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『みんなの道徳解体新書』パオロ・マッツァリーノ著(ちくまプリマー新書)筑摩書房

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日本人の道徳心は本当に低下しているの?小中学校での道徳教科必修化の前に、道徳のしくみをくわしく勉強してみよう!学校では教えてくれない、道徳の「なぜ?」がわかります。
(Amazon.jpおり・画像も)


今年の初笑い本はこちらをご紹介しようかと思っていたのですが、最後の3分の1が、とてもおもしろいのですが笑いはできないので、ふつうにおもしろい本ということで記事を書かせていただきます。(いや、それでええやろ)


「道徳」が必須科目になるそうですね。
なんだかいやな感じです。だいたい学校で教わってどうこうという問題ではないと思うことと、戦前戦中の修身の教科書みたいな「美談」を上から押しつけるつもりなんじゃないかという気がして、偽善臭がすでにぷんぷんします。
自分の個人的な経験からも、あのお涙頂戴というか、小ぎれいな話で本質を覆い隠し、感動を強制するような雰囲気が、子ども心に大嫌いでした。教科書と思っていましたがあれは副読本だったのですね、も、暗いし怖いし読んでてぜんぜん楽しくなかった。

本書でも触れられていますが、こういうことを良しとしたがる人は、何かあったときに「自分はやることはやった(鼻ほじ)」と言い訳するための保険が欲しいのだろうと思います。アリバイ工作ですね。見え見えですので、ちょっとはその手のミステリーでも読んで、自分たちこそ勉強し直してほしいと思います。(そこをかい)


…というような自分のもやもやを、いつものマッツァリーノ節で笑い飛ばしてくれる本でした。
もう、マッツァリーノさんのクールで的確なつっこみの数々に、正月から笑い転げましたね。ありがとうございます。
ちくまプリマー新書なので、あっという間に読めますしね。プリマー新書、装丁もかわいいし(クラフト・エヴィング商會さんです)物理的に軽いし(紙質かな?)大好きなのですが、いかんせん大人にはややコスパが悪いかもしれません。同じジュニア向けでだと岩波ジュニア新書の方が腹にたまるものが多いように感じます。


笑えるところ以外には、今回も名言多しですよ。

 よのなかで本当に必要とされるのは、ともだちを作る能力ではありません。ともだちでない人と話せる能力なんです。
(p.42)

 相手に文句をいわないのは、仲がいいのではなく、相手に気をつかっているだけです。
 気軽に文句をいいあえる間柄を、本当の仲良しというのです。
(p.68)

 まじめに見える子も問題を起こす。それは事実です。しかし、ふまじめな子はもっとたくさん問題を起こしてるのですよ。
(p.69)

ここを読んで、作家のマージョリー・キナン・ローリングスが言ったという、
「一生のうち、一度か二度は悪い男に恋したほうがいい。まじめな男のありがたみがわかるから。」
という言葉を思い出しました。(引用は『人生を振り返るとき、もっと大胆に生きていたらどんなに素敵だっただろう、なんて思いたくないでしょ?』(アルファポリス 2013年)より)


最後の方は死刑についてです。ここは笑えませんが、たいへんおもしろいです(おもしろいと言うと語弊がありますが)。
死刑についての考え方は基本的にマッツァリーノさんに賛同いたします。
マッツァリーノさんは薄っぺらなヒューマニズムでこういう立場を貫いていらっしゃるわけではないことがよくわかりますので。

ほかにも、自然現象を擬人化することには反対である、とか、「泣いた赤鬼」は自己犠牲ネタの中でも不愉快な話だとか、共感できるところがたくさんありました。
「泣いた赤鬼」の話はおかしいと言ったかたはほかにもあって、漫画家の坂田靖子さんです。何というか、透徹した目と感性を持った人は同じように分析されているのだなと思いました。


ところで、パオロ・マッツァリーノさんは、とうとう正体をカミングアウトされたのでしょうか。ネット上でちらほらお名前を見るようになってきましたが、まだ正式には公表されていないようでもありますし。
マッツァリーノさんの芸風(芸風言うな)が好きなので、今後もこんな感じで執筆を続けてくださればと思います。





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by n_umigame | 2017-01-03 23:16 | | Trackback | Comments(0)

『はたらく細胞』1~4巻 清水茜著(シリウスKC)講談社

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(画像はAmazon.jpより)

