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ルイス警部S9(ファイナルシーズン)放送日決定(※訂正あり)


……してました!!

■オックスフォードミステリー ルイス警部 (AXNミステリー公式ページ)
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(↑上の画像も公式ページより)

シーズン9(エピソードガイド→
・第1話「悲しみの童歌/One for Sorrow」2016年6月8日(水)午後8時~
・第2話「錬金術殺人事件/Magnum Opus」2016年6月9日(木)午後8時~
・第3話「絡まった結び目/What Lies Tangled」2016年6月15日(水)午後8時~

⇒誤)6月1日の水曜日午後8時から毎週、3回放送です。
⇒正)6月8日(水)・9日(木)の午8時~2日連続+15日(水)の変則
いきなり大嘘つきました。おわびして訂正いたします。
AXNミステリーのHPも6月1日~となっていますが、1日に始まるのは「シーズン8」、「シーズン9」は8日~、です。


しかし、なんといううっかりっぷり。(;>д<)
TwitterでTLを見逃していたら番組も見逃していた可能性大です。あぶないあぶない。
(同じように『幼年期の終わり』も見はぐるところでした…)
ツイートしてくださった方、ありがとうございました。


「ルイス、やめるやめる詐欺」
「『ハサウェイ警部』に続く」
「『修道士ハサウェイ』っていう新スピンオフが始まる」
「「楽しみですね!!!」」

という一部のファンの熱い 妄想 思いもよそに、『ルイス警部』もついにシリーズ9で終了です。
泣いても笑ってもこれで最後なんですね。

IMDbを見ていると3エピソードを全6回に分けて放送されたようですが、AXNミステリーでは一気に(?)全3回で放送する模様です。もうそれくらいでいいかもしれませんね。

このあとルイス役のケヴィン・ウェイトリーさんのお仕事情報は特に聞いていませんが、TVシリーズの主役は体力的にとてもしんどい仕事とも伺っていますので、いったんお休みされてください…とも思います。

ハサウェイ役のローレンス・フォックスさんは、俳優をやめて音楽活動に専念するとかTwitterで言っていましたが、けっきょくどうなったのでしょうか。今までも『ミス・マープル』など、古典的なにおいのする英国ドラマにちょくちょく出ていましたので、これからもときには俳優としてお顔が見たいですね。まあ俳優一家なので、ご縁は切れないでしょうから、今後も「なーんちゃって★」みたいな感じでひょこっと出てきてくれるような気はしています。「やめるやめる詐欺はおまえだ」って言いたいからぜひ戻ってきてください。

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(Pinterestなどからの拾いもの…怒られたら下げますね…)
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もっと身長差があるように感じるのですが、こうやって並んでいるとそうでもない??
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ケヴィンさんのお人柄かローレンスのわんこか!的な人なつっこさの賜物か、いつ見ても素でも仲良し。






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by n_umigame | 2016-05-31 23:08 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)

初春の奈良さんぽ



こちらももう2ヶ月前になるのですが、3月に奈良に行きました。
奈良が好きなのですが長いこと行っておらず、ほんっとうに久しぶりの奈良でした。
(ここ1年半ほどほとんど遠出できなかったので、日帰りでできる飛距離を伸ばそうとしております。半分リハビリですが楽しいです。外食できないのがつらい)

お目当ては新薬師寺です。と言うか、十二神将像です。と言うか、婆娑羅大将です。狙いがニッチすぎかもしれませんが、刀が大好きな女子に人気の薬師寺さんではなく、「新」の方です。
薬師寺にも行きたかったのですが、ほとぼりさめてからにします(笑)。

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新薬師寺。


晴れ女のわたくし、それにしてもというくらいきれいな青空の写真が撮れました。ほとんど誰もいないところが気に入っていますがお寺さんたいへん…。

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新薬師寺の門(入り口)。右手で拝観料をお支払いします。
「御朱印帳をお持ちですか?」と聞かれましたが、集めるのが流行ってるのでしょうか。

新薬師寺にほど近い、喫茶店「ろくさろん」さんのお庭。ハクモクレンかなと思うのですが、まだ少し早かったですが、見られてよかった。ハクモクレンが大好きなので、一度ちゃんと見に行きたいのですが、年度替わりに花盛りになるので、なかなか難しく。奈良は寒いので、春のお花も少し地元より遅い感じです。
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「ろくさろん」さんは本当はコーヒーが美味しそうなお店でしたが、ミルクティーにしました。静かでくつろげるいい喫茶店です。入ったときお客さん自分しかいなかったし。


