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『鷲は舞い降りた(完全版)』ジャック・ヒギンズ著/菊池光訳(早川文庫NV)早川書房


鷲は舞い降りた!ヒトラーの密命を帯びて、イギリスの東部、ノーフォークの一寒村に降り立ったドイツ落下傘部隊の精鋭たち。歴戦の勇士シュタイナ中佐率いる部隊員たちの使命とは、ここで週末を過ごす予定のチャーチル首相の誘拐だった!イギリス兵になりすました部隊員たちは着々と計画を進行させていく…使命達成に命を賭ける男たちを描く傑作冒険小説―その初版時に削除されていたエピソードを補完した決定版。
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ラストまで触れています。
映画(1976年)にも少し触れますので、ネタバレ禁止の方はご注意ください。
また、完全版の前に出版された初版の方は未読です。

読んだことなかったんかい。はい、読んだことありませんでした。
もちろん映画も観たことありませんでした。

「冒険小説」の傑作、とのことで有名な作品で、この「冒険小説」という枕があったことでかえって敬遠していた作品でした。
なんで「冒険小説」を読まないのかですか?冒険小説って言うと、内容ぺらっぺらのアクション映画をノベライズにしたようなマッチョなファンタジーというイメージがあってですね。この作品ももれなくそういう小説だと思っていました。
はい、反省してます。

主人公の一人はドイツ軍の軍人であるクルト・シュタイナ。もう一人はアイルランド人のリーアム・デヴリン。
時代設定は第二次大戦中で、しかもドイツは敗戦が濃厚になってきた頃です。アイルランドはその後、IRAによるテロ行為などで特に北アイルランドで問題が多発するようになりますが、その前の時代です。
…という、素材だけ聞いていると明るくなりようがないような作品なのですが、実際に読んでみると、これぞエンタテインメントとしか言いようがないような作品でした。
読んでいるあいだ、楽しくて楽しくて。
614ページあるのですが、時間さえ許せば一気読みしたと思います。

この作品が発表された当時は、イギリス人による小説でドイツの軍人が悪役ではなく、ドイツ人といってもいろいろな人がいるんだよ、というところが新鮮だったそうです。
ドイツ人に対してはフェアな目線を注いでも、このアメリカ軍のレインジャー部隊隊長の絵に描いたようなバカ男な描かれ方を見ていると、イギリス人としてアメリカ人だけは目障りだったのかしらと思ったり(笑)。

小説がおもしろかったため映画の方も見たのですが、個人的に、主演の二人、マイケル・ケインとドナルド・サザーランドが、それぞれシュタイナとデヴリンのイメージに合わないこと、原作の好きなシーンがないこと、あっても「そうじゃない、そうじゃないんだ!」とギリギリくちびるを噛みしめたシーンが多かったことなど、ちょっと残念な印象しか残りませんでした。
具体的には、マイケル・ケインのシュタイナは、そこそこユーモアを感じさせて聡明そうではあるのですが、ちょっと酷薄そうに見えてしまったことが残念でした。原作の、良くも悪くも育ちの良さそうなお坊ちゃんで部下にモテモテで、優しいところがあまり感じられず。
デヴリン役のドナルド・サザーランドは、そんなことはおまえの勝手だと言われてしまえばそれまでなのですが、怖いのですよ、わたし、この俳優さんが。おそらく生まれて初めて見たD・サザーランドさんの映画(『バック・ドラフト』放火魔役)に問題があったのではないかと思われます。(同様にジェフ・ブリッジスも怖いです。刷り込み=『失踪』)
そこを何とか克服したとして、D・サザーランドではデヴリン役には大きすぎます。原作のデヴリンは170cmくらいの小柄な男のはずが、D・サザーランド、193cm。いくらなんでもと思います。なぜこのキャスティングになったのでしょうか。


