについて、著者の自虐ネタ(失礼…)を交えながら、どうすればより良い記憶との<おつきあい>ができるのか、そのヒントがちりばめられた本です。

アドバイスをもらったからといってすぐ豹変できれば誰も記憶に悩まされないとは思いますが、それでも「敵を知り己を知れば百戦危うからず」です。
人間の記憶とはどういったものか、どういう傾向に陥りがちなのか、それを知っておくだけでも防げる不幸が(小は自分の赤っ恥から大は冤罪まで)ある、というのは大きなことだと思います。
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by n_umigame | 2011-10-31 18:59 | | Trackback | Comments(0)

『クリスティ・ハイテンション』 7 新谷かおる著(MFコミックス)メディアファクトリー

ロンドンを騒がす新たな殺人事件。その死体は謎の手管で殺されていた。やがて明らかになる殺人者の姿。だがまだ見ぬ殺人者の真の狙いはクリスティ・クリスタル・ホープその人だった。殺人者に立ち向かうクリスティたち。ホープ家の一番長い一日が始まる……。 (Amazon.jp)


ホームズにはクリスティ・ホープという姪がいた…という設定のパスティーシュ、最後の事件・完結編です。
これまでも『カナリア調教師』の事件など、正典では詳細は語られなかった事件を描いてきたこのシリーズですが、最終話では『スマトラの大ネズミ』のパスティーシュ。

今回は、インドの総督をしているクリスティの父親が5年ぶりにイギリスに帰ってくる、というところから始まります。
ノーラがホープ家に来ることになったいきさつを描いたエピソードにクリスティの両親がちょこっと登場するのですが、新谷かおるさんのキャラらしいとてもいい両親で、今回もお父さんと海賊の首領の場面などはとーーっても「らしい」展開に(笑)。
この屈託のなさが持ち味の新谷かおる節であります。

今回はこれで終わりですが、帯によると成長したクリスティが活躍する『クリスティ・ロンドン・マッシブ』が11月から連載開始とか。
とうとう「ホームズ最大のライバル」も登場するとのことです。
そりゃー、まだまだ読まなくっちゃね。
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by n_umigame | 2011-10-31 18:57 | コミックス | Trackback | Comments(0)

11月 ICOCAで乗って!買って!当たる!キャンペーン

大阪ステーションシティで合計10,000円以上買い物をすると、抽選でその場でもらえるキャンペーンだそうです。

商品は日本旅行のギフト券とか加湿器とか…。

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イコちゃん、商品のわりに感涙しすぎだ(笑)。
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どうせ当たるなら湯たんぽイコちゃんとかが良かったな~…なんて…。
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by n_umigame | 2011-10-31 18:50 | ICOCA/イコちゃん | Trackback | Comments(0)

『聖☆おにいさん』 7 中村光著(モーニングKC)講談社

目覚めた人・ブッダ、神の子・イエス。下界での生活もすっかり板についてきた……というより、下界に馴染みすぎている“最聖”コンビの立川デイズ。「血の涙を流すマリア像」の秘話、天草四郎とイエスの涙なしには語れないやりとり……、などなど気になる話題盛りだくさん!! (Amazon.jp)


別に地元でも買えるのに、出張仕事が終わったうきうき感から東京の三省堂で買ってしまった一冊です。
あまぞんさんのおかげで最近東京での書店めぐりも我ながら脇が甘く、これではいかんと思いつつ。(以前だったら何kgも本を買ってしまってました……)

まったりのんびり、いいペースだと思います。
最初に出会った衝撃と笑いにはもう戻れませんが(笑)、このままずーーっとこの二人のいる世界にいたいと思ってしまいます。

表紙の二人の晩ごはん、おいしそうですね。
栗ごはんにおみそ汁、お豆腐にナスの何かかな。質素だけど健康に良さそうです。
カミサマなのにごはん食べないといけないというところがいいですよね(笑)。

本編ですが、まず巻頭のマーヤさんとマリアさんがキレイですねvvv
PVを製作する回のゼウスのPVは笑いました。安っぽそうなCG映像なところがさらに来る感じです。

中村光さんはおめでたで休載されているそうで、続きがこれまで以上に待ち遠しいことになりそうです。
お仕事しながら子育てや家事をこなされるのはたいへんだと思いますが、元気でカムバックして、また楽しい作品を読ませていただきたいですね!
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by n_umigame | 2011-10-31 18:43 | コミックス | Trackback | Comments(0)