せっかく新薬師寺まで来たことですので、春日大社にも寄ることにしました。こちらもたいそう久しぶりです。

それを嗅ぎつけたのか、春日大社の鹿がお出迎えてくれていました。鹿がいるということは春日大社さんのテリトリーに入ったということです。
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「奈良の鹿」と言うと、東大寺の南大門前にいるところや若草山にいるところがよくテレビなどで紹介されるせいか、東大寺の鹿だと思っている人が多いようです。わたくしもひところまでそう思っていたところ、東大寺の関係者の方に「あれ、春日大社さんの鹿やからね(ニコリともせず)」とクールにつっこまれたのもいい思い出です。神さんのお遣いですから、考えたらそうですね。


久しぶりに来た春日大社は、20年に一度の「式年造替(しきねんぞうたい)」だそうで、つまりは本殿のお化粧直しでした。

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そんなわけで本殿にはお参りできず。ここから見える距離でギリです。お賽銭箱はばっちり備えてあったので、この距離からお参りしてまいりました。

せっかくなので記念の白鹿みくじも引きました。「ようお参りでございました」言うてくれはりましたけど、あんなんでお参りしたことになるんやろか、という急ごしらえの場所でした。(たとえ本殿に近寄れなくても、せっかく来たからお賽銭はひとつお願いしますわというガッツが気に入ったのでお賽銭は入れました)

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可愛い…。ぷるぷる。
おみくじを取ったら、鹿はお土産になります。お口をぱかーっと開けた、ちょっとまのぬけた表情になりますけれども、それがまた可愛い。

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奈良もすっかり外国人観光客が増え、ちょっと京都みたいでした。
寺社にお参りするとき、そんな外国人観光客、特にアジア系の人たちが偉いなあと思うのは、日本人よりよほどていねいに参拝のしきたりを守ってお参りされていることです。ちゃんとお手水で口と両手をお清めして、二礼二柏手一礼(出雲大社みたいに例外的な参拝方法の所もありますが)を守っている。
この日はお手水の所も入れなかったので、絶賛★工事中になっているところをせせこましくお参りせざるをえなかったのですが、きちんと並んでしきたりどおり拝んでらっしゃいました。こういうことって団体旅行の場合は、事前に教わってくるのでしょうかね。アジア系でない観光客の人たちはおそらく(いちおう)キリスト教徒の人が多いでしょうから、お参り自体されませんしね。

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いつのまにかこんなキャラができてました。すがちゃんだそうです。かわいいぞ、すがちゃん。

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あなたは見られている。エブリデイ、エブリ(除く・ごはんとおやすみ時間)タイム。

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「なにかおいしいものは持ってへんのん?」
「ほら、あれですがな、あれ。」
「うすちゃいろで?」
「ぱりっとしてて?」
「小学校の遠足とかでぜったい一人はいちびって食うやつおるやつ?」
「そう!!しかせんべい!!」
「しかせんべい!!!」
「し か せ ん べ い !!!!」

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と、各所で焦げそうなくらい鹿が熱視線送ってくるけど、無視。
ちなみに、鹿煎餅はめっちゃまずいらしい。(小学校の遠足時いちびって食べた男子・談)

そんな可愛いつぶらな瞳で見つめても、何も持ってないのよ。


帰り道なんで、東大寺にもちょっと寄りました。

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東大寺南大門。

大仏殿の前までは行ったのですが、もう今回は大仏はええわとなり、そのまま帰りました。

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東大寺中門。本日はここまで。

東大寺南大門前の鹿は、なぜお土産物屋の鹿煎餅に手を(と言うか口を)出さないのか、疑問に思ったことはないでしょうか。
きっとしつけられてるんでしょうね、お土産物屋さんに………。

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まったり……。鹿煎餅を見たら豹変する。

そしてとてもとても久しぶりに柿の葉寿司を買って帰りました。美味しかった…。

ブラタモリにも出ていた、あそこです。東向商店街の中に面しています。
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近鉄奈良駅前の行基像。しばらく来ない間に背景がにぎやかになってて、びっくりしましたよ行基さん。
(いや行基さんに聞いてもらっても)

