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映画『ペンギンズ FROM マダガスカル ザ・ムービー』日本語公式トレーラー感想&勝手に見所紹介


ひと晩寝て起きたら夢でした★とかありえるわと思っていた映画ペンギンズ日本公開ですが、本当に公開するんですねええええ!!(感涙)

早速、シネプレックスさんに行ってチラシをもらってきましたよ。
3年ぶりにドリームワークス・アニメーション作品を日本で公開する決定をしてくださった興行主であるシネプレックスさんに感謝を込めて、ついでに(ついでかい)映画も観て、見たかったほかの映画の前売り券も大人買いしてきましたよ。DWA作品を公開するとお金を落とす客がいるって知ってほしいですしね。それが、DWA次回作の日本公開の後押しに、ぜったいなりますしね。

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うふふうふふ。+゜(*´>艸<`*)。+゜

こんな感じで掲示されていました。子ども向け映画だから、もう少し低い位置に配置されていてもよかったのよ?
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ところで何でそんなに疑ってかかるんだって? 
そりゃあ、ドリームワークス・アニメーション作品が今の配給会社さんに変わってから3年というもの一作も公開されていなかったし、公開決まったみたいだと思ったら半年で一旦ぽしゃったようだし、『ミケランジェロ・プロジェクト』のように公開が決定して劇場も決まり、前売り券まで販売していたのに公開中止になったのが同じ配給会社さんだったからですよ。これで不安に思うなという方が無理ですよ。学習しますよ誰だって。
※『ミケランジェロ~』に関してはいまだ公開未定の模様…。→その後公開が決まった模様。(2015年8月現在)

そういう事情なので劇場に座って本当に映画が始まるまで油断も隙もあったもんじゃないというスリリングな気分を現在進行形で満喫してますが、今回の配給はディスクリリースを担当しているFOXホーム・エンターテインメントさんの方ですし、まずは結果オーライで進行中。

ということで、映画ペンギンズ、邦題『ペンギンズ FROM マダガスカル ザ・ムービー』の日本語版公式トレーラーを見た感想と、この映画の見所を(勝手に)ご紹介したいと思います!US盤を英語で見た感想を元にしていますので、あくまでもご参考まで。


■公式トレーラー(日本語吹き替え)



ネタバレはありませんが、念のためもぐっておきます。前情報なんか一切いらない、という方もここで回れ右。








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by n_umigame | 2015-07-29 22:02 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)

「越前敏弥さんトークイベント エラリー・クイーン翻訳秘話」レポ

7月25日(土)に紀伊國屋書店グランフロント大阪店の主催で行われたイベントに伺ってまいりました。
越前敏弥氏のトークイベントに参加するのはこれが2回目。前回の感想はこんな感じでした。


今回もまた前回みたいな感じなのかなあと一抹の不安を覚えたものの、もういいや、だってお題がエラリイ・クイーンなんだもん。それ以上の理由はいらないよ? と飛び込んでまいりました、以下、レポ&感想です。

首都圏でも秋以降に同様のイベントが開催予定とのことで、今から参加予定の方にはいわゆる「ネタバレ」になるかもしれません。念のためもぐっておきますね。

越前先生のブログでもご案内があります。
『中途の家』刊行/「国名シリーズ プラスワン」完結

https://twitter.com/t_echizen/status/624956642153463810
当日は有栖川有栖先生もいらっしゃった模様です。ぜんっぜん気づきませんでした…。



ご了解済みの方は「more」からどうぞ。










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by n_umigame | 2015-07-29 21:22 | *ellery queen* | Trackback | Comments(0)

映画ペンギンズ(Penguins of Madagascar)、(今度こそ)日本公開決定!

[2015.7.18.現在]

今度という今度こそ(笑)、映画ペンギンズ(原題:Penguins of Madagascar)の日本劇場公開が決定した模様です!

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(公式サイトより)

万歳!!ヽ(´▽`)ノ 今度こそ、今度こそ、万歳!!!

