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アーシュラ・K・ル=グウィンさん追悼

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2018年1月22日(現地時間)、アーシュラ・K・ル=グウィンさんが逝去されました。
88歳。ご家族のお話を記事などで伺う限り、安らかなご最期だったとのことです。

ご逝去の報を聞いてから何度か追悼記事を書こうと思ったのですが、どうしてもうまくまとまらず、立派な追悼記事は英語のものを始め、たくさんウェブ上でも読むことができますので、今さら自分がそこへ混じってもとも考えました。
ですが、そういうことではないだろうと思い直し、やはり個人的な気持ちを書き記しておくことにしました。とりとめのない、だらだらとしたものになるかと思いますが、お許しください。

それでも良いよという方のみ、以下、お入りください。





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# by n_umigame | 2018-05-06 21:43 | *le guin/earthsea*

『ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所』ダグラス・アダムス著/安原和見訳(河出文庫)河出書房新社

『ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所』ダグラス・アダムス著/安原和見訳(河出文庫)河出書房新社_d0075857_21072434.jpg

お待たせしました! 伝説の英国コメディSF「銀河ヒッチハイク・ガイド」の故ダグラス・アダムスが遺した、もうひとつの傑作シリーズがついに邦訳。前代未聞のコミック・ミステリー。
(出版社HPより・書影も)




現在Netflixでドラマが配信されている『ダーク・ジェントリー』の原作。
こちらもまさかダグラス・アダムスの新刊が、しかもわたくしの大好きな安原和見さんの訳で読めるなんて! 幸せ。

先にドラマを少し見始めていたのですが、これがまあ何が起きているのかぜんっぜんわかりません。
それでいったん休憩して、こちらの原作が出たのを幸いに先に読み始めたのですが、これがまあ何が起きているのかぜんっぜんわかりません。半分どころか4分の3読んでも、何なら残り数十ページのところまで読んでもわかりません。

なのにおもしろいってどういうこと。

ドラマの方は早々にけっこうえぐい展開になることもあっていったん休憩したのですが(無意味なグロを延々見続けるのはつらいものが)、小説の方はグロ表現はほとんどありません。
ですが、「電動修道士」などという単語が何の説明もなく出てくるわ、ダグラス・アダムスらしく偏執的なまでにまたソファーの話が出てくるわ、浴室に馬がいるわ、それなのに最後なんかいい話になってダグラス・アダムスだわ…てなるわ、とにかく『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズや『これが見納め』(みすず書房刊)がお好きな方なら、何も言わずにレジまで本を持って行ってください。ぜったい買ってよかった…どころかこのおもしろい小説1000えん(※税別)でおつり来るの? 今どき翻訳ものの文庫めったに1000えん(※税別)で買えないのに? 詐欺?(そこは信じて)てなりますので。

ドラマの方は舞台がアメリカに変更されていましたが、原作はやっぱりと言いますか、イギリスのケンブリッジ界隈でした。
ドラマは今年の1月2日からシーズン2の配信が開始されたものの、残念ながらシーズン2で打ち切りが決まってしまったそうです。
ドラマを完走していないので何とも言えないのですが、もしかしたらやはり、ダグラス・アダムスのいかにもなブリティッシュネスは、セオリーどおりイギリスを舞台にしてドラマも制作した方が合っていたのかもしれません。

ドラマの方を見ていると、「ドクター・フー」に雰囲気が似ているなと思っていましたら、元々「ドクター・フー」の一エピソードとしてダグラス・アダムスが脚本を書いていたものだそうです。どうりで。これをぜひ「ドクター・フー」でも見てみたかったです。

この小説は「ドクター・フー」のファンの方にもぜひおすすめします。理由はあとがきで訳者の安原和見さんが推理されているのを合わせてぜひお読みいただければと思います。




# by n_umigame | 2018-01-03 23:40 |

『雪と毒杯』エリス・ピーターズ著/猪俣美江子訳(創元推理文庫)東京創元社

『雪と毒杯』エリス・ピーターズ著/猪俣美江子訳(創元推理文庫)東京創元社_d0075857_18583401.jpg

クリスマス直前のウィーンで、オペラの歌姫の最期を看取った人々。帰途にチャーター機が悪天候で北チロルの雪山に不時着してしまう。彼ら八人がたどり着いたのは、雪で外部と隔絶された小さな村のホテル。歌姫の遺産をめぐり緊張が増すなか、弁護士によって衝撃的な遺言書が読みあげられる。そしてついに事件が──。修道士カドフェル・シリーズの巨匠による、本邦初訳の傑作本格。解説=三橋暁
(出版社HPより・書影も)


映画『グレートウォール』のおかげで久しぶりに「修道士カドフェル」シリーズのことを思い出していたら(だいたい同じ時代設定)、なんとエリス・ピーターズの新刊が! 発売時に情報を取り漏らしていたのですが、おかげで真冬のシーズンに読めてかえってよかったです。
著者のエリス・ピーターズは1995年に鬼籍に入られていますので、まさか新刊が出るとは思っていませんでした。解説にくわしいのですが、「修道士カドフェル」シリーズは一度、社会思想社の現代教養文庫で全巻邦訳が出たのですが、社会思想社が倒産廃業され、その後まもなく光文社文庫から全巻再刊されたものの、現在はまた品切れになっているようです。せめてKindle等の電子書籍でいつでも読めるようにしていてほしい…。
サー・デレク・ジャコビの主演でドラマ化もされていて、ドラマも大好きだったのですが、こちらも日本盤ディスクは長年廃盤になったままのようで、本当に残念です。ヒュー・ベーリンガー役が3回も変わったからなの?(涙)

以下、ネタバレしていますので、もぐります。
明確なネタバレは避けていますが、ミステリー好きの方にはわかってしまうかもしれませんので、今からお読みになる方でネタバレされたくない方は、ここで回れ右推奨です。









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# by n_umigame | 2018-01-03 23:38 | ミステリ

年始のごあいさつ


新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。



毎年恒例、今年の抱負ですが、2018年も引き続きこれ。

「目指せ! 東京オリンピック(の年)」

で参りたい所存です。



昨年の目標を見直していたら「2017年は旅行に行きたい」とか書いていて、
これは叶いました。
しかも国内のみならず、海外へも。
うれしかったです。旅行もとても楽しかったですし。

とても自信がつきました。

で、調子こいたら、「チョーシこいてんじゃねえぞコラ」とどっかからチンピラがわいて出まして、
ちょっと面倒なことに。


今年はチンピラが出てこないように、さらに飛距離を飛ばしたいと思います。


ところで、あんた去年は8月からブログ更新してないじゃないですかっていう話ですね。

これも今年はもう少しちびちびと更新できればと思います。



年始のごあいさつ_d0075857_17394859.gif
今年もイラストは、いらすとわんパグ様 よりお借りしました。→
ありがとうございます。




# by n_umigame | 2018-01-03 23:30 | 日々。

『ボス・ベイビー』(The Boss baby)(2017)ネタバレあり感想

『ボス・ベイビー』(The Boss baby)(2017)ネタバレあり感想_d0075857_23440440.jpg
画像はIMDbより。

こちらはネタバレ「あり」感想になります。「なし」感想はこちら。→

2018年春に日本公開が予定されていますので、未見の方はこのまま回れ右でお願いいたします。

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 北米盤Blu-rayで英語音声英語字幕にて、1度だけ見た感想になります。
 ところどころ記憶違いや解釈が間違っているところなどあるかもしれませんが、おおらかな目で見てやってくださいませ。

 以下、ネタバレです。
















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# by n_umigame | 2017-08-14 23:58 | 映画・海外ドラマ