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映画版PoM"The Penguins of Madagascar"(2015)キャスト発表・その2


※追記あります


先日、IMDbにて、やっとキャストの発表が始まったところで、主役4人のうち3人だけが最初に発表されました。

The Penguins of Madagascar(2015)


隊長(Skipper)=トム・マクグラス
コワルスキー=クリス・ミラー
新人(Priveta)=クリスファー・ナイツ


加えて、

リコ=ジョン・ディマジオ(これで主役4人そろいました!)安心のラインナップです^^

モート=アンディ・リクター
モーリス=セドリック・ジ・エンタイテイナー


ということで、ジュリアンズも登場することがわかり、さらに期待が高まったところで、

マーティ=クリス・ロック

なんと、マーティが!

「マダガスカル」シリーズの主役4人組からマーティが出るなんて、ペンギンズの過去のお話じゃなかったの?もういったいどうなるんだろう、さすがだわダーネル&マクグラス&ソリア組、と太平洋越しに敬礼をしたところ、

マリーン=ニコール・サリヴァン

…って、ええええええええ!!!!??? Σ(゚д゚;)

マ リ ー ン も 出 る の …!!??

ついに「マダガスカル」シリーズとTV版PoMの世界がクロスオーバーしましたよ!!
トム・マクグラス監督は、双方の世界はパラレルワールドだ(交わることはない)とおっしゃっていたそうですが、ついについにですよ…!

ペンギンズの過去のお話なら隊長のデンマーク時代のこととか少しはわかるのかな、でもTV版PoMとは世界がかぶらないのなら、それはないのかも…と思っていましたが、もう、こうなると、映画にハンスが出ても驚きませんね。声もジョン・ディマジオさんだし。

キャスト発表だけで息苦しいくらいですが、今後も目が離せません。

※追記

キャスト発表追加です。

アレックス=ベン・スティラー

…いやこれ『マダガスカル4』…!?
主役は殴り合いで決めるんでしょうか^^;
それはそれでおもしろいかも(笑)。
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by n_umigame | 2013-04-28 21:24 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)

『ジブリの教科書1:風の谷のナウシカ』(文春ジブリ文庫)文藝春秋

凶暴な美しさを秘め、友愛を体現する唯一無二のヒロイン像と圧倒的なSF世界―1984年公開の映画『風の谷のナウシカ』は戦後のカルチャー史の中でも異彩を放つ作品だ。当時の制作現場の様子を伝える貴重なインタビューに加え、映画の魅力を立花隆、内田樹、満島ひかりら豪華執筆陣が読み解くジブリの教科書シリーズ第1弾。
(Amazon.jp)



内田樹さんのナウシカ論が目当てでしたが、ほかの評論もたいへん興味深く読ませていただきました。

長沼毅さんの「腐海の生物学」は、タイトル通り腐海の生態を論じたものですが、最後に生命倫理の話になり、原作のナウシカの決断は(人類を代表したものであるから)拙速ではなかったか、と問うておられます。

原作を読んだとき、実はわたくしもここがひっかかりました。
やや急ぎ足で風呂敷をたたんだ印象があったので、仕方なくこういう感じになったのかなあと思っていたのですが、人工的に生命を「変えて」しまうことについての是非を、問答無用で「否」と言っているからでしょう。
これは誰に対してもいつの時代も絶対に正しい答えがあるわけではないので、非常に難しい問題ですよね。極端な例ですが、アメリカなどでは政治的にも常に問題になっている人工中絶の問題ひとつとっても、宗教的な論議を措いたとしても、100%例外はないとしてしまうのか、場合によっては認められてしかるべきなのか、その「場合」というのは何なのか。容易に答えを出せる問題ではないし、また出すべきでもないと思われます。

後半は、他には、大塚ひかりさんの「虫めづる姫君」論、山崎まどかさんのヒロインとしてのナウシカ論などがおもしろかったです。

前半は制作当時の苦労話や裏話など。
宮崎駿監督が、自分の創造したヒロインが実在したらトイレに行くのかとかそういったことをつっこまれるのにうんざり、とおっしゃったのに対して、高畑勲さんが「現実にいるかどうかというようなことが問題にされるというのは名誉なことなんだよ」と応えてらっしゃったのが印象的でした。
宮崎監督が情熱的で情緒的なお人柄なのに対して、高畑さんがけっこうクールで(笑)、良いコンビだったんだなあということが伺えて、お話の内容よりもその関係性が微笑ましかったです。

当時の新聞記事も掲載されていたのですが、時代を感じて読んでいてちょっとイタかったです(笑)。
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by n_umigame | 2013-04-22 21:07 | | Trackback | Comments(0)

『21世紀萌え映画読本』大木えりか著(新書館)

『ロード・オブ・ザ・リング』から『007』シリーズ最新作まで。
腐女子視点で2000年代の萌え映画を紐解けばーー。
ホモ・ソーシャルって? ブロマンスって?
気づけば、ハリウッドではそんな映画が大人気。
だけど、そもそもどうして女子は男同士の関係に萌えるのか。
そんなディープな領域にも踏み込んだ、オトナ女子におくる、“萌え"映画ガイド!!