配給は20世紀フォックスホーム・エンターテイメント。
DVDをリリースしている方の会社ですので、ディスクでの上映になるかと思いますが、そして3週間という期間限定で、吹き替えのみですが、そしてユナイテッドシネマという住んでいる地域によってはけっこうアドベンチャラスな劇場(失礼)ですが、これでドリームワークス・アニメーション作品を劇場のスクリーンで見ることができます!夢みたい!!しかも年内あきらめていたのに、年内に!!

■公式サイト
『ペンギンズ FROM マダガスカル ザ・ムービー』

■ユナイテッド・シネマ&シネプレックス公式サイト

■シネマトゥデイ/『マダガスカル』のペンギン軍団を主人公にしたスピンオフ映画が11月劇場上映&ブルーレイ発売

■公式トレーラー(日本語吹き替え)


こちらでも。
https://www.youtube.com/watch?v=KDwY7x9QM90

昨年11月末に映画公開予定が報じられてからこの8ヶ月というもの、こんないきさつがあったりして、ああこれは期待しない方がいいということなんだろうな、しょんぼり…と思っていたところへこの朗報が入ったため、今でも夢だったらどうしようと思っております。
ですが、公式サイトもできあがりましたし、公開劇場も公式に発表されていますし、間違いないと思います!きっと!今度こそ!!きっと!!(一度ぽしゃったので、すっかりオオカミ少年にだまされないぞの気分で、やさぐれておりました^^;)


***


思えば2012年8月1日に『マダガスカル3』が公開されて以来ですから、3年間。ほんとうにほんとうに待っている身には長かった…。


以前も書いたことですが、これはペンギンズ一作だけの問題ではなく、今後ドリームワークス・アニメーション作品が、日本で引き続き(せめてパラマウント時代のように)継続して公開されるかどうかがかかっていると思います。

自分の好きな特定のDWA作品だけを応援していても、結局、自分の好きな作品、一番劇場で見たかった作品は公開されない、ということにもなりかねません。

『ヒックとドラゴン2』が事実上ディスクスルーになってしまったものの、順調にディスクが売り上げを伸ばしていることから、20世紀フォックスホーム・エンターテインメントさんが配給責任をもって、ペンギンズ公開に踏み切った、という可能性が、タイミング的には十分ありえると思われます。(映画がとんでもない水商売なんだなということを、ここ数年自分なりに少し勉強してみて、様子が伺えました。)

わたくしはDWAというスタジオが作品を作る姿勢が好きで、作品もほぼどれも全部好きなため(順位はありますが)、ディスクや関連本を買ったりして、自分の可能な範囲でお金を落とすことには抵抗がありませんが、自分の好きな作品だけ何とかしてくれたらいいという方も多いでしょう。(DWA情報用のアカウントをTwitterで運営していると、作品によって全然リアクションが違うのが手に取るようにわかります。)

ですが、ディズニーのブランド力を見ているとわかるように、ブランド自体がものを言うということもあり、そんな自分に都合のいいようには、ビッグバジェットの映画は公開されません。ドリームワークス・アニメーションというスタジオ自体の知名度のアップや、底上げが必要な状態なのだと思います。

ペンギンズの興行成績いかんによっては、今後控えている『カンフー・パンダ3』や『ヒックとドラゴン3』、そのほかシリーズものではないけれど傑作と評判の高い"Home"などの公開もかかっていると思います。また、まったく音沙汰のない"Mr. Peabody & Sherman"や、地味にファンの多い傑作『メガマインド』のディスク化だって実現するかもしれません。

全力で応援して行きたいと思います。

「応援」と言っても責任を伴わない、Twitterやブログで「好きだ」と言っているだけではダメで、具体的に行動を起こすことが大事なんだと思います。劇場へ見に行く、ディスクを買う、レンタル店で借りるなど、やはり身銭を切る、お金を支払うことが大事。それも一人一人が、です。生活費を自分で稼いでいる、家族を養っている、いろいろな事情の中から自分で可能な範囲、現実的に妥当な範囲で、DWA作品のためにお金を出しませんか。