自分に買ってきたお土産。
新薬師寺で買ったポストカードと、散華をかたどったしおり。もったいなくて使えない。
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最近飲み比べにはまっているほうじ茶。
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百々屋(ももや)さんのほうじ茶。
昔むかしは、確か茶がゆを出してらしたはずなのですが、最近はやめてしまわれたそうで、お茶の販売だけされています。通信販売もされているそうです。


なんだか懐かしい香りがたつほうじ茶で、ごくごく飲めます。









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by n_umigame | 2016-05-27 00:17 | 日々。 | Trackback | Comments(0)

<小ネタ>こんなところにエラリイ・クイーンが


『Comic S 早川書房創立70周年記念コミックアンソロジー』というコミックスが、今年の初めに出まして。

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早川書房らしく「SF篇」と「ミステリ篇」が出ていまして、こちらは「SF篇」になります。
「ミステリ篇」は坂田靖子さんにつられて、「SF篇」は題材につられて買ってはみたものの、感想はおおむねAmazonに掲載されている皆さまの感想と変わるところがありませんでした。(版元が版元なので、もう少し面白くできたんじゃないかと思うのですけれどもね…読者の期待もそれなりにあるでしょうし。いっそ、最近のイマドキ狙いのジャケットに合わせて、若手の漫画家さんや、これはと思われる新人さんで揃えても良かったんじゃないかなとか…って最近、ハヤカワさんの本はほぼノンフィクションしか買ってないのですが)
まあいいや、横山えいじさんのマンガ、好きだから。(何そのなぐさめ方)

そんなこんなでアンソロジー・コミックスとしては感想がこれといって出てこなかったのですが、あらま。という箇所を見つけまして。

ふくやまけいこさんの作品に、エラリイ・クイーンの本(原書名で)が並んでいて、ここでちょっとだけテンション上がったので(笑)、ご紹介させていただいておきます。

じゃん

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しかもけっこうマニアックなのが並んでいる。
クイーンでない本も並んでいますが。


…いや、だからどうしたと言われても困るのですけれどもね。

マンガを読んでてこんなところでひっかかる自分が気持ち悪いです(笑)。
ふくやまけいこさんはクイーン・ファンでいらっしゃるのですね、きっと。いや間違いなく。



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by n_umigame | 2016-05-26 00:13 | *ellery queen* | Trackback | Comments(0)

ゴーリーさんの本・つぶやき感想文



せっかくゴーリー展に行ってきたので、自分がどれくらいゴーリーの作品を読んでいるのか、自分めも。ネタバレ含む。
タイトル一覧はWikipediaのゴーリーのページより転載しました。


『ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで』 The Gashlycrumb Tinies: or After the Outing (2000年) 
⇒ゴーリーの本は、とにかく子どもが死ぬのですが、なんにも悪いことしていないのにあっさりと(しかも悲惨な状況で)死んでいくので、お説教くさくなく、どことなくユーモアにつながっていくのだろうかと思いますが、答えはまだ出ません。


『うろんな客』 The Doubtful Guest (2000年)
⇒「うろんな客」とは誰/何なのか、いつまででも考えられる本です。初めて読んだときはなんでコンバースのバッシュみたいなの履いてんだろうヴィクトリア朝なのに、などと思っていたのですが、ゴーリーさんがお好きだったのですね。(※前述したようにヴィクトリア朝はわたくしの思い込み)


『題のない本』 The Untitled Book (2000年)
⇒好き。わけわかんないけど好き。このカバのぬいぐるみみたいなもの、グッズを出してほしいと思うくらい好き。


『優雅に叱責する自転車』 The Epiplectic Bicycle (2000年)
⇒未読。本屋さんで立ち読みしたことはある。(ダメじゃん)


『不幸な子供』 The Hapless Child (2001年)
⇒『小公女』のちょうバッドエンド版というか。ゴーリーの本は子どもがひどい目に遭うことで有名ですが、本人は何も悪くないのにひどい目に遭う理不尽さがもう、パクチー初めて食べたときみたいな感じ。(わかって)なので、好きになってしまうとパクチーおかわりするくらいにまでなりますよね。


『蒼い時』 L'Heure Bleue (2001年)
⇒未読。表紙の犬(?)がかわいい。なぜこれだけ原タイトルがフランス語なのか、読んだらわかるのかしら。


『華々しき鼻血』 The Glorious Nosebleed (2001年)
⇒これも未読。有名な一冊ですよね。タイトルだけでもごはんおかわりできそうです。本屋さんで立ち読みしたことはある。(ダメじゃん)