【取り上げている作品】
ロード・オブ・ザ・リング、スター・トレック、シャーロック・ホームズ、SHERLOCK/シャーロック、
シングルマン、英国王のスピーチ、50/50 フィフティ・フィフティ、スターウォーズ、
ブロークバック・マウンテン、ダークナイト、イースタン・プロミス、X-MEN ファースト・ジェネレーション、
裏切りのサーカス、第九軍団のワシ、007 スカイフォール など
(Amazon.jp)



…と内容紹介にはありまして、もっとミーハーな内容なのかと思って覚悟して読み始めましたが、全然まじめな本でした。
とても読み応えがありました。
(書店のコミックコーナーに置いてあり、シュリンクがかかっていて中味を確認できなかったのです)

連載をしているのがBL系の雑誌だったそうで、多少そういった傾向で書かれてはいますが、三浦しをんさんのエッセイを読んで笑える読者なら、全然抵抗なく読めると思います。

例えば、イブ・セジウィックの著書などを読んでおられて、それを踏まえた上で、ホモ・ソーシャルとはどういうことか、あるいはフェミニズムとの関係はどうなのかということを、浅めではあるものの、きちんと踏み込んで書かれています。
それから、作品の中の登場人物を見る目、ひいては人間を見る目が優しい。これも読んでいて好感が持てる要因の一つです。
また、人間を見る目が公平です。映画作品の中には立場・意見を異にするキャラクターが登場するわけですが、片方の考え方/目線でだけで見るのではなくて、それぞれの立場/目線で見ていらっしゃいます。
こういうところも読んでいて気持ちが良いです。

「作品としてダメだけれど萌える映画というのはなくて、萌える映画というのは作品としても優れている」というのは、とても共感できます。

今、何でも(便利なのでつい)「萌え」という言葉を使って表現してしまうのですが、「萌え」が発生するのは、人間関係を深読みできるように登場人物が描かれているということだろうと思います。
映画を見ていて、彼ら、彼女らの言動や関係に、何かしら、同じ人間として共感を呼ぶ部分がある。あるいは、共感を呼べるような描かれ方がなされているということですよね。
人間の普遍的な心性に訴える作品ということですから、様々な感動(文字通り何らかの「感情」を「動かされる」)を呼び起こすというのは、当然かと思われます。

それに性別は関係ないでしょう?ということです。

未見の作品がけっこうあって、『マイ・ブラザー』と『X-MEN』シリーズはちゃんと見なきゃな、と思いました。
2000年以降に公開された作品にほとんど限られているのですが、あとがきにもあるように『J・エドガー』と『アベンジャーズ』は漏れましたとのこと。
これもぜひ、著者の方に論じていただきたかったです。
(『J・エドガー』はクリント・イーストウッド監督作品で、FBIの長官として長年君臨したフーバーが主人公でレッド・パージ吹き荒れた時代を描くということで、どんだけ硬派で重厚な作品なのかと思いきや、ふたを開けたらあらびっくり映画でした。何この夫婦ものロマコメ(笑)。でもこれはこれでいいです。)
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by n_umigame | 2013-04-22 21:02 | | Trackback | Comments(0)

『サタニックブランチ : 変人探偵エム』坂田靖子著(ジュールコミックス)双葉社


「ベル デアボリカ」「バジル氏の優雅な生活」などの数々の傑作を生んできた坂田靖子が贈る英国が舞台の神秘&謎解きミステリー!!
古家具屋のルディアートは偶然「悪魔の枝(サタニックブランチ)」を手に入れ、悪魔を召喚してしまう。
困ったルディは、クラスメートだったエム・ケルスナーの万能相談所に駆け込む。
このエムは、昔からド変人!? ルディは、その日を境にエムに振り回されるのだった!?
(Amazon.jp)


久しぶりの坂田靖子さんのミステリー(風味の)短篇集。
もともと読み切りで描いたものだったのが続くことになったそうで、うん、アイデア大魔王の坂田さんの作品集にしては、ちょっと薄味だったかもしれません。

