(画像はAmazon.jpより)
今までやったことがなかったのですけれど、一年間で読んだ本の中から自分内ベストを選ぶというイベントに、今年は乗っかってみることにしました。
…のですが、あまりにも選別がむずかしかったため、順不同でだーっと並べてみました。
読書家の方に比べたら自分は全然数を読まないタイプなので(代わりに気に入ったら何度でも同じ本を読む)、そのあたりもご了承ください。
読書傾向は、
・雑食(気が向いたら)
・ランダム(系統立てて読まない)
です。
番号を振ってありますが、数確認のための便宜上のもので順位ではありません。
今年読んだ本であって、今年刊行された本ではないため、再読した本なども含まれています。
■ノンフィクション部門
1.『流砂』ヘニング・マンケル著/柳沢由実子訳(東京創元社)
2.『批評理論入門 :『フランケンシュタイン』解剖講義』廣野由美子著(中公新書)中央公論新社
3.『その島のひとたちは、ひとの話をきかない : 精神科医、「自殺希少地域」を行く』森川すいめい著(青土社)
4.『脳が壊れた』鈴木大介著(新潮新書)新潮社
5.『人工知能は人間を超えるか』松尾豊著(角川EPUB選書)KADOKAWA
6.『謎解き『ハムレット』: 名作のあかし』河合祥一郎著(ちくま学芸文庫)筑摩書房
7.『迷惑な進化 : 病気の遺伝子はどこから来たのか』シャロン・モレアム著/矢野真千子訳(NHK出版)
8.『災害と妖怪 : 柳田国男と歩く日本の天変地異』畑中章宏著(亜紀書房)
9.『世界の辺境とハードボイルド室町時代』高野秀行, 清水克行著(集英社インターナショナル)
10.『白鯨との闘い』ナサニエル・フィルブリック著/相原真理子訳(集英社文庫)集英社
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とりあえず10冊選んでみました。
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■フィクション部門
1.『ささやく真実』ヘレン・マクロイ著/駒月雅子訳(創元推理文庫)東京創元社
2.『ミルク殺人と憂鬱な夏 : 中年警部クルフティンガー』フォルカー・クルプフル, ミハイル・コブル著/ 岡本朋子訳(ハヤカワミステリ文庫)早川書房
3.『貴婦人として死す』カーター・ディクスン著/高沢治訳(創元推理文庫)東京創元社
4.『幼年期の終わり』アーサー・C・クラーク著/福島正実訳(ハヤカワ文庫SF)早川書房
5.『中継ステーション[新訳版] 』クリフォード・シマック著/山田順子訳(ハヤカワ文庫SF)早川書房
6.『ムーミンパパ海へいく』[新装版]トーベ・ヤンソン著/小野寺百合子訳(講談社文庫)講談社
7.『狙った獣』マーガレット・ミラー著/雨沢泰訳(創元推理文庫)東京創元社
8.『マクベス』ウィリアム・シェイクスピア著/小田島雄志訳(白水Uブックス)白水社
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体力がなくなると虚構の世界に出入りできなくなるということが、改めてよくわかった一年でした。
ヘニング・マンケルさんが、『流砂』の中で、本は自分の人生をあれほど支えてくれものなのに、病気になってから初めて読む本が読めなくなったと書いてらして、心から共感しました。
自分の精神状態が荒んでくると、書店に行っても本に呼ばれない/本と目が合わないということもあります。または、自分には必要のない本に手を出して後悔するというパターン。
ネット書店では「自分が欲しいと思っている本」しか買えないので、リアル書店に行けないと自分でもいろいろまずいなと思います。
予期せぬ出会いがないものは世界を狭めます。
ですがマンガは、体力が落ちても別腹で読めるんですよね。どういうことだ。
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■コミックス部門
1.『薔薇王の葬列』1~(続刊中) 菅野文著(プリンセスコミックス)秋田書店
2.『坂田靖子: ふしぎの国のマンガ描き』坂田靖子著(河出書房新社)
3.『はたらく細胞』1~(続刊中)清水茜著(少年シリウスコミックス)講談社
4.『元気になるシカ : アラフォーひとり暮らし、告知されました』藤川るり著(KADOKAWA)
5.『恋するシロクマ』1~(続刊中)ころも著(コミックジーン)KADOKAWA/メディアファクトリー
6.『決してマネしないでください。』(全3巻)蛇蔵著(モーニングKC)講談社
7.『マリー・アントワネット』惣領冬実著(モーニングKCデラックス)講談社
8.『レディ&オールドマン』1~(続刊中)オノ・ナツメ著(ヤングジャンプコミックスウルトラ)集英社
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マンガは年末に『はたらく細胞』の最新刊4巻を読んで1巻から読み直したら、どハマりしなおして、最初Kindleで買っていたのを全部紙の本で買い直しました。しかも特典つきを。しかも赤血球ちゃんと白血球さんおそろで欲しかったので3巻も4巻も。キーホルダーかわいい……///// こんなん初めて買いました。使わないけどこれお守りにしよう…。そのいきおいで月刊誌で最新話も読んだ話もあとで聞いてやってください。アナログで描いてらっしゃる方の作品はやっぱり紙の本の方が格段に読みやすいし、魅力も伝わってきやすいと思います。
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思うところあって、今年、ダンボールで9箱分の本を処分したのですが、もう本当に断腸の思いでしたのに、結局どんどん買ったらいっしょやんけと、この記事書きながら自分につっこみました。来年もやると思いますので、よろしくお願いいたします。
もう手元に置いておくことよりも、「読みたかったら読みたいときに読む」ということに重点を置こうと。本自体はあの世に持っていけないけど、読んだ知識やもらった感動は自分の血肉になるから持って行ける。と信じたい。(てか持っていかんでもええやろ、もう。)
来年もおもしろい本にたくさん出会えますように。
いや、おもしろい本は毎年確実にてんこ盛り出ているのですが、それを読むのが追いついていていないので、来年ももっとおもしろい本を読む時間と体力と精神状態でいられますように。