「フェルメールからのラブレター展」@京都市美術館

京都市美術館で10月16日まで開催されていた「フェルメールからのラブレター展」に駆け込みで行ってまいりました。(すっかりアップするのが遅くなってしまいました)

京都へ行くときはだいたいタッチ・アンド・アウェイでございます。
だって混んでるから。いつ行っても混んでるから。

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午前中には美術館を出るくらいのつもりが寝過ごして、着いたのがお昼前だったという。
パーテーションの列がハンパない長さ…! こんなに混んでいたんですねえ…会期終了間際で良かったのかしら。

フェルメール展のお隣ではワシントン・ナショナル・ギャラリー展が来ておりました。こちらの方が人が多かった模様。目玉はゴッホのこれだそうです。
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会場にはいると混雑緩和のために作られたとおぼしきスペースに、今回の目玉のフェルメールの3作のレプリカ写真が飾られていました。
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古い美術館で天井は高いもののとにかく狭く、人が殺到すると危険です。お手洗いも出入り口付近にはないので、展示を見ている途中ですませるしかありません。

今回はフェルメールだけではなく、17世紀のオランダ絵画を集めてありました。
当時のラブレターの書き方のハウツー本とか、楽しかったです♪

せっかくここまで来たので、平安神宮にもお参りしてきました。
新しい神社なので、てかてかですよ。
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お手水から門を撮影。あいにくの雨だったのですがアジア系の観光客がたくさん来ていて、お手水でちゃんとお作法どおり口をすすぐところまでやっていたのが愉快でした。エライな~。日本人でもお手水を通らないでずかずか入っちゃう人おおぜいいるのに。
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右近の橘、左近の桜。

こちらは京都府立図書館。何度か入ったことがありますが、中は明るくてきれいな図書館です。
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by n_umigame | 2011-10-29 18:32 | 日々。 | Trackback | Comments(0)

イコちゃんの湯たんぽ、当たる♪(…かも)

「秋のチョコレートキャンペーン」として、イコちゃんの(カバーつき)湯たんぽが当たるキャンペーンが始まっていました。

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応募ハガキなどはこちらのサイトからもダウンロードできます。

http://www.dailyservice.co.jp/cgi-bin/web/campaign/index.cgi?c=zoom&pk=41

毎回毎回思うんだけど、みんなそんなにチョコレート好き…? 好きなんだろうなあ…こんなにたくさんの商品が出ているんだもんね。

今年は節電の冬になりそうですし、この湯たんぽイコちゃんは商品化するとふんでいます!
わくわく。

…え? なんですって?
抱き枕の中身を抜いて湯たんぽ詰めればいい…? い、いや、あの、うん。
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by n_umigame | 2011-10-29 18:02 | ICOCA/イコちゃん | Trackback | Comments(0)

ロートレック展@三菱一号館美術館+Cafe 1894

「トゥールーズ=ロートレック展」に行ってまいりました♪

ロートレックも見たかったのですが、縁側昼寝犬さまのブログで拝見してから気になっていた、三菱一号館美術館へも行ってみたかったのです! 一石二鳥でほくほくです!

Wikipediaで仕入れた情報によりますと、明治時代に建てられた洋館がレプリカとして再現されたもので、美術館としてオープンしたのは2010年の4月ということですから、できたてほやほやですね。外観も風情があってよろしいですが、内装もたいへんぴかぴかで美しく、これでもかこれでもかという小部屋の数々に順路案内がなければ簡単に迷子になれること請け合いでございました。

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中庭の眺めもステキ。
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ロートレックの絵を見るのはもしかして初めてかもしれないのですが、ものすごいデッサン力に裏打ちされたポンチ絵(おおおおい!!)の数々、とっても楽しい展覧会でした。
漫画に通じるものもあると思うのですよ、ロートレックの作品は。
もちろん、美術の教科書などでおなじみのリソグラフの数々もステキでした。

おみやげに絵はがきたくさん買い込んでしまいました。
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あと、これなら使うかも、と思い2Bの鉛筆とクリップ。クリップは「赤い風車」つまり"ムーラン・ルージュ"です。か、かわいい~っvvvvv
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三菱一号館美術館の常設ミュージアムショップと思われる「Store 1894」でもせっかくなので買い物をしました。
絵はがき一枚だけど……。
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この写真は紙風船の地球で、この紙風船も売ってました。