『敬虔な幼子』 The Pious Infant (2002年)
⇒未読。もうタイトルだけで怖いし苦笑いしてしまう。これがゴーリーの本でなければ説教臭ぷんぷんしそうですが(笑)。


『ウエスト・ウイング』 The West Wing (2002年)
⇒いっさい文字がない絵本。『題のない本』だって擬音しかないじゃない、ゴーリーの本、文字あってもなくてもいっしょじゃない?(暴言)という向きもあるかと思われますが、ぜんぜん違いますね…。『題のない本』は、一応ちゃんと「オチて」いますが、この本は夢…それも悪夢みたいです。唐突に始まって断片的で、あらゆる解釈ができそうでもあり、それらの解釈をすべて拒みそうでもあるような、そんな本です。落ち込んでるときは開かない方がいいと思います。


『弦のないハープ またはイアブラス氏小説を書く。』 The Unstrung Harp: or Mr. Earbrass Writes a Novel (2003年)
『雑多なアルファベット』 The Eclectic Abecedarium (2003年)
『キャッテゴーリー』 Categor Y (2003年)
『まったき動物園』 The Utter Zoo (2004年)
⇒この辺りまったく読んでいない。この中からだと、どれがおすすめですか。


『おぞましい二人』 The Loathsome Couple(2004年)
⇒イギリスで実際に起きた「ムーアズ殺人事件」を描いた作品。シンボリックなゴーリーの他の作品とは違い、具体的で、それでいてやっぱりゴーリーとしか言いようがないような一冊です。読後、いろいろ考えてしまって、気が滅入る本です。人が愛されないで大人になってしまったことの悲しさ、弱さ。愚かであることの悲しさ、弱さ。そしてそれがどちらも揃ってしまったときに時として生まれる悲劇の恐ろしさが、これでもかと伝わってきます。


『ジャンブリーズ』 The Jumblies (2007年)
イギリスのナンセンス詩人で画家でもあるエドワード・リアのリメリック(5行脚韻詩)に、ゴーリーが絵をつけた絵本。読んだことがあるゴーリーの本の中で、実はこれが一番好きなのです。文章部分はゴーリーじゃないけど、ごめんなさい。
ドラマ『ルイス警部』で、夫が昏睡状態の妻に枕辺でこの詩を読んであげるシーンがあり、それで知った作品でした。悲しいシーンなのですが、なんだかこの詩がぴったりで。
詩自体はとても愉快で、マザーグースに出てくる「ゴータム村の3賢人」に似ています。ゴーリーの絵本なのに全然怖くなくて、可愛い、けれども何とも言えず苦笑いしてしまうような本です。ちなみにこの「ゴータム(Gotham)」というのは阿呆ばかりが住んでいたという村で、ニューヨーク市のニックネームの元ネタです。綴りから「ゴッサム/ゴサム」と読んで、某コウモリ男が住んでいる架空の街の名前にもなっていますね。


『輝ける鼻のどんぐ』 The Dong with a Luminous Nose (2007年)
『悪いことをして罰が当たった子どもたちの本』 Cautionary Tales for Children (2010年)
『むしのほん』 The Bug Book (2014年)
『蟲の神』 The Insect God (2014年)
⇒この辺りも未読。因果応報で罰が当たる子どものお話も、ちゃんとあるんだ(笑)。『輝ける~』なんて代表作だろ、読まないとダメですね。

いい機会なので、未読のゴーリーさんの本を、また読んでいきたいと思います。

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by n_umigame | 2016-05-25 00:33 | | Trackback | Comments(0)

「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密展」@伊丹市立美術館と図録(河出書房新社)


■伊丹市立美術館のウェブサイト(こちらでの会期は終了しています)

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2000年に亡くなったエドワード・ゴーリー。没後、アメリカで巡回開催された回顧展「Elegant Enigmas」が、日本でも展覧会巡回開始、しかも関西から! とのことで、見に行ってまいりました。
初日に行ったのですが、ご縁があって2度行きました。2度目は自分が好きだった作品や、気になった作品を重点的にじっくり見られました。同じ展覧会に何度も行けると、こういう楽しみ方もできていいですね。(2度目は会期終了間際ということもあってか混雑していました~)