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白血球、赤血球、血小板、マクロファージ、記憶細胞、キラーT細胞、NK細胞、B細胞、マスト細胞…etc.人間の細胞の数、およそ60兆個! 彼らは皆、体の中で休むことなく働いている! 体内に入ってきた細菌・ウィルス・異物には徹底抗戦! そこには細胞たちの知られざるドラマがあった!シリウス新人賞出身の清水茜が描く、細胞擬人化ファンタジー!
(公式サイトより・画像も)
■公式サイト(試し読みできます)→



4巻が出たので1巻から読み直していたら、しみじみハマり直しました。

ハマり直したのでネットで著者のインタビューを読んだりしました。

お若いのに(まだ22歳でいらっしゃるそうです)今どきめずらしくカラーもモノクロも全部アナログで描いてらっしゃると知り、Kindleで買ったのですが紙の本で買い直そうかとまで思っている始末です。アナログで描かれた原稿は見開きの効果などが電子書籍だと台無しになってしまうのですよね。あと書き込みが細かいので、Kindleだと文字がよく見えないところもありまして。
アナログの人のペンタッチって、やっぱり好きだなあいいなあと思いました。描き直しがきかないし、何というか、その漫画家さんの独特の色気みたいなものが伝わってくるように感じます。この漫画家さんも、ペンタッチがエロい。(絶賛してます)エロいぞ。(絶賛してますよ)

1巻から通しで読むと、3巻辺りからちょっとネタ的にも息切れぎみで、絵もやや描き込みが浅くなってきていて、このまま5巻に行くのはちょっと心配な面もなくはないですが、ずっとおもしろいです。
思わず爆笑してしまうところはやはり1~2巻に集中しているのですけれども。
「あーーーーーーーサッパリした」は何度読んでも笑ってしまいます。

著者の清水茜さんは、インタビュー記事などによると医療系がご専門だったわけではなく、元々高校生の妹さんが「生物」の授業がもっとわかりやすくておもしろいといいのに、と言ってアイデアを出されたところから始まったのだとか。それをマンガの専門学校の卒業制作(?)に出したところ、連載が決まったそうです。
読み切りバージョンでは話の展開上、白血球(好中球)さんが死んでしまうオチだったそうで(まあそうでしょうね…白血球の寿命は通常半日くらいだそうですし)、それを編集担当さんが、この白血球さんがいいのでメインキャラにしましょうと言ったので、メインになったそうです。
編集さん、GJ。
わたしもメインの白血球(好中球)U-1146さんが大好きですよ。仕事熱心すぎて回りからちょっと引かれてるけど、だがそこがいい。「1146」という番号は「良い白」との語呂合わせなのかな? クールで熱く、かっこいいですね。
免疫系ではキラーT細胞がまんま海兵隊で、それも笑いました。うん、軍隊似合う(笑)。

話の展開とか画面の見せ方が、かなり映画を見ている人なんじゃないかなと思わせるので、ハリウッド映画とギャグ漫画が好きな方には迷わずオススメいたします。

お若いのに『八甲田山』もお好きだそうで(わたしですらちゃんと見たことないよ)、4巻の「出血性ショック」回は、これ、そうかも…と思いました。寒いのがリアル(笑)。
…と笑っていますけれど、わたしこの「出血性ショック」回の赤血球ちゃんに不覚にも涙が出そうになりました。

特に医療の専門ではないということもあって(途中から医学監修がつくようになったようですが)、知識として間違っている部分もわりとあるようです。
素人目にも、うーん、これは一般の人に誤解を与えるような表現なので、もう少しこうだったらよかったのになと思う回もありました。
ですが、もしこれを読んで、笑って、人体や生物に興味を持つ小中学生がいたら、それで結果オーライなんじゃないかと思います。マンガに描かれていることを鵜呑みに信じる人はすでに科学者ではないですし、科学者にも向いていません。
理系の人材の前途が危ぶまれている日本で、マンガという日本らしいメディアがきっかけで、将来の有望な人材が育つきっかけになれば、それはもう大手柄なんじゃないでしょうか。こまけーことをぐちぐちと文句を言う前に、一歩踏み出すきっかけを作ってくれていると考えれば、功罪を考えれば「功」の方が大きければ、それでいいと思います。
と言っている自分はもう自他とも認める右脳派ですけれども。すまん。