ミステリーなのですがオカルトオチになるので、このあたりも好き嫌いが分かれるかも。

ただ、常識人の主人公が変人の探偵(級友でもあった)に振り回されて、何も知らない奥さんまでまきこまれちゃって、というスラップスティック・コメディは健在。
謎解きより、主人公のルディがかわいい奥さんにあれこれ隠し事をするはめになってじたばたするところが楽しかったです。

美術にも造詣の深い坂田靖子さんの作品には、美術品や骨董品、今作のように古い家具などを扱うのが仕事の主人公が出てくるお話も多いです。
今回のお話がちょっと気に入った方は、マクグラン画廊シリーズもオススメです。
あと一作しか描かれなかったようなのですが、父子で骨董店を営んでいる主人公のお話も好きだったなあ。あれも連載になればよかったのにと思いました。
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by n_umigame | 2013-04-16 20:59 | コミックス | Trackback | Comments(0)

『いとしのムーコ 3』みずしな孝之著(イブニングKC)講談社


大自然の山の中にある一軒のガラス工房「GLASS STUDIO AMATO」。ここには吹きガラス職人のこまつさんと愛犬のムーコが一緒に暮らしています。ムーコはこまつさんのことが大好き!乙女なムーコの夢は「いつかこまつさんがイヌになっていっしょにさんぽしたり、しっぽみつけてぐるぐるすること」。ご自慢のつやつやなおはなを輝かせて、今日もこまつさんとのラブリーな日々を過ごします。ネコ好き、動物好きも大満足なおもしろさ!笑顔いっぱいなムーコのラブストーリー、こまつさんがイヌになっちゃう前に、ぜひ!!

こまつさんと愛犬ムーコが一緒に暮らすガラス工房にも春がやってきました!桜満開の公園でのお花見でうふふ!と楽しんだり、天敵の動物病院に連れて行かれたり、梅雨空の下のさんぽでオシャレを楽しんだり、暑ーい夏に水浴びで涼んだり。こまつさんとムーコのラブリーな毎日は今日も笑顔でいっぱい!な第3巻。世代や性別を問わない、ほっこりとした楽しさがいっぱい詰まってまーす。今巻もカバーは「おはなつやつや」仕様!
(Amazon.jp)


2巻はムーコが具合が悪くなったり、ライバル(ただしムーコの片思いライバル^^)が登場したり、ちょっぴり元気がない場面も多かったせいか1巻よりパワーダウンしたかな?と思っていたのですが、3巻は笑いました!
盛り返しましたね。

以下、ちょっとネタバレあります。

「待て」でよだれと涙でつゆだくになってるムーコと、それを見て「オレもうかわいそうで見てられないよ…(泣)」のうしこうさんに、大爆笑。
しかもこの「待て」ネタ、もう一回来るんですよね^^
せっかくおやつをもらってきてあげたのに、ムーコが自分のときだけ「待て」やってくれなくて逆ギレするうしこうさん、最高です。
うしこうさん、見かけはこわいけど、いい人ですよね。

棒田さんと釣りで勝負になって、ムーコに「こんなのこまつさんじゃない」と言われてしまうこまつさんと、れなちゃんに「男って釣りのことになるとどうしてこうなるかな」とクールにつっこまれるシーンも最高でした。
れなちゃんとムーコの「男っておばかさん…(でもパパ/こまつさんは大好き)」という愛があふれる、いい場面でした。
「羽後の太公望」にも大爆笑。棒田さん、そんな二つ名があったなんて…!

はあ、すでに4巻が待ち遠しい。次は秋の予定だそうです。
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by n_umigame | 2013-04-16 20:51 | コミックス | Trackback | Comments(0)

英『エンパイア』誌が選ぶThe 50 Best Animated Movie Characters


ネットをさまよっていたら偶然発見しました。
イギリスの映画雑誌『エンパイア』が選ぶ、アニメ映画キャラクターベスト50。
(2013年1月13日付け?)

その37位に、なんとペンギンズの隊長(Skipper)がランクインしているではないですか!