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館内のあちこちにいる『うろんな客』のあのひと。

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中庭を見るあのひと。
旧石橋家住宅など、県の文化財に指定されている旧商家などが敷地内にあって、お庭も美しいです。
外観も雰囲気があります。
(阪神・淡路大震災のときに伊丹の駅周辺はたいへん大きな被害を受けたため、
こちらの住宅などは復元されたもののようです)

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元の絵。
展示されていたぬいぐるみに「あ、うろん」「うろんちゃんや~❤かわいい~❤」「これあれやろ。うろん」
と言っている人たちに、めっちゃツッコみたかった…「うろん」は名前とちゃう、と。
(いっしょに来てる人、誰かつっこめ)

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立ち入り禁止エリアの入り口を守るあのひと。

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会場の入り口を守るあのひと。ここから展覧会が始まります。


ゴーリーを初めて知ったのはもうずいぶん前ですが、最初はてっきり19世紀末のイギリスの人だと思い込んでいました。ヴィクトリア朝の人なんだろうと。
そう思った人はわたくしだけではなかったようで、ディケンズの『信号手』なども含まれる『エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談』(河出文庫)という作品も出ています。ヴィクトリア朝の怪談にゴーリーの世界観が似合うと思ってお仕事を依頼した人がいたのか、ゴーリー自身がもちかけたのか存じませんが、マッチしますよね。

ですので、同時代を生きているアメリカの人だと知ったときは、本当にびっくりしました(笑)。もう亡くなって16年も経つのですね。

今回の展覧会では、著作の展示から始まって、ファンが作った「うろんな客」のぬいぐるみ(すごいクオリティでした。グッズにしたら1万円くらまでなら買う人いますよ、あれ!)や、緻密な原画はもちろんのこと、Tシャツの展示、そして狭いながらも充実のグッズコーナーもあって、とても楽しい展覧会でした。2回見に行く価値は十分ありました。
ゴーリーは熱心なファンがたくさんいらっしゃるでしょうから、きっと2回3回当たり前、5回くらい行っちゃったという人もいるのでは?

ゴーリーさんにメッセージを贈れるのですが、さすが観に来ていた方も絵心のある方が多かったようで、クオリティがすごい。
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伊丹市立美術館(2016年4月2日~5月15日)からスタートした本展覧会ですが、2年間をかけて全国を巡回する予定とのこと。
2016年7月16日(土)~8月28日(日)福島県立美術館
2016年9月8日(木)~10月23日(日)下関市立美術館
以上2カ所が、現在決まっているようです。
お近くに巡回がある場合、ぜひいらしてくださいませ。

全国巡回する予定だそうなので、きっとチャンスがあるかと思いますが、どうしても行けなかった、うっかり見はぐった! という方には、図録だけでもオススメです。ゴーリーの本をたくさん出している河出書房新社さんが、図録も手がけています。
今回の回顧展で展示された作品も網羅されていますし、装丁もすっきりとしていておしゃれです。読むところもなかなか充実しています。


↑ 図録、飛ぶように売れてましたよ(笑)。

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左が図録。右はお土産に買ったポストカード。


ゴーリーの本は基本的に絵本ですので、だいたい読んだと思っていたのですが、とんでもなかったです。まだ邦訳されていない作品もたくさんあるのだと、今回の展覧会で初めて知りました。
中でも、ぱっと絵を見て気になったのが、『音叉』(The Tuning Fork)という作品です。同じ作品からは一枚きりしか展示されていなかったのですが、女の子とおばけみたいな生き物の絵なのですが、これがまた悲しくもハードな内容で…。ぜひ邦訳が出てほしいと思います。(原語版は"Amphigorey Also"に収録されているようです。ほしいなあ…ポチっちゃおうかなあ…)

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ミュージアムショップでお土産を買ったらついてきたしおり(左上)。可愛い❤


ところで、猫が大好きだったゴーリーさんのお誕生日が「2月22日」でにゃんにゃんにゃんの「日本の猫の日」ってのは、できすぎじゃないかと思うのですが(笑)、いかがでしょうか。
日本にも来てみたかったと、生前おっしゃっていたそうですね。実現しなかったようで残念ですが、猫好きでゴーリーさん好きの人は、ぜったいにゴーリーさんのお誕生日を忘れませんよ。