しかし、改めて、自分の体を大事にしてあげようと思いました(笑)。
24時間365日休むことなく働いたり戦ってくれているのですものね。
赤血球ちゃんと好中球さんについ思い入れが強くなってしまうのは、ここ2年でもともとあった貧血が悪化していろいろと自分でも調べたりしたことと、治療の影響で好中球が健康な人の3分の1から9分の1以下になってしまった時期があり、体内で起きていることを考えるとほんとにやばかったんだなと、個人的な体験も通して思うことでありました。
これ、病院の待合室に置くといいですよ、ほんと(笑)。

しかし、4巻ではとうとう頭部に大けがをしてしまったこの細胞たちの世界=体の持ち主である人は、いったいふだんどういう生活を送っている人なんでしょうね(笑)。だいじにしてください。

5巻も楽しみです。
楽しみすぎて本誌のサイトを見に行ったら、今連載を再開する準備中みたいです。
待ってますー!!







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by n_umigame | 2016-12-26 00:02 | コミックス | Trackback | Comments(0)

『ねこたん。』3 大橋つよし著(講談社コミックス マガジン)講談社

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(画像はAmazon.jpより)




「完」。

ってことで、終わってしまいましたあああああ(号泣)。

まさかこんなに早くに終わってしまうとは思っていなかったので、夏からねこたん。ロスでしばらく感想書けませんでしたよ。
大橋つよし先生の新作も数年ぶりで、それもとてもうれしかったので、数年ぶりの連載がこんなにあっけなく終わってしまうなんてえええええええ。(ノД`)おおおおおん。

はーーーー。

あとがきに「フタを開けてみたら少年誌の読者は青年と大人でした。」とあり、このあとがきが敗北宣言のようになっているのが、さらに悲しかったです。
担当者も4人も変わって、たった3巻でしたが途中いろいろと工夫というか迷走というかされているのが目に見えて、それもちょっと心配ではありました。

大橋先生ご自身は「子ども向けにマンガを描いてみたい」ということで、今回このお仕事を受けられたようなのですが、1巻目から「いや、先生、それ、きっと今の子どもさん、わからないです」というネタも満載でしたので(笑)、わかっててやってらっしゃっるのだなと思っていたのですけれどね。

わたくしは大橋先生の、こういう、4コママンガやマンガに対する真摯な姿勢が大好きです。

それだけに、とにかく残念なのですが、また大橋つよし先生の新作を心待ちにしております!




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by n_umigame | 2016-11-21 00:10 | コミックス | Trackback | Comments(0)

エラリイ・クイーンのコミックス、もういっちょです


しばらくほんとうに鳴かず飛ばずだったエラリイ・クイーンのネタを続けてお届けできてうれしいです。

まだありました、アメコミのクイーン。
近年、ちょこちょこと復刊されていたのですね。ビバ、電子書籍。

(Amazon.jpのページに飛びます。以下、表紙画像もアマゾンより)

タイトルが鬼長いですが、これはいわゆるダイム・ノベルならぬダイム・コミック本、パルプ・フィクションですね。(ほんとに10セントなんだ)
いかにも読んだら頭悪くなれそうです。表紙もそんな感じです。楽しいなあ。

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1冊目が、金髪巨乳美女が危機一髪のところへエラリイが間一髪で飛び込んでくる表紙、
2冊目が、金髪巨乳美女が危機一髪のところへエラリイが間一髪で飛び込んでくる表紙です。

ちなみに、エラリイ・クイーンものは全部で4本収録されていますが、表紙の金髪巨乳美女出てきません。
むしろ危機一髪の目に遭ってるのエラリイです。エラリイ、安定のヒロインです。
さすがパルプ・フィクション。この看板に偽りあり度と言ったら。

ただし、電子書籍のおかげで、画質が悪くて、特に自分の持っているKindle Paperwhiteだと解像度が低くて、読みにくいったらありゃしませんよ。モノクロなのがさらにそれに拍車をかけていて、スマホのKindleアプリでカラーで拡大して読んでみたりしていたのですが、あまりの読みにくさにそれも挫折しました。

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とても読みづらい。

Kindleは、マンガを読むつもりで購入したわけではなかったので、やっぱりとても向いていないと思います。(特に日本のコミックスでアナログで描かれたものは、見開きの効果を意識したページだったりするので、Kindleだと台無しになってしまいますしね)
できればもう少し大きめのタブレットで、フルカラーでご覧になることをオススメします。