もし、ペンギンズなんて興味がないけれど、カンフー・パンダ3だけは劇場で見たいとか、ヒックとドラゴンの完結編、「3」だけは日本の劇場で見たいという方こそ、お金を出してペンギンズを見て欲しいです。
クールな言い方になりますが、自分が一番欲しいもののための投資だと考えればいかがでしょうか。投資に失敗したとしてもたかだか1300円+交通費です。これが日本での劇場公開再開の最後のチャンスかもしれないのですから。
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by n_umigame | 2015-07-18 01:48 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)

消えゆくハート・イン、消えゆくイコちゃんグッズ置き場

Twitterでフォロワーさんとお話していて、「そう言えば最近、自分が持ちネタがない(※)のをいいことに、イコちゃん関連の記事をアップしてないなー。この前書いたのいつだっけ」と自ブログを確認いたしましたところ。


(`・∀・´)。

……(`・∀・´)。

……………(((`・∀・´;)))。


いちねんはんまえ………?(´>ω∂`)てへぺろ☆


てへぺろ☆(死語)じゃねえよ、本当にもう!!

そんなわけで、ここらでちょっとイコちゃんネタもアップしておこうと思います!
※)異動になって地元のJR.にあまりひんぱんに乗らなくなったことなどがございまして。



…と思ったものの!

最近JR西日本の売店であるハート・インが次々とセブンイレブンに変わっておりまして。変わるのはいいのですが、心配していたとおりのことが起きております。

イコちゃんグッズを置かなくなった。

なんということだ。

イコちゃんと言えば、JR西日本のイメージキャラクターですよトップアイドルですよ!!
そのグッズと言えばドル箱ではないのですか!!しかもJR西日本の管内でしか買えないレアグッズなのですよ!!

…はい? 通販もある?

そりゃあイコちゃんのファンは通販してでも買うだろうし、何だったら、駅限定のイコちゃんグッズを買いに行くためだけに片道1時間以上電車に乗ってその駅にいたの30分未満で帰るとかやりますよ?交通費とか送料とかグッズより高いんじゃねえかって話ですよ? わたしのことですよ? そっとしておいて?

けれどもですね、関西に旅行で来た人が、「うわああ、このソーダアイスみたいなおすもうさん可愛いじゃん❤」って、旅先のテンションでふらっと買っていってもらうには、目につく位置にわんさと盛ってあることが必要なんですよ!!!例えそれがおすもうさんじゃなくてもいいの!!!カモノハシですよって説明したところで「……へー。」で終わる説明なんてどうでもいいの!!!

イコちゃんを戻して!!戻してよーーーー!!!。・゚゚・(>д<)・゚゚・。


「あの者たちは何を騒いでいるの?」
「はい、陛下(誰)。イコちゃんグッズを置いているハート・インが次々となくなっているので、それを嘆いておるのでございます」
「まあ、おかしな人たち。イコちゃんがなければペンギンを買えばいいのに」



って言われたときの気持ち:
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画像:http://matome.naver.jp/odai/2143348119446271801/2143350754571823503より


まあ、この6月にもグッズが色々出ているわけですが、それにしても、これな。
★カモノハシのイコちゃん折りたたみクッション

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イコちゃん、大好きよ。
でもこれは言わせてもらうわ。

どうしよう、このただならぬ妖怪臭。

夜中にこの子と目があったら、裸足で逃げ出すよ!トイレに行こうと思って起きたのに、恐怖のあまり出るものも出ないよ!!

根付けのクオリティについてひとりきりファンの方とあれこれ言ったものでしたが、最近のイコちゃんグッズのご担当の方におかれましては、イコちゃんの魅力はあのおめでたい末広がりのわがままダイナマイトボディにあるということを念頭に置き、ファンのハートをつかみ続けていく営業努力をしていただきたい、と、このように愚考いたす次第でございます。
よく通ったな、企画会議!!!


