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映画『グレートウォール』(2016)ノベライズとアートブック


映画『グレートウォール』のノベライズ(小説版)と、アートブック(設定資料集)がすばらしかったので、ご紹介します。

一部、映画のネタバレもありますので、未見の方はご注意ください。


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(左)原書、(右)邦訳書。




(右)『グレートウォール』マーク・モリス・ノヴェライズ/平澤薫訳(竹書房文庫)竹書房(2017年4月12日初版第一刷)
原案:マックス・ブルックス、エドワード・ズウィック、マーシャル・ハースコヴィッツ
脚本:カルロ・バーナード&ダグ・ミロ、トニー・ギルロイ

(左)"The Great Wall : the Official Novelization" Novelization by Mark Morris, Legendary, Titan Books, Feb. 2017

2ヶ月で翻訳出てるんですね。すごい。

映画のノベライズは、けっこうぺらっぺらの内容のものが多いと思うのですが、これはなかなかオススメです。
解説も目を通しておくといいと思いますし、内容も映画とけっこう違うところがあって、映画はブラッシュアップされたんだなあとか、翻訳や字幕と違うところでニュアンスの違いがあったりして、読み比べてみると楽しいです。

特に、映画を見てウィリアムとトバールのコンビにもってかれた方には、ぜひぜひご一読をおすすめいたします。
例えば、字幕では、おそらくわかりやすさ優先で、ウイリアムは上の名前、トバールは下の名前しか表示されていませんでしたが、原書を読むとどちらも上の名前で呼び合ってるじゃんとかね。
うふふふ。



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”The Great Wall : The Art of the Film” Abbie Bernstein, Titan Books, c2017

映画のコンセプト・アートブック、設定資料集です。

映画のアートブックはドリームワークス・アニメーションのものしか買わないと決めていたのに、丸1日悩んだだけで結局買ってしまいました。(実写映画で持ってるのはあと『インターステラー』だけですほんとうなんです)

このアートブックは買ってよかったです。
単体の本としてもすばらしく美しいのですよ。

↑は表紙。
俳優さんがいい感じで描かれています。特にマット・デイモンは、ウィリアムのいいところがよく出ている気がして、お気に入りです。
いい表情ですね。

装丁も凝っています。
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                                背。

背はかがり糸が見えるようになっています。糸は赤。きれいな赤です。
最初、乱丁かと思って購入先のAmazonに問い合わせてしまったのですが、Twitterでお世話になっている方から教えていただいた画像で、これはこういう装丁だということがわかりました。Amazonさんごめんなさい。フォロワーさんいつも貴重な情報をありがとうございます。

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                         のど。

金箔で色つけしてあります。
ちょっと心配なのが、金箔の色つけは時間が経過すると黒くなることがあるのですよね。
特に洋書の品質についてはこのあたりはやや心配かもです。
しかし今はとても美しいです。
あいだあいだから見える白いものは、中に挟んである紙です。印刷が擦れないようにしてあったのだと思います。
洋書でこんな細やかな気配りがされた本、初めて(笑)。

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わかりにくいかもしれませんが、綴じ糸が赤でおしゃれです。
雄大な中国の山岳。美しい絵で、ここだけでも飾っておきたい。


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                        長城の設定。

映画に出てきた長城は、IMDbのトリビアによると、特にどことは決めていなくて、観客の想像にまかせているそうです。

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裏表紙。

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                         クライマックスのシーン。

ノベライズによると、あそこは仏塔らしいです。
言われてみれば大雁塔みたい。
この色鮮やかなステンドグラスの装飾は、チャン・イーモウ監督らしいですね。
チャン・イーモウ監督は、色彩感覚が独特で美しい監督さんだと言われていますが、俳優さんの趣味もいいなと思うことが多いです。

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まだ開封していない、封蝋がされたもの。
勅命でも入ってるんでしょうか。洋封筒だけど(笑)。

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何かの図が入っているらしいですね。
もったいなくて封蝋を切れない。

ほかにもトレーシングペーパーに色刷りしてあるところが何ページもあったりと、かなり力を入れて造本されていることがわかります。
お金をかけて作っていますね。
タイタン・ブックスはほかのアートブックも何冊か持っていますが、いつもこんなに凝っているわけではなかったです。
造本が凝っているわりには、ほかのアートブックより少しお安かったので(買ったとき少し円高だったからというのもあるかもしれませんが)、なかなか良心的だと思います。