原本が2冊だったものを合冊された形式のものを購入したのですが、単行本のものもありました。

とりあえずざっと読んだところだけご紹介すると、次のような感じです。
ちょっとネタバレになるかもしれませんので、お気になさる方はここで回れ右でお願いいたします。


○原本1冊目収録分
"Ellery Queen in The Corpse That Killed!"
墓場で幽霊が男性を絞め殺そうとしている現場で、それを実況しているクイーン警視とエラリイ。止めろ。てか幽霊見えるんですか霊感強いですね。そしてどうしても最後にうまいこと言いたいんですね。

"Ellery Queen in The Chain-Letter Murders"
温厚そうな老婦人がとある政治家の事務所にやってきて、彼の頭を銃でふっとばして殺害。老婦人は自分も死ぬ前に謎の言葉を残し、次に起きたホテルでの殺人事件でも犯人は同じ謎の言葉を…。というお話。クイーンだいすきダイイングメッセージ。けどこれどこまでクイーン噛んでたんでしょうか。
こんな昔からチェーンレターってあったんですねえ。あとエラリイの小芝居、よく成功したなこれ。どういうシチュエーションだよ。

○原本2冊目収録分
"Ellery Queen in The Death Parade"
未読なんですが、最初のコマが撃たれてゴム棒みたいなので殴られてブランコ?を頭に投げつけられてるエラリイ。これ死ぬでしょふつう。

"Ellery Queen in A Killer's Revenge"
未読なんですが、最初のコマが大木?にロープでぐるっぐる巻きにされてるエラリイ。んもう、ヒロインなんだから。



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左:クイーンパパ、右:エラリイ。
二人ともスーツの趣味を何とかしてください。クイーンパパはとても着こなしが良いおしゃれさんのはずだったのに……。
でも父子が似てるように描かれているところはうれしいです。

そんなかんじで楽しいですし、今、Kindleなら370円ですよ。




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by n_umigame | 2016-07-04 00:17 | *ellery queen* | Trackback | Comments(0)

『恋するシロクマ』1 ころも著(MFコミックス)(KADOKAWA/メディアファクトリー)




なぜかあまぞんさんでオススメされたので(そんなに動物コミックばかり読んでないよ、わたし、あまぞんさん!)(ウソです。大好きです。)、Kindleにて。マンガは紙の本の方が好きなのですが、もう紙の本の在庫がないようでしたので。


うわあああ、オススメありがとう、あまぞんさん。
すごくヒットでした。

シロクマくん(オス)がアザラシくん(オス)に一目惚れしてしまい…というお話なのですが、まず、とにかくとても可愛い。動物の絵が巧いうえに可愛いので、絵を眺めているだけでも眼福なのですが、世界観やお話もとてもしっかりしていて、おもしろいです。笑う意味でも泣く意味でも、涙が止まりません。

オスどうしの恋愛という以前に≪捕食者-被捕食者≫というディープな関係は、ロミオとジュリエットなんて生ぬるくてめそめそ泣き言言ってるんじゃねえと思うほど(笑)。
マンガとして楽しいのですが、厳しい野生の生物界のルールはきちんと世界を覆っていて、"可愛い癒やし系マンガ"かと思って軽い気持ちで読み始めると、頭上からカカト落としを食らう、そんな作品です。

シロクマくんとアザラシくんの気持ちがそれぞれ切ないくらい伝わってきます。シロクマくんは、最初は下手するとこりゃストーカーの心理だよね、と思って読んでいたら、純粋に勘違いしていただけだし、そこからがまた読みどころでもあります。
誤解/勘違いとすれ違い…これって、少女漫画の王道です(笑)。
どうか、二人…二匹とも幸せになりましようにと祈りたくなってしまいますね。

とは言うものの、基本的にはコメディですので、短編連作で読みやすく、一作読み終わるたびにニヤニヤしてしまいます。
2巻が楽しみです。




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by n_umigame | 2016-05-09 00:18 | Trackback | Comments(0)