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by n_umigame | 2016-05-24 23:31 | 日々。 | Trackback | Comments(0)

『マクベス』(2015)



■日本版公式トレーラー


■UK版公式トレーラー

■US版公式トレーラー

「ハムレット」「オセロー」「リア王」と並ぶ、シェイクスピアの4大悲劇のひとつとして知られる「マクベス」を映画化。中世スコットランドを舞台に、勇敢で有能だが、欲望と野心にとらわれた将軍マクベスが、野心家の妻とともに歩んだ激動の生涯を描き、2015年・第68回コンペティション部門に出品された。「SHAME シェイム」「それでも夜は明ける」のマイケル・ファスベンダーがタイトルロールを演じ、マクベスの妻に「エディット・ピアフ 愛の讃歌」のマリオン・コティヤールが扮する。監督は、初長編作「スノータウン」がカンヌ国際映画祭映画祭批評家週間で特別審査委員賞を受賞するなど、各国の映画祭で注目されたオーストリア出身のジャスティン・ガーゼル。
(映画.com)
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ああー、この『マクベス』、とても好き。

『マクベス』は名台詞の宝庫のような作品ですが、そのひとつひとつのセリフの解釈や、ここでこんなふうにこのセリフを使うんだ! という使い方もいいし、映画だけれど舞台のような形式的な映像の美しさ、登場人物の現代的な解釈、原作でほのめかされている「子ども」のモチーフの拡大解釈、また、それとからめて原作では語られなかった部分の回答的なエンディング、どれも好き。そしてこれらを引き立てる配役も好きです。
バーナムの森のシーンなどは「こう来たか」と。もう、好き。
原作で語り落とされている謎の数々にも真摯に答えてくれていて、目から鱗何枚落ちたことか。
眼光紙背に徹するまで原作を読み込み、行間を読み、想像に想像を重ねて織り上げられた映画だと思います。
二次創作はこうでなくっちゃ(笑)。
それを113分という上映時間にまたよくおさめてありました。シェイクスピアの戯曲の中では短い作品ではあるものの、やたらに長い映画が多い昨今にあって、コンパクトで見やすい尺なのはありがたいです。
すでに日本盤Blu-rayはいつ出るのかなとか思っています。


吉本興業が初配給の洋画ということで、映画が始まる前にロゴが出たときはどうしようかと思いましたが、だいじょうぶでした(笑)。

シェイクスピアの作品の中で、わたくし『マクベス』が大好きです。昔は『リア王』が一番好きだったのですが、いつのころからか『マクベス』がトップに躍り出ました。(僅差ですが) 
シェイクスピアはとにかく喜劇より悲劇が好きで…と言いますか、惹かれるので、折あるごとに原作は読んでいます。
そういう人の感想だと思ってください。長いよ!(それいつも)


以下ネタバレですのでもぐります。
シェイクスピアの作品なので「ネタバレ」と言われてもねえと思われる向きもあろうかと思いますが(笑)、真っ白の状態で映画を観たい方は回れ右でお願いいたします。







More
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by n_umigame | 2016-05-23 00:03 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)

「水 神秘のかたち」展@龍谷大学龍谷ミュージアム



京都の龍谷ミュージアムで開催されている「水 神秘のかたち」展に先月行ってまいりました。


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実は特にチェックしていた展覧会というわけではなく、仏教に格別信心があるわけでもないのに、龍谷ミュージアムにお邪魔するのは2回目。1回目はブログにレポート上げようと思ってそのままになっていた「玄奘 迷い続けた人生の旅路」でした。(こちらは去年の夏だったのですが、今振り返れば体力的に底だった時期で、行っただけでバテた模様。展覧会はおもしろかったですよ。『西遊記』の三蔵法師のモデルになった玄奘三蔵の展覧会でした)

じゃあ、なんで行ったの? ということですが、新聞をぱらぱらめくっているときに目が合ったんです、このひとと。

じゃん

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人じゃねえだろ、少なくとも。

このひとは「宇賀神(うがじん)」さん(大阪府高槻市・本山寺蔵)です。
全然知らなかったのですが、平素は秘仏として保存されているそうで、めったなことでは拝めない貴重な仏さまなのだそうです。

蛇や龍は水とも縁の深いシンボルですので、弁天さまの頭部を飾ることが多いそうで、つまりは弁天さまのアクセサリーということなのでしょうか。
すごいアクセですね、弁天さま。