うっきゃああvvv

正直ランクインしているのがちょっと意外だったりしたのですが(←)、ペンギンズのあのブラックでシニカルなノリはむしろイギリスで受けるのかもしれませんね。(ほかのランキングしているキャラ見ていろいろ納得しましたが)
キャラクター紹介の横、二段に分かれている上段は代表的なセリフですが、その下におもしろいことが書いてありました。

エリック・ダーネル監督はビートルズみたいな4人組のミュージック・ドキュメンタリーをペンギンでやろうとしていたが、『マダガスカル』で特殊部隊に変更した、とのこと。

どういう変更だ。

エリック・ダーネルとトム・マクグラスのお二人がペンギンズの生みの親で、元々温めていたペンギンアニメの案をDWAのジェフリー・カッツェンバーグCEOに蹴られたという話は聞いていましたが、元はミュージシャンだったとは!
ミュージシャンのペンギンズ、それもちょっと見てみたかったです。
『マダガスカル』シリーズを見ていると、作った人(たぶん監督二人が特に)音楽大好きね、ということが伝わってきますしね。

さらにその横に、
"Have Your Say
Should Skipper the Penguin be higher or lower on the list? "
というコーナーがあります。(隊長はもっと上位、または下位でしょう?)

投票結果は、
 Higher 68%
 Lower 32%

この記事を読んだ『エンパイア』読者の7割近くの人が、「隊長が37位ってことないだろ!?もっと上位にランキングされてなくちゃ!」と思っているんですね!うれしいなあ。
うれしいついでに自分もHigherに投票しときました。てへ。
ぜひ皆さんもHigherを盛大にぽちっておいてください。

気になるほかの順位ですが、ネタバレもありますのでもぐりますね。


More
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by n_umigame | 2013-04-16 20:43 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)

映画版PoM"The Penguins of Madagascar"(2015)キャスト発表(一部だけ)開始!


先日Twitterにて、『カンフー・パンダ3』の全米リリースが2015年12月に前倒しになり、キャスト(しかもすんごい豪華な)が発表されたのに、同年3月全米リリース予定の映画版PoMのキャストが未発表ってどういうことですかー!!と叫んだら、なんとIMDbにキャストがアップされていました!
念ずれば通ず。うむ。

IMDb "The Penguins of Madagascar"(2015)

なんですって!!!

隊長はトム・マクグラス監督、(ばんざーい!!ばんざーい!!\(≧∀≦)/)
コワルスキーはクリス・ミラーさん、
新人はクリストファー・ナイツさん。


キャストが、『マダガスカル』シリーズと同じですよ!!
えええ、TV版PoMのスピンオフって言ってたじゃないですか!まだ変更になる可能性もなくはないですが。

正直、意外。
PCの前で「えええええええ!!!」って声に出して言ってしまいました。

いや、わたし、クリス・ミラーさんのコワルスキーも大好きなんですよ。
クリストファー・ナイツさんの新人ももちろん大好きです。
でも、特にコワルスキーは、TV版とキャラクターが違うじゃないですか。
クリス・ミラーさんのコワルスキーということは『マダガスカル』シリーズのコワルスキーということで、それはつまり、クールで有能な隊長の頼れる参謀ということですよね。

これはですね、制作陣、マジと思われます。
(単にジェフ・ベネットさん売れっ子すぎてつかまらなかったのかもしれないけど)

いやTV版PoMだってマジですが、やはりTVアニメという前提があって、ペンギンズは最終的にいい子の味方ですよね。
でも「マダ」版ペンギンズは、けっこう汚い手段にも訴えるので(笑)、どう出るかわかりませんよね。
さらに『マダガスカル3』を英語版で見てから、あの隊長とコワルスキーの関係にちょっと思うところができまして。
ということは、かなりシリアスな、もしかしたらけっこう見ているのがつらいような場面もある、大人の鑑賞に堪える<映画>が来るのではないかと。
あくまでもわたくし個人の想像ですが。

もう今この記事タイピングしてるだけで心臓ばくばく言ってます。

ジェフ・ベネットさんのコワルスキーが劇場で見られないのはとても、とっても、残念ですが、クリス・ミラーさんのコワルスキーで行くと決められたのなら、それはそれで、わたしどこまでもついていきます。

エリック・ダーネル&トム・マクグラス監督、お二人を信じていいですよね?
あと、ミレイユ・ソリアさんもついてるので、信じます。
「だめ」って言われても信じます。決めた。


この先、他のキャストやあらすじなどどんどん明らかになっていくと思われますが、自分の妄想に押しつぶされて途中で萌えつきていたら、どうか骨を拾ってやってください。
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by n_umigame | 2013-04-13 19:51 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)

『主役はダーク : 宇宙究極の謎に迫る』須藤靖著(毎日新聞社)

身のまわりに満ちあふれていながらいつもはその存在に気づかないという現象は、ダークエネルギーに限らず、世の中にはかなり普遍的なものだ。新鮮な空気、肉親の愛、餃子を大量摂取した後の自分のニンニク臭、夫の生命保険金をひたすら待ちわびる妻の祈り、などなど、枚挙に遑がない。ダークエネルギー仮説は、自分の人生を見つめ直す絶好の機会である。苦手な人にこそ読んでほしい、目がヒモになる?宇宙論。
(帯より)



今回は宇宙論にテーマをしぼって書かれた本です(著者のご専門は宇宙物理学、地球外生命)。
その難解なことといったら、おそらくわたくし、半分も理解できていません。
なので、寝る前に少し読むといいだろうとナイトキャップのお供にしたところ、爆笑して目が冴えるってどういうことですか先生ー!!