『くまっチャウンダー』1 みずしな孝之著(ビッグコミックスペシャル)小学館


困っちゃうほど可愛いくま!
「イブニング」(講談社)で『いとしのムーコ』を連載中のみずしな孝之氏が描く、絵だけで見せるくまのおかしみと愛らしさ。
くまの身体能力ゆえに、「そうなるか~」
くまの甘い予測ゆえに、「そうなるか~」
とにかくかわいいくまの、ほのぼのほっこりコメディ-。
現代版「鳥獣戯画」…をお楽しみください!
【編集担当からのおすすめ情報】
毎日眠る前に読んだら、笑顔で寝付けそうな…
どなたにお贈りしてもしあわせを共有できる一冊です!
(Amazon.jpより)
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『いとしのムーコ』の最新刊(9巻)が書店で出ていて、うわーい♪といそいそ買おうとしましたら、隣にこの本が。
ムーコとのコラボも載っているというし、クマだしみずしな先生だしクマなので(クマ好きなんかい)(犬好きとクマ好きはけっこうかぶっていると話題)(どこで)(弊社内でです)、買ってみました。



ひー、ゆるい!!(笑)
そんなに期待していなかったのですが、けっこう笑いました。
爆笑するというよりは、顔がにやにやしてしまう系の笑いです。

商品説明にもあるように、全編セリフがないサイレントマンガでして、可愛いんだけど世界観がシュールなコントのようでした。

元々はウェブマンガだったようで、こちらからお試しで何話か読めます。↓


なのですが、やっぱりこれは寝る前にパラパラ眺めて、くすくす笑いながら眠りにつく、というのがおすすめコースな気がするマンガですので、紙の本がいいように思います。
ムーコとのコラボも面白かったので(コラボは4コマではなくムーコくらいの長さがありました)、ムーコの方にもクマさんが出てくるコラボとかもあってもいいかも。

4コマ漫画、コメディ、シュール、サイレントムービー、クマ、みずしな孝之作品、いずれかが好きな方にはもれなくおすすめです。

いや、クマって犬っぽいよね?(誰に聞いてるのか)(というかどういう質問)

***

以下、ちょっとネタバレになってしまうのですが、


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by n_umigame | 2016-04-26 23:29 | コミックス | Trackback | Comments(0)

『バーナード嬢曰く。』(1~2巻)施川ユウキ著(REXコミックス)一迅社


読むとなんだか読書欲が高まる“名著礼賛"ギャグ! 本を読まずに読んだコトにしたいグータラ読書家“バーナード嬢"と、読書好きな友人たちが図書室で過ごすブンガクな日々──。 『聖書』『平家物語』『銃・病原菌・鉄』『夏への扉』『舟を編む』『フェルマーの最終定理』……古今東西あらゆる本への愛と、「読書家あるある」に満ちた“名著礼賛"ギャグがここに誕生!!
(Amazon.jp)


本好きさんの間(一部?)で話題沸騰だったこの作品を、やっと読みました。

ウワサどおり、とっても面白かったです。
もう、笑えばいいやら泣けばいいやら、あるいは我が身をかえりみて穴掘って隠れればいいのかやらです。
本好き、読書好きには、必ず身につまされるところがあるのではないでしょうか。
本ネタマンガだと思っていたのですが、最初は格言マンガだったのですね。格言だけでもたなくなったので本マンガに転向したのだそうです。いいのかそれで(笑)。おかげさまで楽しいから読者としてはありがたいですけれども。


”バーナード嬢”こと町田さわ子は、図書室に入り浸る女子高校生。
それだけでもめずらしいのに、さわ子嬢(と個人的に呼んでいます)は、「本を読まずに読んだフリしたい」人なんですね。
これも今どきめずらしい。
と言うのも、本を読んでいるとかっこいいとか、ある種の基本図書読んでいないと恥ずかしいといったメンタリティそのものが、もう絶滅危惧の考え方だからです。
もうここだけで本好きに支持された理由がわかろうというものです。