………。え?
うん、そうよね、わたしも思いましたよ、罰当たりなこといっぱい次から次へと。
ダメ。それ以上言っちゃダメよ。
仏なら仏罰が下るし、神なら祟るから。(「なら」って仮定なんかい)

それにしても、すごいインパクトです。
一目見たら忘れられません。夢に出そうでしたが熟睡しました。(何の報告)
朝日新聞に掲載されていたこの宇賀神さんの写真は、かなりページをめくった文化欄にあって、細い帯広告だったにも関わらず、目が合った瞬間に凍りついたもんな。これは行かなあかん思ったもんな。

もうすでに仏罰100回は当たっていてもおかしくないくらい失礼なことを書いてしまいましたが、本山寺のご開帳時しか拝見できないこの秘仏、仏像ファンの間ではかなり有名らしく、「本山寺 宇賀神」等で検索してみると、楽しく、勉強になる情報をたくさん読むことができます。

宇賀神さんの展示は5月5日までで、もうホームへお帰りになったようですが、ほかの展示もおもしろいので興味のある方はぜひ。(あまりのインパクトにわたくしは宇賀神さんのことしかほとんど覚えてないですが)
そしてもしこの宇賀神さんを見る機会があったら、一生に一回くらいは見ておいていいと思います。

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右は弁財天さま。

***

こんなすごい仏さまを所蔵している本山寺(ほんざんじ)ってどんなお寺と思って調べました。
てっきりこの宇賀神さんがご本尊なのかと思いきや、ご本尊は毘沙門天だそうです。
この宇賀神さんがご本尊でないとは、どれだけすごいお寺なんでしょう。高槻のめっちゃ山奥っぽいです。一度行ってみたい。
創建は伝・持統10年(6年となっているものや、その100年くらい後の宝亀年間となっているサイトも)、開山は役小角と言われているそうです。役小角が出没するくらいですから山奥に決まってますね。








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by n_umigame | 2016-05-22 02:29 | 日々。 | Trackback | Comments(0)

『山岸凉子『日出処の天子』古代飛鳥への旅』(別冊太陽 太陽の地図帖 38)(平凡社)


少女漫画史に燦然と輝く不朽の名作『日出処の天子』。30年余の時を越えて読み継がれるこの作品の魅力を徹底紹介する。舞台となった飛鳥や河内へのルポ、登場人物ゆかりの史跡・寺社のガイドのほか、著者・山岸凉子本人へのインタビューでは、創作秘話や後日談、主人公・廐戸王子への思いなどが語られるほか、貴重な仕事場の写真も公開。巻頭にはファン垂涎のカラー原画を計22枚大判で掲載、うち1枚はなんと本書が初登場の未公開作品!!すべての『日出処の天子』ファン、少女漫画ファンに捧ぐ永久保存版
(出版社HP・書影も)

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目次なども出版社HPで見ることができます。
 


冒頭の荒俣宏さん×山岸涼子さんの対談を始め、『日出処の天子』の製作の原点となった著作は梅原猛氏の『隠された十字架』とほか2冊しかなかった、という驚きの事実や、キャラクター紹介、史実と伝説、歴史紀行(調子丸古墳などかなりマニア向けなのも嬉しい(笑))、山岸涼子先生の美麗カラー原稿やお仕事部屋の様子などが、すべて美しいフルカラーで紹介されています。
(中公文庫の『日本の歴史』2巻には、わたくしも本当にお世話になりました。今、新装版が出ているようですが、私が持っているのは山岸先生と同じ、この仏像のカバーのものです。)

全国の大工さんは太子信仰で、それは寺院のゼネコンの創業者が聖徳太子だと言われているから。その四天王寺のゼネコン・(株)金剛組は世界で最古の会社だろうと思う、その金剛組がなぜ1,400年前から続いてきて、法隆寺にもあったゼネコンがなぜ続かなかったかと言うと…といったおもしろいお話も伺えます。

あと、山岸先生のお写真をあまり拝見する機会が無かったのですが、お美しい方だったのですね。あの自画像は詐欺ですよ(笑)、かわいいけれど。(このロング丈のチェスターコートを見ていると、この頃青春時代だった人が今の流行をまた作ってるんだーと、そこも感慨深かったです(笑)。山岸先生のお召しになっているコートは、肩はバブル期のかほりがしますが(笑)、肩さえお直ししたら今でも十分着られそうです)