小説に話を戻すと、この小説のおもしろさは様々あると思いますし、すばらしい書評を書いてらっしゃる方がweb上にも大勢いらっしゃるので、そういった感想はそちらに譲るとしまして、コンビ萌え的に身もだえする小説でもあるということだけは申し上げたいと思います。
特に、シュタイナ中佐とノイマン中尉の会話ときたら、初登場から別れのシーンまで、電車の中で萌え転がりそうになったのを理性で食い止めるのがどれだけ苦行だったか。
映画が今ひとつと感じたのは、この二人の関係があまり描写されなかったということも一因です。(しかもリッター・ノイマンはなぜか映画では「ハンス・ノイシュタット」と名前を変えられていました。意味ないだろと思いつつ見ていたのですが。)
ノイマンはシュタイナの部下なので、ふだんは上官に対する言葉使いで話すのですが、切羽詰まったときは「クルト」と名前で呼ぶのです。もう、こういうのに弱くて弱くて、溶けそうになりながら読んでいました。
お気に入りのシーンを全部引用してご紹介したいくらいですが、きりがないので涙ながらにあきらめます。気になった方は、ぜひ、原作をお読みください。
シュタイナとノイマン以外にも、ラードルのような魅力的なキャラクターがたくさん登場します。

この作品の成功を受けて、『鷲は飛び立った』という続編が書かれたそうですが、蛇足としか思えないようなできだったようで、しかも前作のラストで死んでしまったシュタイナが実は生きていました、という禁じ手を打ってしまったようです。
「実は生きていました」という手法を全否定するものではありませんが、完成度の高い作品でこの手を使うには、次作でもよほどの完成度が求められるでしょう。結果は失敗だったようで残念ですね。

そしてぜひ、いつの日か映画もリメイクされることをお祈りしております。
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by n_umigame | 2013-09-18 00:02 | | Trackback | Comments(3)

『トラウマ恋愛映画入門』町山智浩著(集英社)

激しい愛、ヒドい愛、みにくい愛、恥ずかしい愛。そして素晴らしい愛。人生で経験するすべての愛がここにある。
心に爪痕を残す、決して忘れることのできない恋愛映画の極意を、貴方だけに伝授します。

オクテのオタク男はサセ子の過去を許せるか?★『チェイシング・エイミー』
ウディ・アレンは自分を愛しすぎて愛を失った★『アニー・ホール』Annie Hall★020
忘却装置で辛い恋を忘れたら幸福か?★『エターナル・サンシャイン』
愛を隠して世界を救いそこなった執事★『日の名残り』
女たらしは愛を知らない点で童貞と同じである★『アルフィー』
恋するグレアム・グリーンは神をも畏れぬ★『ことの終わり』
ヒッチコックはなぜ金髪美女を殺すのか?★『めまい』
愛は本当に美醜を超えるか?★『パッション・ダモーレ』
嫉妬は恋から生まれ、愛を殺す★『ジェラシー』
トリュフォーも恋愛のアマチュアだった★『隣の女』
不倫とは過ぎ去る青春にしがみつくことである★『リトル・チルドレン』
セックスとは二人以外の世界を忘れることである★『ラストタンゴ・イン・パリ』
完璧な恋人は、NOと言わない男である★『愛のコリーダ』
愛は勝ってはいけない諜報戦である★『ラスト、コーション』
幸福とは現実から目をそらし続けることである★『幸福』
最大のホラーは男と女の間にある★『赤い影』
キューブリック最期の言葉はFUCKである★『アイズ ワイド シャット』
結婚は愛のゴールでなく始まりである★『ブルーバレンタイン』
恋におちるのはいつも不意打ちである★『逢びき』
フェリーニのジュリエッタ三部作は夫婦漫才である★『道』
認知症の妻に捧げる不実な夫の自己犠牲★『アウェイ・フロム・ハー』
苦痛のない愛はないが愛のない人生は無である★『永遠の愛に生きて』

恋愛映画にちっとも興味が無い人のためのホラーより怖くてコメディより笑えてミステリーより謎でAVよりエロくてアクションより勇気が出る恋愛映画地獄めぐり!
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『トラウマ映画館』 に続く、恋愛映画篇。
引用が続いて申し訳ないですが、この本のスタンスがよくわかるので、前書き「恋愛オンチのために」より引用します。

 人は何かを学ぶために練習する。失敗して学んでいく。しかし、人生そのものは何度も「練習」することはできない。それぞれが本番だから。人を愛することだってそうだ。何しろ相手がいることだし。
 実際、大部分の人にとって、ほんとうに深い恋愛体験は人生に二、三回だろう。たしかに何十もの恋愛経験を重ねる人もいるが、その場合、その人の人生も、相手の人生も傷つけずにはいない。そもそも、恋愛において、そんなに数をこなすのは何も学んでいない証拠だ。トルストイもこう言っている。
「多くの女性を愛した人間よりも、たった一人の女性を愛した人間のほうが、はるかに深く女性というものを知っている」
 恋愛経験はなるべく少ない方がいい。でも、練習できないなんて厳しすぎる?
 だから、人は小説を読み、映画を観る。予行演習として。
 もちろん、映画や小説には、恋愛のロマンティックな部分だけを見せるエンターテインメントもある。それは甘いだけのお菓子と同じで栄養がない。たまにはいいけどね。
(p.10-11)