さわ子嬢がいかにダメな子かということが、作中何度も強調されて、それで笑いを取るパターンも多いのですが、いやいや、さわ子嬢、全然ダメな子じゃないと思います。

理由のひとつは、上に述べたように、いわば教養主義的な考え方自体が、今どきの人にしてはもうめずらしいから。本を読むことでしか得られないものがあるということを知っているからです。本好きの我田引水と言われればそれまでですが、少なくとも、「そこ」を「良きもの」として目指そうしている人だから。
ふたつめは、「読めと言われたらちゃんと本を読むことができる」から、です。
ここで言う「読む」とは単純に「通読できる」ということです。
よく、歴史上のエピソードとして、お馬鹿さんの代名詞的に、マリー・アントワネットが生涯一冊の本も読み通せないくらい集中力のない人だったと言われますよね。
実はわたくし、常々、そんな人いるのかよと思っていたのですが、いるんですね、実際に。「字しか書いてない本は退屈で読み終われない」そうです。(それを堂々と言ってしまえるところに、皮肉でも何でもなく、ある種の清々しさを感じたくらいです)
確かに本を読むという作業は、訓練だと思います。
小さいうちからやっていると大して苦にならないのですが、いざやろうと思うと、けっこう体力も精神力もいる作業だろうと。自分はスポーツ音痴なので、これがスポーツだと思うと「やれ」と言われても急には入っていけない気持ちがよくわかります。ふだんから体を鍛えていると何でもない山道も、そうでなければ険しいものですよね。(そしておそらく体力を無駄に消耗しない=楽しく行うコツがある。これも訓練でしか身につかないのだと思います)
しかも、本は、映画のように座ってながめていれば何かしらは入ってくるというタイプの情報媒体ではありません。積極的に入っていかないといけない。

ですので、この2点だけをもってしても、さわ子嬢はとても立派だと思いましたよ。本当に。

さわ子嬢のキャラクターも、こんな感じでいいのですが、脇を固めるキャラもとてもいい。

まず、遠藤くん。
遠藤くんも、もちろん男子高校生なのですが、どういうわけか図書室にしょっちゅう入り浸っています。そこでさわ子嬢と出会うわけなのですが、遠藤くんはこのマンガの狂言回しです。"ちょっと前に流行ったベストセラー"を読むのが趣味。ただこの「ちょっと前」もけっこう古くて(笑)、シドニイ・シェルダン(シェリダン)の『真夜中は別の顔』とか、『一杯のかけそば』『さおだけ屋はなぜつぶれないのか』、ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』とかとかなんです。遠藤くんのチョイスだけで、うわあ懐かしい(笑)というノスタルジーに浸れること間違いなしです。
次に、神林しおり。
名前からもわかるように(笑)、神林さんはSFファン…というかもうマニア。高校生とは思えないくらいですが、ジャンル小説は特に、10代のころのあの集中力をもってして読みあさる方が良かったなって今になって思うので、神林さん正解です。「SFは基本図書1000冊読んでないとSFファンとは言えない」そうなので、よかったわたしSFファンじゃない(笑)。
そして、長谷川スミカ。
図書委員で、遠藤くんに憧れています。そしてバリバリのシャーロッキアン。長谷川さんも高校生とは思えないくらいめんどくさいシャーロッキアンです(笑)。
もうね、神林さんと長谷川さんの言ってること読んでると、SFファンとシャーロッキアンがいかに面倒くさいかということがとってもよくわかり、じっと手を見ましたよ。
この4人がレギュラーメンバーです。
自分が一番近いのは、神林さんです(笑)。もう断言します。こんなにSF読んでないけど。

そして、キャラクターどうしの化学反応がとてもいいのです。
一話完結のコメディなのに。
私が好きなのは、やはり、さわ子嬢と神林さんの関係。
神林さんは、ある意味、優等生的/マニアックな本との接し方、読み方しかできない読書家で、自分でそれを多少コンプレックスに感じていると思しきところがあります。
最初は俗物っぽいさわ子嬢の読書への態度に、怒りもあらわにからんできて、それどころかグーで殴ったりするような過激な子なのですが(あとで謝ってるけどそのわりにはよく手が出てる(笑))、「かっこつけない」さわ子嬢の本への接し方を見ているうちに、神林さんも自由になっていくのですね。

それが爆発するのが2巻です。(と言うか2巻は神林さんのデレが炸裂してます。かわいいよ神林…)
さまぁ~ずのダジャレ本に大受けしているさわ子嬢を見て、
「見栄とか関係なく
好きなモノを
純粋に好きって
言えるのは
すばらしいな…」
と心から感動して、うるうるしてしまう神林さんに、私もうるうるしちゃいました(笑)。
そうだよね、そうだよね。