いえ、このジャケットデザインとタイトルだけで書店で吹きそうになったのですが。
これはかの有名なSF映画のロゴですね。

そんなわけで、須藤靖節になれていない方は『人生一般ニ相対論』『三日月とクロワッサン』あたりから入る方がいいかもしれません。でもノリはまったく同じです(笑)。

内容は自他とも認める右脳型人間のわたくしが説明するよりも、実際にお読みいただいた方がいいと思います。本当に思います。(絶賛推奨)
理解できた範囲内で感想を述べますと、メインは「ダークエネルギー」と、この宇宙の構造、宇宙の果てはどうなっているのかということを理論で明快に解説された上、(ここからが大事なのですが)「なぜそう考えられているか」というところに力点を置いてさらに解説している本です。

おそらく、これ以上ない、というほど明快に説明してくださっていることは理解できるのですが、いかんせん読者が残念脳みそのわたくしゆえ、例えば「シュレーディンガーの猫」の理屈が何度読んでもわかりません。
(著者も「何度読んでもだまされたとしか思えない」とツッコんでらっしゃいますが。)
量子論はかのリチャード・ファインマンさんですら「この世で量子論を完全に理解している人間はいないと断言できる」とおっしゃっているそうなので、とにかく難解でパラドックスだらけなのでしょう。
最後の方で著者も「1回読んだくらいではわからないと思うので、ヒマなときにでも何度も読み返してほしい」とおっしゃっているので、とりあえず一回でわからなくてもいいみたいです。

著者の目的は「きいた風なことを言って読者をわかったような気にさせる」ことではなく、「わからない。わからないが、自分の頭で自分なりに考えてみよう、と思わせる」ことなのだろうと思います。
知的好奇心に火をつける、という意味で、後者の方が誠実で、真に教育であると思いますね。

あと、なぜこんなに哲学者を目の敵にされるのかわかりませんが(笑)、そこも大爆笑でした。ぜひ中島義道先生あたりと場外乱闘…いえ、対談などなさっていただきたいなあと無責任なことを考えました。抱腹絶倒の異種格闘技が見られるのではないかと、想像しただけでわくわくしましたごめんなさい。


巻末に、南伸坊さんがオススメしてくださったという『ダーク星人の科学史』という短編小説がついています。
本文中にもレトロなタコ型宇宙人のイラストがあいまあいまに挟まれていて(昔のSFマガジンとかに載ってそうなイラスト。このイラストも好きです)、これが「ダーク星人」らしいです。
主人公はエイト君というダーク星人。
で、ダーク星人の正体見たり、地球の海底に住んでいるタコだったのですが(笑)これはいわゆる「タコツボ学者」を揶揄した作品でありながらも、実は自分たち人類のカリカチュアでもあるのですね。
設定だけ聞いているとただのユーモア小説かと思われるかもしれませんが、最後まで読んで不覚にも感動してしまいました。(先日『星の王さまの天文ノート』の感想にもあげたとおり)宇宙の4分の3はまだそれが何かもわからない「ダークマター」であることがわかってうれしかったのですが、同じことを感じている方がいらっしゃったこと、そしてそんな方が宇宙について研究してらっしゃることが、改めてうれしかったからです。

 我々は何も知らなかった。海がなくとも生物が存在し得ることを、そしてあの光り輝く無数の星々が唯一無二と信じられていたダーク星と同じ世界をやどしていることを。エイト君は歓喜に打ち震えていた。我々がいかに何も知らなかったかを自分が初めて明らかにしたのだ。今まで生きてきて本当に良かった。
(p.293)


この短編の、ラスト一行が最高です(笑)。
最後の最後まで投げ出さず、ぜひ、ご一読下さい。



余談。
この本を読み終わったら、Sing Like Talkingの「Seasons of Change」が久しぶりに聞きたくなって聞きました。懐かしいです。
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by n_umigame | 2013-04-03 21:29 | | Trackback | Comments(0)

Welcome. 本と好きなものがたり。


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