 というわけで、「ロマンティック(なだけ)ではない恋愛映画」のついてのエッセイ集です。
『トラウマ映画館』はタイトル通り、一見トラウマになること間違いなしという怖い怖い映画についてのエッセイ集でした。
今回の本は、取りあげられている作品自体はそんなに怖い映画ばかりというわけではないのに、またしても読んでいる間中怖くて怖くて途中でやめることができませんでした。少しずつ読むことにしたのですが、寝る前に読むんじゃなかったです。

この中で観たことがあるのは『エターナル・サンシャイン』と『日の名残り』だけです。
『エターナル・サンシャイン』はジム・キャリーが主演と聞いていたのに、自分が持っていたイメージと全然違う、暗く寂しそうなキャラクターだったせいか、登場しているのに、しばらくジム・キャリーと気づかなかった記憶があります。監督のミッシェル・ゴンドリーは、ジム・キャリーが別の映画の撮影中にふと見せた暗い孤独な顔を見、あれこそが彼の素顔だと思い出演をオファーしたそうです。

未見の作品は、今回も、見たいけど見たくないという気持ちがぐるぐる渦巻きますが、中でも気になったのが『赤い影』と『アルフィー』、それから『めまい』。

『アルフィー』ってイギリスらしい皮肉の効いたコメディ映画だと思っていましたが、町山智浩さんの手にかかると、すごく怖い映画なような気になります。ジュード・ロウ主演でリメイクされていましたね。(こちらも未見なのですが)

『赤い影』は、あらすじだけ聞いていると、サスペンスのようなホラーのような、そんな筋立てなのですが、実際に観たら「何を見せられたんだろう」というような迷子になったような気持ちになるタイプの映画のようです。(系統としては…そうですね、『ウィッカーマン』(リメイクじゃない方)のような…想像ですが。)これも見てみたいですが、個人的になぜだかすごく怖い俳優としてすり込まれているドナルド・サザーランドが出ていて、やっぱり躊躇します(笑)。心身ともに何を見ても平気でいられるときにでもチャレンジしたいと思います。

『めまい』は、ヒッチコック作品のファンでもある漫画家の坂田靖子さんが、「ヒッチコック作品の中でもいっとービョーキがひどくて好き」と書いてらっしゃったのですが、このエッセイを読んで納得しました。
しかも「アメリカの良心」と呼ばれたという、現在で言えばヒュー・ジャックマンみたいにカッコイイくせにいい人すぎて泣ける俳優さんである(※個人の感想です)ジェームズ・スチュアートに、こんな役をさせるなんて、ヒッチコックってほんとうに、アタマおかしい。(褒めてます)


紹介された作品は、いずれも非常に「作り手の個人の影」が色濃く作品に落ちた映画のようです。映画のようにチームで制作する創造物になぜ個人の影が落ちるのか、ずっと謎で、今もその謎は解けていないのですが、やはりどうもそういうことがあるようです。

そのためか、読んだ方の感想を少し拝見しましたが、どの作品・エッセイにどういう感想を残しているかで、読者の方のあれこれも透けて見えるような気がします。
同じ映画を観ても、どこをおもしろいと感じるかはほんとうに人それぞれですが、この本で紹介されているような映画の場合は特に、うっかり感想を言ってしまうこと、あるいはその感想に共感を示してしまうことで、その人の抱えている問題も赤裸々になってしまうということがあるように思います。
おそろしいエッセイです。
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by n_umigame | 2013-09-17 21:27 | | Trackback | Comments(0)