ほかはビーチバッグとか、
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3代目になる扇子とか、
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この辺りはまあ無難な線かと思います。
のですが、やっぱりハート・インで実物見ながら選んで買って、「わあい、イコちゃんの新グッズ❤」と顔が笑いそうになるのを抑えながら、グッズを抱きしめて帰りたいですよね?
少なくとも、仕事で疲れた帰りでも、「今日はイコちゃんの新しいグッズを買って帰れるんだ!」と思えたときのモチベーションの差といったら、お見せしたいくらいですよ。

セブンイレブンに置くのが無理なら、せめてイコちゃんグッズ専門店を展開するとか(東京駅にあるペンギンくんのグッズショップがまぶしいわ)、お願いいたします。

しかもいかにも在庫処分みたいなお得なセット販売とか始めてるし、もしかしてもうイコちゃんグッズ自体を今後作る気があまりないのかもしれないと思ったりして震えています。
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イコちゃんグッズの取り扱いのあるトレインボックスはこちら→
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by n_umigame | 2015-07-17 19:23 | ICOCA/イコちゃん | Trackback | Comments(0)

第67回エミー賞に「名探偵ポワロ」がノミネート


今年のエミー賞のノミネート作品が発表されました。
なんと、その中に、今回、「名探偵ポワロ」ファイナルシーズンから、「カーテン」がノミネートされた模様です。


■第67回エミー賞で、なんと「名探偵ポワロ」がノミネート!!!有終の美を飾れるかーーー!?

■Brits At The Emmys: First Nom For 'Poirot'; Period, Contemporary Dramas Strong

■2015年 第67回エミー賞 ノミネートが発表!


第67回エミー賞授賞式は9月に行われます。日本では、今年も生放送でAXNで放送される予定。
まだ少し先ですが、「カーテン」は、25年間の有終の美を飾るにふさわしい作品でした。ぜひ受賞してほしいですね。

ポワロさんが終わってしまって、しょんぼりしておりましたが、『そして誰もいなくなった』も、BBC Oneで豪華キャストでTV映画化リメイクが決定していますし、アガサ・クリスティー関連の情報からまだまだ目が離せそうもありません。クリスティーの作品が、それだけモダンで普遍的な物語群だからということなのでしょう。あれこれ期待して待ちたいと思います。
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by n_umigame | 2015-07-17 19:19 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)

『そして誰もいなくなった』[新訳版]アガサ・クリスティー著/青木久惠訳(ハヤカワ文庫


; クリスティー文庫)早川書房


その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が……そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく! 強烈なサスペンスに彩られた最高傑作! 新訳決定版!
(Amazon.jpより)




 ネタバレしていますので、未読の方はご注意ください。


 Kindle版にて。旧訳(清水俊二氏訳)は何度読んだか忘れるくらい読んでいます。
 BBC OneがTV映画化すると知って、また原作を読み直したくなったのですが、本が見つからず;;これを機会に新訳版も読んでみることにしました。

 旧訳が時代の雰囲気に沿うような暗さや重さを感じるものであるのに比して、新訳はさらっと読みやすい印象です。翻訳物を読み慣れていない人、ふだん読書しないけど初めてこの作品を読むという人には、新訳の方がおすすめだと思います。(個人的な好みは旧訳ですが)
 ただ、クリスティーのお孫さんによる前書きがある意味ネタバレ全開ですので、新鮮な驚きをもって読みたいという方には、このお孫さんの前書きは音速ですっ飛ばして、さっさと本文に入ることを強くおすすめいたします。

 「新訳」となっていますが、おそらく、ほとんどはこちらの「クリスティー・ジュニア・ミステリ」で刊行された文章のままではないかと思われます。ジュニア・ミステリの方の感想はこんな感じだったのですが、今手元に本がないのでぼんやりした記憶だけでものを言っています。すみません。
 ジュニア・ミステリの時に気になった、親切のつもりなんだろうけど不要と思われる注釈や、ジュニア向けの語りとしては成功しているとは言いがたい文章などは、こちらの一般向けの新訳版ではなくなっていました。