この日は当日中に関西に帰らなければならなかったのでちょっと早めに出たのですが、おかげでおなかがすいてしまい、まだ11時半になるかならないかという時間でしたが同じ建物にあったカフェでお昼を食べることにしました。
そうしたら、ホテルのレストランみたいなマネージャーさんとおぼしき方に「お客さまラッキーですねー!最後の一席でしたよ!」と言われて案内されました。
マネージャーさんの言うとおり、わたくしが着席するやまたたくまに列が! こんなに人気のあるカフェだったんですねえ。(←田舎者)

カフェの中もステキ。天井が高い昔の洋館っていいですねえ。うっとり…。
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オススメという週替わりランチプレートをいただきました。あと激烈に眠かったので、ふだんはめったにコーヒーを飲まないのですが、新幹線でうっかり寝過ごして博多まで行ってしまったらことなので食後にコーヒーをいただきました。贅沢なランチ(自分比)だけどたまにはいいよね♪
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左上から時計回りに、ミニカツ丼(カツ丼ですよ、お客さん)、エビのサラダ、ひじきのスープ、シラスとたらこのパスタ。どれもおいしかった…。
ランチプレートだけでもたっぷりありましたが、このあとレモンシャーベットに、コーヒーもデミタスカップにちょろっとだけとかかと思っていたらたっぷりおいしいコーヒーで、おなかいっぱいのぱんぱかりんになりました。はー幸せv
マネージャーさんはお客さんの間を歩き回ったりして、すごくサービスが良いカフェでした。オススメです。人気があるのもわかるな~。

東京駅から近いし、また機会があったら寄りたい美術館です。
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by n_umigame | 2011-10-24 22:21 | 日々。 | Trackback | Comments(2)

おまけの銀座。

お友達にアップル詣でがてら(笑)、銀座に連れていってもらいました。

見て見て~これかわいいですよねっ! ダンスしてたんですよ! 動画も撮ったはずが保存できてなかったのですよ!(泣)
くやしいのでここに画像だけでもアップしておきます。

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by n_umigame | 2011-10-24 22:00 | 日々。 | Trackback | Comments(0)

『カーテン』アガサ・クリスティー著/田口俊樹訳(クリスティー文庫)早川書房

〈クリスティー新訳シリーズ完結/期間限定カバー〉名探偵ポアロ最後の事件。懐かしきスタイルズ荘へ戻ったヘイスティングズが目にしたものは?

ヘイスティングズは親友ポアロの招待で懐かしきスタイルズ荘を訪れた。老いて病床にある名探偵は、過去に起きた何のつながりもなさそうな五件の殺人事件を示す。その影に真犯人Xが存在する。しかもそのXはここ、スタイルズ荘にいるというのだ……全盛期に執筆され長らく封印されてきた衝撃の問題作。新訳決定版。(解説:山田正紀/期間限定カバー:鈴木成一)
(出版社HP)


アガサ・クリスティーとの出会いは高校一年生のときでした。
同級生が赤い背の本…『カーテン』だったのですが…を読んでいて、彼女は『そして誰もいなくなった』の次にこれをすすめてくれました。積極的にこれを読めと言われたのではなく、「おもしろいよ」「へー」という程度の流れだったと思います。
なぜそうなったかは覚えていないのですが、こんなにおもしろい本があるのかと度肝を抜かれた覚えがあります。
その後『オリエント急行の殺人』『アクロイド殺し』と代表的なものを次々読んで、ゆるいファンになり今に至ります。「ゆるいファン」と申しましたが、ミステリーのおもしろさをわたくしに教えてくれたのは間違いなくアガサ・クリスティーです。

かような出会い方をしてしまったため、白状させていただくと、名探偵としてのポワロにはそんなに思い入れがあるわけではなく、ポワロ最後の事件である『カーテン』を読んで特別に感銘を受けたということは当時はありませんでした。
ポワロをキャラクターとしていろいろと考え始めたのは、NHKでITVのドラマ『名探偵ポワロ』を見始めててからです。

以下、ネタバレになります。完全にネタバレになりますので未読の方はここで回れ右。
『アクロイド殺し』(ドラマも含む)のネタバレもありますので、ご注意下さい。

*追記*『カーテン』は過去何度も読んでおりまして、今回は新訳による再読です。
感想もそんな感じです。
未読の方も、ラストは知ってる、という方ならお読みになっても問題のない書き方をしています。

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by n_umigame | 2011-10-16 21:26 | ミステリ | Trackback | Comments(1)