『縮みゆく男』リチャード・マシスン著/本間有訳(扶桑社ミステリー)扶桑社


スコット・ケアリーは、放射能汚染と殺虫剤の相互作用で、一日に7分の1インチずつ身長が縮んでゆく奇病に冒されてしまう。
世間からの好奇の目、家庭の不和。昆虫なみの大きさになってなお、孤独と絶望のなか苦難に立ち向かう男に訪れる運命とは?
2013年7月に逝去した巨匠マシスンの代表作を、完全新訳で25年ぶりに復刊。巻末には『ランボー』の原作者デイヴィッド・マレルによる詳細なあとがきも収録。
ジャンルを超えて人間の実存と尊厳を問う感動のエンターテインメント!
〈解説 町山智浩〉
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ラストに触れています。

30年以上前に早川書房から『縮みゆく人間』の邦題で刊行されていて、読んでみたかったのですが古書の価格が高騰しており、二の足を踏んでおりました。
巻末の町山智浩さんの解説に引きずられた感想かもしれませんが、『縮みゆく人間』とするよりは、『~男』とする方が邦題はふさわしいのではないかと思います。(原タイトルは"The Incredible Shrinking Man")

現在と過去を行ったり来たりしてスリルを盛り上げる、という現在ではそんなにめずらしくない構成ですが、当時は画期的な手法だったそうです。
映画化すると、とてもスリリングに見せられるのではないかと思います。

SFなので、いちおう、なぜ体が縮んでいくのかという原因についてのエクスキューズがなされていますが、そこは物語にとってはあまり重要な部分ではありません。
読み終わったときは、カフカの『変身』をエンタテインメントにしたような作品だなと思いました。
『変身』ではなぜグレゴール・ザムザが虫になったのかも語られませんし、ザムザは部屋から一歩も出られないし、ラストもあんなですから救いはありませんし、読者は何を読まされたのかさっぱりわからないまま、それでも強烈な印象だけは残って「解釈」してみたくなるという作品です。
こちらの『縮みゆく男』の方はエンタテインメントなので、主人公のスコット・ケアリーはじっとしてないし、どころかアクティブすぎて、ぶちぶち文句を言い四苦八苦しながらも、あんた人生楽しいでしょそれ、といった感じですし、希望の開けるような終わり方です。
たいへんなことになってるっていうのに次々と女性に欲情している間にできることがあるんじゃないのと、何度も主人公につっこみながら読んでいたのですが、最後の町山智浩さんの解説も読んでから、ああだから「男」でないとだめなんだ、と深く納得した次第です。
それは主人公がスケベだから男性の方が「らしい」とかそういう問題ではなく(そういう問題もありますが(笑))、スコット・ケアリーは退役軍人という設定なんですね。たいへんわかりやすいマチスモへの目配せなのですが、作中、ケアリーは何度も何度も「男として情けない」というようなことを思います。
最後も、人間としての尊厳というよりは、自分の「男」としての尊厳を守ることができたという意味で「ざまあみろ」だったんじゃないのかなあと。
それくらい、わかりやすい「男らしさ」を剥き出しにした主人公でありました。

マシスン親子で再映画化の動きが出ていたそうですが、残念ながらお父さんのリチャード・マシスンが亡くなったため、その後どうなるのか不明です。ですがぜひ完成させていただきたいと思います。

本作の翻訳者、本間有さんもお亡くなりになっていました。扶桑社ミステリーのマシスン作品でお世話になったくらいの読者ですが、遅ればせながら、ご冥福をお祈りいたします。
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by n_umigame | 2013-09-16 00:03 | | Trackback | Comments(0)

『冬のフロスト』上下 R.D.ウィングフィールド著/芹澤恵訳(創元推理文庫)東京創元社

寒風が肌を刺す一月、デントン署管内はさながら犯罪見本市と化していた。幼い少女が行方不明になり、売春婦が次々に殺され、ショットガン強盗に酔っ払ったフーリガンの一団、“怪盗枕カヴァー”といった傍迷惑な輩が好き勝手に暴れる始末。われらが名物親爺フロスト警部は、とことん無能で好色な部下に手を焼きつつ、マレット署長の点数稼ぎが招いた人手不足の影響で、またも休みなしの活動を強いられる……。大人気警察小説第5弾。
(出版社HP)



『フロスト気質』から早5年。本国イギリスではすでにドラマも終了し、日本でもその最終回まで放送が終了しており、おかげさまでわたくしも最後まで見届けることができました。
それでも続くよ原作(邦訳)は。
翻訳が遅れるというのは、こういう「忘れたころのお楽しみ」という側面もあって、いいですね!