 ですが、Amazonのレビューを見ていると、ジュニア向けみたいだという感想も見受けられます。そこはやはり残ってしまったのですね。確かに、最初の方はやたら読点で区切る文章が多かったり、おそらく原文が仮定法になっている文章を「○○だったらいいのになあ」と、キャラクターを問わず一様に訳してしまっているため、可愛いのですよね(笑)。人が一人殺されるたびに消えていく人形のことも「兵隊さん」と表現されていたりして、全体的にやさしい感じになっています。それがこの緊張感あふれるサスペンスに、合わないと言えば合わないのかもしれません。

 わたくし個人的には、例えば旧訳の「インディアン島」という訳が「兵隊島」になっているとか、方言が混じっているとか、その当たりは気になりませんでした。


 久しぶりに読み直して思いましたが、それにしても、この犯人アタマおかしいですね(笑)。
 お孫さんの前書きにもあるように、そもそも、こんなうさん臭い招待に応じるなよと思うのですが、それを言ってしまうとお話が始まる前に終わってしまうわけで。

 クリスティーの小説には、いわゆるリアリズムはないのかもしれませんが、おとぎ話や昔話、説話などにある、人間の一面の「真実」があります。おとぎ話も昔話も世界中に似たような類話があるのは、そこに人間として根源的な何か(どす黒いものも輝かしいものも)があるからでしょう。クリスティーの小説はそういう意味で「おとぎ話」なのだろうと思います。

 駒のようで薄っぺらだと言われるキャラクターも、世界中どこにでもいそうな「誰か」、自分の知っている「誰か」に似ている。その「誰か」に投影されたものを引き連れて、すっと読者の懐に入り込んでくる。理性的に考えたらおかしいと思うようなことでも、それこそ「魔が差す」ように、気づくとクリスティーの掌中に入っている。だからこそ読み継がれているのだと思います。

 この『そして誰もいなくなった』は「孤島もの/吹雪の山荘もの」の典型を作り上げたと言われる作品ですが、ミステリーと言うよりホラーのような怖さが強いと、改めて思いました。エンタテインメントとしては謎解きよりサスペンス要素が強い。
 『カーテン』『無実はさいなむ』でも使われた「法的には有罪にはできないけれど、人として裁かれるべき殺人」がテーマでもあります。そしてクリスティーは非常に信賞必罰のはっきりした怖い作家です。人を殺した人は罰せられる。クリスティーという人は、本当にそこはぶれない作家なんですね。犯人を自殺に追いやっておいて、痛くもかゆくも感じず探偵を続けている、黄金期の脳天気な「名探偵」たちを思うと、なおさらそう思います。(この脳天気な名探偵の生みの親が全員男性作家であることを思うと、男性は優しいんだなあと思うことでもありました(笑)。)

 クリスティーの「怖さ」は、ここにあるのかもしれません。殺人ではなくても人として「あんなことすべきではなかった」「人を傷つけてしまった」というようなことは、人生で何度もあります。その、良心を持っている人間であれば必ずさいなまれる呵責につけこんでくるから怖い。

 犯人は、「人を殺したと言ったって、自分だけは無罪なんだから、犯人はわたしだってわかるだろう(ドヤ!」と言っているところからもわかるように、良心というものが欠落していることが伺えます。サイコパスの特徴とされるところですね。

 犯人が誰かなんてどうでもいいのです。ぜひこの怪談をお楽しみください。



↓『そして誰もいなくなった』に関して、良いまとめ記事をアップされている方がありましたので、貼っておきます。
「HUREC AFTERHOURS 人事コンサルタントの読書備忘録」
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by n_umigame | 2015-07-14 21:10 | | Trackback | Comments(0)

『そして誰もいなくなった』がBBC OneでTV映画化

 
アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』(And Then There Were None)が、BBC Oneで今年TV映画化されるようです。

キャストの発表も始まっており、その豪華キャストに大興奮です。

■Agatha Christie's And Then There Were None is coming to BBC One: Cast revealed

■ And Then There Were None (2015 film)