優等生が自由すぎる子に感化されたりあこがれたり…という作品はいろいろとありますが、本が好きな神林さんの、このさわ子嬢への何とも言えない憧れのような気持ち、とてもよくわかる気がします。そしてこれが完全に神林さんの片思いだというところも(笑)。

神林さんの名誉のために言うと、さすがに名言も多いです。
「グレッグ・イーガンは
多少よくわからなくても
すっっっごく
おもしろい!!」
「ハードSFを
読む上で求められる
リテラシーとは
『難しい概念を理解
できる知識を持って
いるか』ではない
よくわからないまま
でも 物語の本質を
損なわずに作品全体を
理解するコトが可能な
教養のラインを
感覚で見極められるか
どうか』……だ」

「ディックが死んで
30年だぞ!
今更 初訳される
話が面白いワケ
ないだろ!!」

とか、P.K.ディックやグレッグ・イーガンてハードル高けえと思いがちな向きにも福音のひとこともあれば、

「本は 読みたいと
思った時に読まなくては
ならない
その機会を逃がし
『いつか読むリスト』に
加えられた本は
時間をかけて
『読まなくていいかも
リスト』に移り
やがて忘れてしまうのだ」

とか、いつも心の掲示板に朱書きで貼っておきます! という鋼鉄並みに重量のあるひとことまであります。


いろいろとこねましたが、このマンガを読み終わったときに思うことは、「本っておもしろいよね」という、これにつきます。
そして、読んだ本についてああだこうだ言える友だちがいるって、すばらしいことだよね、と。
3巻も楽しみです。






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by n_umigame | 2016-03-20 23:15 | コミックス | Trackback | Comments(0)

『劇画ヒットラー』水木しげる著(ちくま文庫)筑摩書房


画家への夢が破れた、ハニカミヤで誇大妄想狂の青年は、働く気力をなくし、浮浪者収容所で日々を送っていた。
はた目には人生の落伍者にみえた青年アドルフ・ヒットラーが、ドイツ民衆を熱狂させ世界制覇の野望にもえる独裁者となったのはなぜなのか、いったいヒットラーとはどんな人間だったのか。
骨太な筆致で描く伝記漫画。
(カバー裏)



お正月だもの初笑いにいかがですか第3弾。ただしブラック編。

これを「初笑い」枠に入れるってどうなんですかというご意見もあろうかと思いますが、すみません、笑ってしまいましたので。

最初に、妖怪関係以外の水木しげる先生の本を読んだことはなく、ヒトラーについても通り一遍のことしか知らないということを、まずお断りしておきます。


2015年11月30日に亡くなった、水木しげるさんによる、あまりにも有名なナチスドイツの独裁者アドルフ・ヒトラーの伝記マンガです。

題材が題材だけに凄惨なコマもありますが、なんだか水木さんの描かれるヒトラーって、笑えるという意味でもおかしくてですね。
淡々と客観的にヒトラーという人を描いているのですが、セリフが軽妙で落語みたいでところどころクスクス笑えるのと、人物のデフォルメが妖怪なんです。ムッソリーニの頭の大きさとか、これあれだ、砂かけ婆。

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(※画像は境港市観光ガイド様より)



手塚治虫先生の『アドルフに告ぐ』にもヒトラーが登場しますが、お芝居や映画が大好きだった手塚先生のヒトラーは全体的に芝居がかっていて、大げさにデフォルメされていました。往年のディズニーアニメっぽいと言いますか、演説シーンなどにそれが顕著でした。本当は気が弱いくせに肥大した自我が暴走している様子を、あくまで精神疾患的な狂気として描かれているところも、医師免許も持っていた手塚先生の分析から出てきた人物像かなと思います。

水木先生のヒトラーは、もっと淡々と描かれています。
水木先生の妖怪の描かれ方や考え方にも通じるのかもしれませんが、ふつうの人間から見て理解不可能なものでも、"この世にあるものはある、いるものはいる"としてまず受容する。
その上で、自分の目から見た対象物を描いているという感じです。距離の取り方が絶妙なんですね。
ねずみ男が人間くさい俗物性を持っているのに妖怪だ、ということを思い起こすと、水木先生にとってはヒトラーも妖怪の一種だったのかもしれませんね。