5年ぶりではありますが、相変わらずのフロスト節で、相変わらずフロストは一日2、3時間くらいしか寝てないし、捜査は行き当たりばったりだし、マレットのスノッブっぷりは健在で、フロストとマレットとの攻防ももはや安定の芸の域だし、いしいひさいちさんに「短篇集なんじゃねえの?」と揶揄されたモジュラー型の構成も相変わらず。
そして、相変わらずやりきれないような事件を追うフロストの日々を、読者はいっしょに追うわけですが、ずっとこの世界にいたいと思うような、不思議な多幸感も健在でした。

これはフロストのキャラクターによるところが非常に大きいと改めて思いました。
ドラマでは本よりコードが厳しいためかマイルドになっているのですが、下ネタに偏りすぎな下品なジョークも相変わらず。なのですが、絶妙なタイミングでちょっとしたところで、フロストの優しい性格がしみわたるように描かれます。
これがなければ、とても読めたものではないかもしれません。それくらい、起きている事件はやりきれないものばかりです。

同じイギリス人の書いたエンタテインメントでも、アガサ・クリスティの世界のように、上流階級や素敵なお料理やホテルなどは出てきませんが、フロストの世界には不思議なあたたかさがあります。
それは、この世は最悪で生きづらいが、それでも人生は生きるに値するという、さりげないメッセージになっているようにも思います。
フロストのシリーズは、ある程度年を取ってから読む方がいいのかもしれません。

著者のR.D.ウィングフィールドさんが亡くなられたため、未訳の原作は残すところ後一冊、"A Killing Frost"のみとなってしまいました。
また忘れたころにプレゼントのように、ふらっと邦訳が刊行されるのをお待ちしております。
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by n_umigame | 2013-09-15 22:25 | ミステリ | Trackback | Comments(0)

BBC制作『ブラウン神父』、AXNミステリーで10月から放送開始


AXNミステリーのページは、
こちら→★http://mystery.co.jp/program/father_brown/index_s01.html

放送予定は以下のとおり。

13/10/12(土)12:00 【字】 第1話「神の鉄槌」
13/10/12(土)13:00 【字】 第2話「飛ぶ星」
13/10/12(土)14:00 【字】 第3話「狂った形」
13/10/12(土)15:00 【字】 第4話「木の中の男」
13/10/12(土)16:00 【字】 第5話「アポロの眼」
(AXNミステリーHP)


いやー、いよいよですね!
楽しみにしておりました。

贅沢を言えば、ブラウン神父がもう少し小柄でころんとしている方がいいなあとか、フランボウはもうちょっとこう、チャラ男っぽい方がいいなあとか、いろいろ申し上げたいことはあるのですが、BBCのドラマ…というか、イギリスの俳優さんたちは止め絵で見ているとそうでもないのに、動き出すとびっくりするくらい魅力的なことが多いので、まずは放送を見てみたいと思います!

原作は邦訳をコンプリートしておりますが、ころっと内容を忘れている作品も少なくないので(笑)、新鮮な気持ちでミステリーとしても楽しめると思います。
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by n_umigame | 2013-09-15 21:33 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)

DWA作品"Rise of the Guardians"、日本盤DVD&Blu-ray発売!


パラマウント配給で日本公開がほぼ決定していた模様であったにも関わらず、結局DVDスルーになってしまいましたが、日本盤DVDが出るだけでもたいへんうれしいです!
いやっほい!

というわけで、詳細は以下のとおり。

邦題は『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』
リリース予定は2013年11月22日です。

STORY:
いたずら好きの妖精ジャック・フロストはいつも一人気ままに生きていた。ある日、サンタクロースのノースに呼び出され、悪夢をもたらす精霊ピッチが人間の子どもに怖い夢を見せて世界を闇に変えようとしていることを知らされる。「この危機を食い止めるには君の力が必要だ」と言うノースに戸惑いながらも、歯の妖精トゥース、眠りの妖精サンドマンたちと触れ合ううちに、ジャックは仲間と力を合わせて戦うことを決意する……。

CAST:
バニー…ヒュー・ジャックマン(檀 臣幸)
ジャック・フロスト…クリス・パイン(落合佑介)
ピッチ…ジュード・ロウ(山路和弘)
ノース…アレック・ボールドウィン(土師孝也)
トゥース…アイラ・フィッシャー(石松千恵美)