とにかく、大ファンだったサム・ニールが出演されるだけでもう何としても見たいのですが、それ以外にも、
チャールズ・ダンス(「ドラキュラZERO」「アガサ・クリスティー ミス・マープル 親指のうずき」「ゴスフォード・パーク」)、
バーン・ゴーマン(「パシフィック・リム」「ダークナイト ライジング」「秘密情報部 トーチウッド」「アガサ・クリスティー ミス・マープル 無実はさいなむ」「ゲーム・オブ・スローンズ」)、
ノア・テイラー(「オール・ユー・ニード・イズ・キル」「記憶探偵と鍵のかかった少女」「チャーリーとチョコレート工場」「トゥームレイダー」)、
エイダン・ターナー「ホビット 思いがけない冒険」「ホビット 竜に奪われた王国」「ホビット 決戦のゆくえ」「THE TUDORS〜背徳の王冠〜」、
ダグラス・ブース(「ノア:約束の舟」)、

などなど。
洋画、海外ドラマ好きさんなら一度ならず二度三度、見たことがある俳優さん目白押し。

しかも、確かに、どいつもこいつも、怪しい!!(笑)

これほどノンシリーズもののミステリーのキャストを張るのにふさわしい面子はいないのではないかという、ラインナップです。

女性ももっと登場する作品ですので、これからまだキャスティングされていくのだろうと思いますが、もうとっても楽しみです!

[追記:2015.7.17.] ↓日本語の記事も出たので貼っておきます。
■英米共同製作でアガサ・クリスティー原作『そして誰もいなくなった』をTV版にリメイク
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by n_umigame | 2015-07-12 21:28 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)

『ゲルマニア』ハラルト・ギルバース著/酒寄進一訳(集英社文庫)集英社

 1944年ベルリン。ユダヤ人の元敏腕刑事オッペンハイマーは突然ナチス親衛隊に連行され、女性の猟奇殺人事件の捜査を命じられる。断れば即ち死、だがもし事件を解決したとしても命の保証はない。これは賭けだ。彼は決意を胸に、捜査へ乗り出した…。連日の空襲、ナチの恐怖政治。すべてが異常なこの街で、オッペンハイマーは生き延びる道を見つけられるのか?ドイツ推理作家協会賞新人賞受賞作。
(Amazon.jpより)



 Twitterに流れて来て気になったので、読んでみました。
 「買った」というツイートは見かけるのに、感想をツイートしている人をあまりお見かけしないな…と思っていたら、納得の読後感(笑)。

 読みやすいのですが、読後、良い意味でも悪い意味でもあまり何も残らない。そんなあっさり味でした。

 以下、ネタバレです。犯人も割っています。







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by n_umigame | 2015-07-11 18:18 | ミステリ | Trackback | Comments(0)

『九尾の猫』新訳版、刊行日決定



九尾の猫〔新訳版〕

巨匠の異色作が新訳で復活! 
次から次へと殺人を犯し、ニューヨークを震撼させた連続絞殺魔〈猫〉事件。すでに五人の犠牲者が出ているにもかかわらず、その正体は依然としてつかめずにいた。指紋も動機もなく、目撃者も容疑者もまったくいない。〈猫〉が風のように町を通りすぎた後に残るものはただ二つ――死体とその首に巻きついたタッサーシルクの紐だけだった。過去の呪縛に苦しみながらも、エラリイと〈猫〉の頭脳戦が展開される! 待望の新訳版 【解説/飯城勇三】
Hayakawa Onlineより)


 "Cat of Many Tails"の新訳の刊行日が決まっておりました。
 2015年8月21日とのこと。
 (Twitter上で6月という情報も見かけたのですが、8月21日で決定ということで)

 翻訳者は、角川の国名シリーズ新訳でもおなじみの、越前敏弥氏です。

 この『九尾の猫』は、わたくしがエラリイ・クイーンのファンになった、とてもとても思い入れのある作品です。旧訳は大庭忠男訳と村崎敏郎訳が出ていましたが、特に大庭忠男訳でいろいろもっていかれました。この大庭忠男訳の『九尾の猫』がなければ、わたくしはきっとクイーンのファンにはならなかったと思います。