アートブックは、映画の印象そのままという感じの配分でした。
つまり、人間に関しては、主人公のウィリアム以外は、それぞれ2~4ページずつくらい、群像劇のように紹介してあります。
残りの、実に本の半分くらいは、饕餮(とうてつ)饕餮饕餮饕餮、ほぼ饕餮たん。
初期イメージからだんだんこうなってきたのね、という感じで、めくってもめくっても緑色。

饕餮たん好きさんにはぜったいオススメします。
この漢字見てるとあの映画の饕餮たん、なんであんなになったのかわかる気がしますね。このうじゃっと、ごじゃっとした感じが。
漢字って象形文字なので、漢字から実物を想像するというのは理にかなっていると思います。


この映画が好きで好きでたまらないという方には、例え文字の部分が読めなくても、絵や写真を見ているだけで十分元が取れると思います。文章の部分もそんなにたくさんありませんし。

文章の部分をまだ全然読めていないので、必要があればこの記事に追記したいと思います。






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by n_umigame | 2017-04-24 00:03 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)

『グレートウォール』(2016):さらっと感想編

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■映画『グレートウォール』公式サイト 2017年4月14日(金)公開

約1700年かけて作られた人類史上最大の建造物と言われる万里の長城。その建造の真の目的が明かされる、チャン・イーモウ監督によるファンタジックなアドベンチャー。世界中を旅し、辿り着いた万里の長城で、中国中から集められた戦士と共に人類を守るための戦いに挑む男ウイリアムをマット・デイモンが演じる。
(Movie Walkerより)


■予告編



なんですかこのたのしいえいが!(※感想がひらがななところでいろいろ察してやってください)
もう、この映画、大好きです。

1回目を見たあとにパンフレットはもちろん買って、読んで、すぐサントラ買ってノベライズ買ってアートブック買って一週間後に2回目見に行ってノベライズの原書買って来月(2017年5月)に出るUS盤のBlu-ray予約して、イマココ。
我ながらこれは『インターステラー』のとき以来の剛速球ハマりっぷり。『インターステラー』のときはちょうど諸事情あって映画館に見に行けなかったので、今回は後悔しないようにあともう一回くらい劇場で見たいなと思っています。
だってすぐ終わりそうなので!(泣)
なので!

なので、もし気になっている方でこのブログにたどりついてしまった方はぜひお早く!

…ということで、春休み後でゴールデンウィーク前のハコ穴埋め的な扱いを見ていても、映画館によく行かれる方ならお察しのタイプの映画ではありますが、わたしはこれ大好きです。

客観的な評価なら★取り5点満点中3個でもおまけかなあというところですが、主観的にはあとで述べる理由からもほぼ★5点作品です。



以下、ネタバレしています。
未見の方で、自分はこの映画好きそうなにおいがすると感じておられる方は、ぜひ前情報なしで観に行ってくださいませ。





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by n_umigame | 2017-04-23 23:37 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)

奈良散歩2017年3月 秋篠寺と平城宮跡


ハクモクレンを見に行きたくなり、美しいと有名な秋篠寺に行きました。

立派な梅の木がありました。


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ハクモクレンを見に行ったのですが……

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…残念ながら、まだつぼみでした。
早かったですね。
地元はもう咲いているところがあったのですが、奈良は寒い。(3月18日)

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ハクモクレンは残念でしたが、お庭は静謐で、すばらしかったです。
小さなお寺なんですけれど、しっとりと落ち着いていて、わたし以外の参拝者は一人しかいませんでした。


しかし、第一目的が果たせなかったので(つぼみは見られたけど…)、気を取り直して、ずっと行ってみたかった平城宮跡に行くことにしました。



まず、近鉄の大和西大寺駅まで戻りまして、そこを起点に歩き始めました。
ノープランでてきとーに歩き始めたので、思いの外てくてく歩くことに。

途中、大極殿方面と朱雀門方面に向かう道が分かれていたのですが、やや近い表示になっていた朱雀門方面へGO。

GO…………(てくてく)………

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………うむ。

大和西大寺駅からここまでも、すでにちょっと歩いたぞ。
さあ、朱雀門は…


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あれかー……。

まだまだあるで、これ。
途中なんにもないからすぐそこっぽいけど。

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昔はこの「平城宮跡」っていう看板が、だだぴろい空き地にポツーンと立ってるだけの場所だったのに、がんばってますよね。
あとで知ったのですが、まだまだ再建計画が進んでいるらしいです。

(てくてく)はあはあ(てくてく)はあはあ……ついたーーー!!