STAFF:
監督:ピーター・ラムジー
脚本:デヴィッド・リンゼイ=アベアー
製作:クリスティーナ・スタインバーグ/ナンシー・バーンスタイン
製作総指揮:ギレルモ・デル・トロ
原作・製作総指揮:ウィリアム・ジョイス
音楽:アレクサンドル・デスプラ
吹替翻訳:平田 百合子
吹替演出:向山宏志

(パラマウント・ジャパンより)


その他、仕様や特典については、以下のページへどうぞ。
★ http://dvd.paramount.jp/dwa/riseoftheguardians/index.html

ちょっと、いかにもな邦題と、いかにも子ども向けっぽいジャケットデザインがひっかかるところですが、興行的には大コケしたものの、IMDbなどの評価を見ている限りでは、作品自体の評価は高い様子ですので、期待大です。
ちなみにこの作品の大コケが原因で、DWAは設立以来初という大規模レイオフを敢行しました。最高で500人の予定だったアニメーターのレイオフは、結局300人程度で抑えたようですが、アニメーターのような特殊なお仕事をする人をこんなにレイオフするというのは、やはりかなりなことと思われます。ちょっと時間をかけて訓練すれば誰でもできるという種類のお仕事ではないですものね。

ドリームワークス・アニメーションは、この作品をいったん区切りにしてパラマウントとの配給契約を解消し、以降向こう5年間の配給権は20世紀FOXとの契約に切り替えたため、これ以降の作品は20世紀FOXからリリースされることになるかと思います。
(すでに「マダガスカル」のスペシャルショートアニメ、"Madly Madagascar"は20世紀FOXからDVDがリリースされました。オープニングがあのパラマウント山ではなく、パンパカパーン♪のファンファーレが鳴るアレなのが何だか新鮮でした^^)

けど、順調にヒットしているシリーズものをけっこうたくさん抱えているので、途中からデザインなどが極端に変わると違和感がありますねえ。
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by n_umigame | 2013-09-15 21:28 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)

『聖☆おにいさん』 9 中村光著(モーニングKC)講談社


目覚めた人・ブッダ。神の子・イエス。下界生活も慣れたと思いきや、二人には初めてがいっぱい。初のスマホ購入にラジオ出演、ついには「立川といえばアソコ」の禁断の聖地にも。聖人のバカンスは終わらない!
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産休明けられてからも順調にお仕事をされているようで、ひとあんしんです^^
産休に入られる前はちょっと絵の荒れが目立つようでしたが、最新刊では落ち着いているように思います。

8巻の感想をアップしていないような気がするのですが(スミマセン)、今回はわたくしの好きな聖人、トマスが登場したのがうれしくて、感想をアップします(笑)。
英語圏のフィクションを読んだり見たりしていると「トム、ディック、ハリー」がよくある名前の代名詞としてよく出てきますが、その「トム(Thomas)」さんの元になっている聖人です。
イエスが復活した際、ほんとうにイエスなのかどうか信じられないので聖痕に指をつっこんで確かめたというロックなひとです。
「疑り深きトマス」と呼ばれるゆえんですが、ある意味、しごくまともなリアクションだったのではないかとも思えるのは、わたくしがキリスト者ではないからでしょう。
この疑り深い聖トマスのキャラを逆手に取ったギャグが9巻ではとても楽しいのですが、以前のエピソードでもちらっと出てきて「トマスでさえ信じた鉄板なのに!」とイエスが言うシーンで爆笑しました。
う~ん、そりゃ鉄板だ。

あと、いちばん最後に収録されているエピソードの、ペトロとアンデレ漁師兄弟の話も笑いました。
「あの人が天界に来てから 全部システム化されて5分で終わるとか…」って、あの人ってあの人か…!!(爆笑) 天国に行っても仕事熱心なんですよね。システム不良でクレームを言ってくる聖人に「Are you nuts?」とか言わないでね。

このまままったり、続いてほしいマンガです。
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by n_umigame | 2013-09-15 20:39 | コミックス | Trackback | Comments(0)

『チャンネルはそのまま!』 6 佐々木倫子著 (ビッグ コミックススペシャル)小学館


さよなら花子。さよならバカ枠!?

不振が続く北海道☆テレビでは、小倉部長の発案で新番組「夕方ビッグバン」が始まり花子もそのスタッフに。
ひぐまテレビの攻勢も激しくなる中、花子らは前代未聞のドラマ企画「北のさくら」に挑もうとするが、社内からは反対意見が続出。
一方、山根は「バカ枠は、酷使しすぎると普通の人になる」
という事実に気が付き・・・!?