 越前敏弥さんの訳は、国名シリーズでエラリイと父親のクイーン警視との関係をくつがえすような新しい解釈を入れて、胸がすくような思いをしておりました。複数いらっしゃった旧訳の翻訳者の中でも、ここだけはなぜか全員同じような訳をしていらっしゃったからです。「新訳」と言うからにはこうでなくっちゃと思ったものです。

 実は、上に引かせていただいた早川書房のあらすじからして、すでに新しい部分があります。
 被害者が絞殺されるときの凶器が、「タッサーシルク」の紐、と、一歩踏み込んだ表現に変わっています。

 新訳の、父子関係の雰囲気ががらりと変わってしまうような解釈は、もちろん「どうしてもなじめない」という古参のファンの方もお見かけしました。ですので、クイーン作品の中でいちばん思い入れのあるこの作品を新訳で読んだら、自分はどう感じるだろうというところも、楽しみにしているところです。

 少しだけ不安に感じていることもあります。
 自分も末席に加えていただいているエラリー・クイーン・ファンクラブ(EQFC)会長の飯城勇三氏が解説に入っておられるので、翻訳に際しても、今回も助言があったことだろうと思います。
 個人的に、クイーンをごりごりの推理小説として楽しんだことはほとんどない不良会員の自分としては、トリックだとかそういったミステリーのお約束ごとは、正直なところ些末な部分です。逆に、いくら驚天動地のすばらしい発想のトリックであっても、そこに描かれるキャラクターが人間として共感できなさすぎたり、単純に小説としてつまらないと、評価は下がります。ですので、率直に申し上げると、そこにこだわってエンタテインメント小説としての妙味が失われてしまうなら、マニアのツッコミは無用に願いたいという心配もなくはありません。
 なぜなら、この作品はやはり、謎解きが主眼の作品ではないと思うからです。(飯城勇三さんの解説は解説だけのために新訳を買ってもいいと思うほど充実したものなのですが、それは国名シリーズのときだったからということもあり。)

 モンスターペアレントならぬモンスターファンにならないように、心しておきたいと思います(笑)。

 「異色作」と紹介されていますが、わたくしはそうは思いません。
 エラリイ・クイーン=国名シリーズ、ということで、その物語の文法からはずれるから異色だというのであればわかります。
 ですが、クイーンは『クイーン警視自身の事件』でも、『九尾の猫』のモチーフを繰り返しています。クイーン自身が思い入れがなければ、あるいは『九尾の猫』で語り尽くしたと考えたら、モチーフを繰り返すことはしなかったのではないでしょうか。クイーンは1929年のデビューから1970年代までの長期に渡り、何とかして新しいエンタテインメントを生み出せないかと、試行錯誤と挑戦をし続けた作家でした。無駄に「焼き直し」で弾を撃つ作家ではないと思います。
 この、物語世界全体を覆う暗さ、母性の欠如、"父"との対決、和解、許し、再生、どれを取っても、クイーンの本質はここにあるのではないかと思っています。

 もし、これを機会に、今から『九尾の猫』を新訳版で初めて読もうと思っている方がありましたら、その前に『十日間の不思議』をお読みいただくことをおすすめいたします。個人的に『十日間の不思議』は、クイーン作品の中で再読するのが嫌な作品の五指に入っているのですが(笑)、これを読んでおくと『九尾の猫』がより深く味わえるのではないかと思われます。かく言う自分は先に『九尾の猫』を読んでもっていかれたので、関係ないと言えばないのですが(笑)。
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by n_umigame | 2015-07-10 23:48 | *ellery queen* | Trackback | Comments(0)

『真夜中ごはん』 イシヤマアズサ著 (Next comics) 宙出版


食いしん坊のゆる夜食グルメ! 17食の楽ちんレシピつき

食べるのが大好きなアラサー女子の、仕事のあとの楽しみは、お家でまったり一人夜食♪
太るのを気にしながらも「夜中だろうとピザにはチーズをたっぷりかけねばならんのだ!」と作るナスのとろ~りピザ、マヨネーズをたっぷり絞った秋鮭のホイル焼などを、おいしく食べます★
女性向けの低カロリーな食べ物も登場。読めば食べた気分になれる夜食コミックエッセイです!