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手前にバスの発着所と自販機やお手洗いがある休憩所がありました。
2010年には平城京遷都1300年記念でしたし、そのあともちょこちょこと何かとイベントをやっていて、そういうときの臨時バス便の発着所として使われていたようです。
今は工事現場の皆さんの休憩所になっているようでした。

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ばーん。

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ばばーん。

どう考えても今の日本人が考える「日本らしさ」からはかけ離れたデザインと色彩ですよね。
このころの日本にとっての「海外」の「トレンド」は当時ぶいぶい鳴らしていた唐(中国)なので、それ風。

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朱塗りの扉に金の鋲…アガるわ~。

とか思いながらしばらく説明書きを読んだり触ったりしました。

次は大極殿に行こか。

大極殿……


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……………。あれかー………。


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下級役人はこの門より内側に住めなかったはずですが、こんなん、ここで忘れ物したことに気がついても、もうどないもこないもしようがないですよね。
あと、あれが学校だったとして、チャイムカーン鳴り始めたときとしても、ここから走っても無理。
ぜったい遅刻。
ボルトでも遅刻。

などと思いながら、またてくてくてくてく歩くわけですが、途中に近鉄の踏切あるし、どうよ、これ。
楽しい。
(楽しいんかい)

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はい、やってきました大極殿。

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裏(北側)から入ります。

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欄干に再現した宝珠があしらわれていました。
赤とか青とかカラフルです。

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宝珠の並ぶ欄干。
この五色は五行思想に則られたものですね。

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中では、高御座の再現工事が絶賛進行中でした。
土曜日なのにお疲れさまです。
納期が3月31日。
がががががんばってくださーい!(;>д<) 完成したらまた見に来ますからー!

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ばーん。
正面(南側)から見た、大極殿。

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わざわざ書くのが古代クオリティ。
知らんけど。

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ハクモクレンは見られませんでしたが、梅がまだ満開で、きれいでした。

『万葉集』を読むとそうなんだろうなと思うのですが、このころの日本人ポエマーもとい知識人たちの心をとらえた花は、桜ではなく、梅でした。
ほかにカタカゴ(カタクリの花)とか萩もよく詠まれている印象があります。

なので、平城宮跡にも梅林があるのですね。

以下、参考に貼っておきます。
■平城宮跡クイックガイド
http://heijo-kyo.com/

■平城宮跡MAP
http://heijo-kyo.com/guide.html

■平城宮跡資料館
http://heijo-kyo.com/guide.html


そんなこんなで、途中、平城宮跡資料館(無料)にもお邪魔して、ここだけでぶっとおしで2時間くらい歩いてしまいました。
新しいスニーカーが歩きやすくて、体を動かせて気持ち良かった。やっぱり運動だいじですね。


運動だいじなんですけど、資料館から平城宮跡のテリトリーから外界へ脱出しようと思ったものの、結界が張られたかのように出られませんで。
いやそれはうそで。
資料館の横に小道?があって、ここから出られるのかなと思ったのですが、目の前をおばあちゃまが歩いてらして、どう見てもご近所の方で、これはもしや私有地につながっているだけで袋小路か、通行不可なのでは、と思い、またまっすぐ南下したのです。
結果的にこれがあかんかったです。

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オレンジが行きにたどったルート。①が入り口です。
ピンクが帰りにたどったルート。
わかりにくいですが、ぐるーっと南下してぐるーっと東へ戻ってから脱出しています。
正解のルートは、資料館の南側にある小道を東へ出る。
または、資料館の北側に駐車場があるので、そこからいったん北側に出て、平城宮跡の敷地を東回りにぐるっと回るように出て行く。
この2ルートです。

てなことはあとからわかったことで、出たとこでてきとーに歩き始めると、脱出困難な無理ゲーになるので、ご注意ください。
(そんなんあんただけです)



平城宮跡は、いまはまだこんな感じで、第一次大極殿と朱雀門だけが再建されていますが、今後どんどん再建が進むようです。
今はひろーい野原で、家族連れやカップルがのんびり過ごしている様子も捨てがたいので、新しくハコものをばんばん作ってしまうのもどうなのかな…とちょっと思わないでもなかったですが、できたらできたできっと楽しいと思います。

また行きます。





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by n_umigame | 2017-04-09 22:37 | 日々。 | Trackback | Comments(0)