【編集担当からのおすすめ情報】
バカ枠コメディついに完結!!
花子が身を挺してあることに挑む感動のラストは必読。

おまけ漫画も大充実です!!
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これも5巻の感想をアップしないまま、最終巻が出てしまいましたスミマセン!

安定の佐々木倫子クオリティでした。
安心して読める、楽しいとわかっている作品が終わってしまうのはさみしいのですが、だらだらと続けない潔さも、佐々木倫子さんの作品の良いところかもしれません。
毎回毎回、緻密な取材をしてらっしゃるし、たいへんな労力を払ってらっしゃるだろうなということがわかりますし。

花子はバカだバカだと言われていますが、『真実のピース』の回を見ていてもわかるように、しごくまっとうな精神の持ち主なんですよね。
殺人の容疑をかけられた青年の家に、両親のコメントを取ろうとマスコミが殺到するところで、花子は「あの…現場から逃げた穴澤って人は大人ですよね。両親のコメントが必要ですか?」とキャップに尋ねます。
花子は全然、バカじゃないです。

最後は、バカがバカでなくなったらどうなる…という回でしたが、それでも安心の最終回でした。

花子みたいなひとは、確かに自分の職場にいたらいろいろとフォローがたいへんだろうなとは思います。
でも彼女はまだ就職して一年目の新人ですよね。フォローが必要で当たり前のときです。フォローされていることを自分なりに理解していて、タフで骨惜しみせず、一生懸命、前向きに働く花子は、全然ダメな新人ではないと思います。
自分ができてないことがわかっている人は、だいたいできるようになります。困るのは、自分がわかっていないことがわかっていない新人、ミスしても自分のミスを絶対に認めようとしない新人です。
花子には「伸びしろ」がありますよね。可能性があります。
それがわかって採用したのであろう、☆テレビの社長はすごい人ですよね(笑)。

次の佐々木倫子さんの新作は何なのか、それも楽しみです。
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by n_umigame | 2013-09-15 20:36 | コミックス | Trackback | Comments(0)

「しゃらくさい!なんだその枕投げは!お前ら女の子か!」@『マダガスカル3』


今日、たまたま「翻訳における女ことばとジェンダーの問題」「マダガスカル3放送ひゃっほう!」という二つの記事をアップしたので、また思い出した記事があります。

それは、こちらです。

"Reel Girl"
“You pillow fight like a bunch of little girls!”(Posted on January 13, 2012)

URLはこちら→
http://reelgirl.com/2012/01/you-pillow-fight-like-a-bunch-of-little-girls/

フィクションにおける性差別を考えるブログを展開しておられるようです。

原語(英語)のセリフがタイトルになっているこちらの記事ですが、このセリフが性差別的、もっと言えば女性蔑視だという理由で、そしてこれが子ども向けのアニメの中のセリフであることに、ブログ主さんは非常に怒ってらっしゃいます。

この記事が問題にしているシーンは、映画『マダガスカル3』のアヴァン・タイトル、ペンギンズが初登場して、ホテルの室内で枕投げをしているシーンです。
YouTubeに抜き出しの動画があります。↓




特殊部隊(笑)という非常にマッチョかつホモソーシャルな組織の一員で、しかも非常に古風なキャラクターでもあるので、実はSkipper(隊長)が批判されているのはこの記事だけではないのですが、まずこの記事について。

ご覧のように、あるいはご存じのように、このシーンは特殊部隊のペンギンズのリーダーSkipper(隊長)のセリフなのですが、同じく隊員の別のペンギン(リコ)に枕でぶちぬかれて中味が鳥の羽根だとわかると、半泣きで"Chimichanga! These pillows are filled with baby birds!"というセリフが続きます。(ちなみに日本語吹き替えだと半泣きであるようにはあまり聞こえません。)
ペンギンズはだいたいボケっぱなしでツッコミ不在の芸風なのですが、このアヴァン・タイトルというとても印象に残りやすいタイミングでのこのボケのシーンは、いわば「ツカミ」です。
そして、ペンギンズはすでにTVシリーズでも人気を博しており、観客の中には彼らがどういうキャラクターか知っている人も大勢いるということです。