クリームコロッケサンド、じゃこみょうが茶漬け、簡単どんぶり、季節のおかず、なつかしい味…魅惑のメニュー満載!!


◆もくじ◆

★うまい! まんぷく! ごはんもの編
1.思い出コロッケ(クリームコロッケサンド)
2.うつわとまほう(じゃこみょうが茶漬け)
3.癒しのパン(ナッツチーズクリームのせ焼きたてパン)
4.まよなか雑炊(キムチ鍋ぞうすい・かんたん漬け物)
5.うどんと文明(たまごかけうどん)
6.リベンジミンチ(たまごとミンチとキャベツのケチャップ丼)

★季節を感じる♪ 簡単おかず編
7.うめぼしばなし(春キャベツの梅おかか和え)
8.ナスで夏ピザ(なすのとろ~りピザ)
9.秋と鮭(秋鮭としめじのホイル焼)
10.呪いとお弁当(キャベツの塩昆布あえ・明日のおべんとう)
11.オトナめし(ツナマヨとしいたけのトースター焼き)

★太っても後悔なし! 甘いもの編
12.屋台とわらびもち(わらびもち)
13.妄想アイス(バニラのアイス)
14.かぼちゃジャム(かぼちゃジャム添えアイスクリーム)
15.さっぱりゼリー(さっぱり梅ゼリー)
16.たまには外食♪ または空想♪ 夜食いろいろ編
17. 夜の味(屋台ラーメン)
18.大阪商店街歩き
(Amazon.jpより)


 額縁店で働きながらイラストレーターをされている著者が、帰宅して夜中に食べる食べ物エッセイ。

 全体の5分の4くらいがオールカラーで描かれています。絵本のような優しい色使いと、ふんわりした主線に、食べることが大好きな著者の食欲があいまって、出てくるごはん、出てくるごはん、とっても美味しそうです。夜中に読み始めたら危険極まりない本です。

 内容を見ずに買った、読んだ、結果、思いました。

 いや~、体に悪そう!(笑)

 なんと言ってもこの「真夜中ごはん」の時間帯が、午前一時。もう寝ようよ!(笑)
 シフト勤務とイラストの兼業の都合でどうしてもこの時間帯になるのかもしれませんが、いっしょに暮らしている妹さんと晩ご飯にキムチ鍋を食べたあとにも、やっぱり夜中に雑炊にして食べてる(笑)。
 揚げ物、油で炒めたもの、チーズ、ピザソース、既製品のお茶漬けの素(塩分や化学調味料たっぷり)、カボチャとアイスクリーム、お酒のお供の鮭のホイル焼きにはマヨネーズたっぷり…。体に負担がかかりそうなものばかりです。こういうものを午前一時に食べ続けたらどうなるか、おばちゃん心配やで!20代のときは大丈夫でもあとで来るねんで!(笑)
 内容紹介に「女性向けの低カロリーな食べ物も登場」と書いてありますが、どれのことかな、梅ゼリーのことかな(笑)。版元さんも、書店でぱっと見て、「うわ、太りそう」「体に悪そう」と思って敬遠されるかもしれないと危惧されたということですよね。これだけ食品の安全性やら健康問題やらにあれこれ言われるご時世に、チャレンジングな内容ではあると思います。

 でも、体に悪い食べ物って、どうしてあんなに美味しいのでしょうね。
 "美味しい"の前に人は無力ですよ。
 しかし、健康でなければ、美味しくごはんを食べられませんからね。

 特定の食品だけを極端に排除するような食事はただの偏食だと思いますし、だいたい楽しくありません。だから美味しいと思うものを思うさま食べるというのも、ひとつの行き方だと思いますが、健康を損なう前に「真夜中ごはん」は手加減した方がいいと思います。
 健康や美容に気を使っている人はとっくに眠っているか、夜中にこんな食事しないと思いますから大丈夫かとは思いますが!(笑)
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by n_umigame | 2015-07-10 20:20 | コミックス | Trackback | Comments(2)