100p足らずの薄い本(ムック)なので、書店で手に取るとお値段の割りには物足りないと感じるかもしれませんが、目で見て美しいということ以上に、読み応えのある対談や、山岸先生のインタビュー、古代史研究者による歴史的な背景の考察など、文字の部分も非常に読み応えがあって、1,200円+税でもじゅうぶんおつりが来ると思います。
『日出処の天子』のファンならもちろんお手元にあるといいですし、まだ『日出処の天子』を読んだことがないのだけれど、どういう世界なのだろうと好奇心を持たれている方が作品世界を概観するのにもおすすめの1冊です。(原作を読んでから読まれる方が楽しめることはもちろんですが)

山岸涼子先生のインタビューでは、とても心打たれるところがあったのですが、『日出処の天子』を読み直しましたので、その感想のところで触れたいと思います。

山岸先生は今年(2016年)には69歳を迎えられるとのことで、どうぞお体をおいといくださって、まだまだご活躍していただけることをお祈りしています。『レベレーションー啓示ー』も買いましたので!






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by n_umigame | 2016-05-10 00:38 | コミックス | Trackback | Comments(0)

『恋するシロクマ』1 ころも著(MFコミックス)(KADOKAWA/メディアファクトリー)




なぜかあまぞんさんでオススメされたので(そんなに動物コミックばかり読んでないよ、わたし、あまぞんさん!)(ウソです。大好きです。)、Kindleにて。マンガは紙の本の方が好きなのですが、もう紙の本の在庫がないようでしたので。


うわあああ、オススメありがとう、あまぞんさん。
すごくヒットでした。

シロクマくん(オス)がアザラシくん(オス)に一目惚れしてしまい…というお話なのですが、まず、とにかくとても可愛い。動物の絵が巧いうえに可愛いので、絵を眺めているだけでも眼福なのですが、世界観やお話もとてもしっかりしていて、おもしろいです。笑う意味でも泣く意味でも、涙が止まりません。

オスどうしの恋愛という以前に≪捕食者-被捕食者≫というディープな関係は、ロミオとジュリエットなんて生ぬるくてめそめそ泣き言言ってるんじゃねえと思うほど(笑)。
マンガとして楽しいのですが、厳しい野生の生物界のルールはきちんと世界を覆っていて、"可愛い癒やし系マンガ"かと思って軽い気持ちで読み始めると、頭上からカカト落としを食らう、そんな作品です。

シロクマくんとアザラシくんの気持ちがそれぞれ切ないくらい伝わってきます。シロクマくんは、最初は下手するとこりゃストーカーの心理だよね、と思って読んでいたら、純粋に勘違いしていただけだし、そこからがまた読みどころでもあります。
誤解/勘違いとすれ違い…これって、少女漫画の王道です(笑)。
どうか、二人…二匹とも幸せになりましようにと祈りたくなってしまいますね。

とは言うものの、基本的にはコメディですので、短編連作で読みやすく、一作読み終わるたびにニヤニヤしてしまいます。
2巻が楽しみです。




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by n_umigame | 2016-05-09 00:18 | Trackback | Comments(0)

『聖徳太子』(全5巻) 池田理代子著(中公文庫コミック版)中央公論社



「別冊太陽」の『山岸凉子『日出処の天子』古代飛鳥への旅』を読んでから、また久しぶりに日本古代史祭りが地味に再燃して、関連本をあれこれ読んでいます。(聖徳太子にはさして興味がなかったもので、良い機会だと思いまして。)
せっかくなので、山岸涼子先生の『日出処の天子』も再読しました。
そのあと、池田理代子先生も聖徳太子のマンガを描いてらっしゃったと知って、こちらも読んでみました。

以下、ネタバレです。

読まれる前に、いちおうのご注意ですが、わたくしは山岸さんの作品にも池田さんの作品にも、特別に深い思い入れはありません。
作品としてすばらしいと思うときでも、個別のキャラクターにそんなに思い入れが生じないことも多いです。作品世界に惚れると言いますか。ですので、キャラクターに様付けしたりもしませんので、そのおつもりでお願いいたします。



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by n_umigame | 2016-05-08 01:30 | コミックス | Trackback | Comments(0)

Welcome. 本と好きなものがたり。


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