思うに、このシーンは、ペンギンズというマッチョでホモソーシャルな組織の、これまたマッチョで古風なキャラクターであるSkipper(隊長)が、「女の子たちの枕投げか!」と、いかにもなセリフを言ったあとに、枕の中味が鳥の羽根だとわかったとたん半泣きで「この枕、赤ちゃんの羽根でいっぱいじゃないか!」という、乙女っぽことを(鳥が)言うという、ギャップで笑いを取ろうとしたシーンだったのではないでしょうか。
少なくともわたくしはそれで笑いました。
いかにも”男くさい”ことを強調しても、Skipper(隊長)が実はチームの中でいちばん繊細だということが、ファンにはわかっているからです。

まあ、そこまで読み取ってくれというのは一般的な観客に対して酷だとは思うのですが、記事が書かれたのがアメリカでも映画公開前(アメリカでの公開は2012年6月8日)に、ボケの前半だけ聞いて「けしからん!」と怒るのは、ちょっと時期尚早だった上に、作品に対してフェアではないと考えます。

Madagascar Wikiというファンが記事を書いていると思しきwikiがありますが、そこでもキャラクター紹介のページにこう書かれていました。

He's a 50's style male chauvinist, believing women are weak and need protecting. He's also rather xenophobic, with the opinion that any species other than avian (especially mammals) is inferior. All of this ties in with his raving paranoia, and the other penguins don't always back him up on these points. It has also been stated that he has a fragile ego.
(Madagascar Wiki - Skipper - Character)



ほかのところにも、TVシリーズに登場するマリーンというキャラクターに対して優しいのは彼女が女の子だからだ、という記述をみかけましたが、これも弁護するわけではないのですが(…いや弁護かな)、隊長はよく見ていると誰に対してもやさしいキャラクターであることがわかると思います。

ただし、Skipper(隊長)は、いかにもフェミニストの方々の神経を逆なでしそうなキャラクターだと、ファンである自分も思うことがあります。
それは彼のモデルになったのが、wikiに述べられているように1950年代の俳優さんであり、ほかにもマッチョな俳優さんであったりするので(笑)、制作者が確信犯的にやっている面もあるのでしょう。

件のブログではブログ主さんのコメントに"Yet when it comes to sexism, all you hear most of the time is:”It’s just entertainment.”"といったことも書いてありますが、このシーンについてはそれは当たらないと思います。
むしろマチスモと、ホモソーシャルを皮肉っているシーンとして秀逸だわ、さすがブラックジョークが光るDWAだわと思ったのですが、いかがでしょうか。

そして個人的にはSkipperはこういうオールドファッションドなところが魅力的なキャラクターでもあると思うので、彼はこれでいいと思うのですけれどもね。
「男らしさ」に取り憑かれて、それを維持するのに、彼は彼なりにけっこう苦労をしているのが伺えますので(笑)。それはほんとうは女々しいのに無理して男らしく振る舞っているとか、そういう浅い意味ではありません。
「じゃあなんだよ」と気になった方は、ぜひTVシリーズの"The Penguins of Madagascar"をご覧いただければと思います。ニヤリ。
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by n_umigame | 2013-09-05 00:42 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)

スターチャンネルでも『マダガスカル3』放送(10月)


映画に恋して。スターチャンネル(笑)(いや笑うことないのですが!)でも、『マダガスカル3』が放送予定のようです。

詳細はこちら。→


視聴が可能な環境にある方は、ぜひぜひぜ・ひ!ご覧いただければと思います。

放送予定は以下のとおり。

■10/1(火)深夜 0:40 字幕
■10/16(水)午前 10:00 字幕
■10/26(土)よる 8:00 吹き替え
■10/29(火)午後 2:00 字幕



ゴールデンタイムの放送は吹き替えのみですが、字幕もぜひぜひ(以下略)!!!

個人的に声優にタレントを起用した映画は見るのが気が進まないのですが、「マダガスカル」シリーズはめずらしく成功した例だと思います。
原語の声優陣も、もう、この方たち以外考えられないくらいはまり役なので、両方見比べて(聞き比べて)いただければと思います。

DVDを持っておりますが、わたくしも見られる環境にあれば見たいですううう(泣)。

いつか地上波でやらないかなあというのが、とりあえずの夢です。
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by n_umigame | 2013-09-04 21:31 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)

Welcome. 本と好きなものがたり。


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