年末に放送されたNHKの『映像の世紀』がヒトラーに触れていました。
番組冒頭、ナレーションでヒトラーをモンスター呼ばわりしていたのが、いきなり違和感がありました。人間を"モンスター"だ、と言う心性には、自分は人間だからああはならない、あいつは自分とは異種類の生き物だという線引きをして、ある種の安心感を得たいがためではないかと思ったからです。

水木先生のヒトラーも、決して愛すべき人物だったというふうには描かれていません。
どう見てもおかしいし、作中でもそう言われてしまっています。
マンガはニートでホームレスになったヒトラーから始まります。実力もないのに誇大妄想気味でうぬぼれが強く、都合の悪いことは全部まわりのせい(自分を認めないまわりが悪い)にするか、耳に痛い忠告はいっさい聞かない。調子のいいときだけものごとを自分の都合の良いように解釈する(これは神の思し召しだ)。こんな人は別にめずらしくありません。悲しいくらいダメなサンプルかもしれませんが、モンスターでもなんでもなく、ただの人間でしかありません。
だから悲惨だったのではないでしょうか。

個人的な怨嗟(逆恨みでしかないのですが)や、幼少期から晴らされることのなかった怒りを持ったまま大人になり、"貧すれば鈍する"サンプルのような人間が、同じように個人的な怨嗟や怒りを持つ人間を周りに得て、不景気な時代の趨勢に後押しされることで、空前の人類の悲劇にもなりえるということを、これほどわかりやすく描かれた例はないのではないかと思います。
周りの人間を不幸にするのは、自身が不幸な人間なんですね。

でも、笑えるんですよ。(「それとホモもやめてくれ」とか「どうしてって…彼は私の親友だったからです」「そうですか…………」とか)
おそろしいです、水木先生。

喜劇と悲劇はいつだって紙一重なんですね。

そんなわけで、読む人と読むタイミングを選ぶ「笑える本」ですが、興味のある方はぜひ。






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by n_umigame | 2016-01-03 00:06 | コミックス | Trackback | Comments(0)

北大路公子さんの本


お正月だもの初笑いにいかがですか第2弾。

北大路公子さんの本です。
実は全然存じ上げておりませず、こんなおもしろい作家さんがノーマークだったなんて、アタシも焼きが回ったもんだよ…と日本海を見に行きたくなりました。

いつもお世話になっているカクテキさまが読んでらして、カクテキさんがおもしろいとおっしゃるならこれは絶対わたしも笑えるだろうと読み始めたら、もう、とんでもなかったです。(カクテキさん、ありがとうございます!)
期待した斜め上から来るおもしろさ。というか、くだらなさ(絶賛)。
笑いすぎてどうしようかと思いました。それでなくても腹筋一回壊れてるのに(物理)また壊れるんかいと不安になりましたね。

そんなわけで止まらなくなって次々読んだのは以下のとおりです。(順不同)(あまりにも次々と読んだため順番覚えてない)


『生きていてもいいかしら日記 』(PHP文芸文庫)
『石の裏にも三年:キミコのダンゴ虫的日常』 (集英社文庫)
『頭の中身が漏れ出る日々』 (PHP文芸文庫)
『最後のおでん:ああ無情の泥酔日記』 (新潮文庫)
『枕もとに靴:ああ無情の泥酔日記』(新潮文庫)
『苦手図鑑』(角川書店)
『ぐうたら旅日記 恐山・知床をゆく』(寿郎社)


たった7冊しか出ていないだなんて!!!
(内容が同じ単行本はノーカンです)
新刊が読みたくて地団駄踏んでいます。(地団駄と言えば「雁が飛べば石亀も地団駄」っていうことわざ可愛くないですか。大脱線の上、どうでもいいですが。石亀が地団駄ですよ想像してみてくださいよ。)(ほんとにどうでもいい。)

7冊全部読んで思ったことは、北大路公子さんに「休肝日」などという概念はないということです。
朝から晩まで365日、閏年なら366日毎日飲んでる。レトリックではなく、本当に飲んでる。しかも体脂肪率40%↑って。外見的にはスマートな方だそうですので、それ内臓脂肪ってことですよねかえってマズいですよ。
これからもぜひ新刊が読みたいので、お体だけはおだいじにーーー!!!

すべてエッセイ&紀行ですのでどれから読んでもだいじょうぶですが、迷うようであれば、最新刊で手に入りやすく、北大路節の定番ということで、『生きていてもいいかしら日記 』あたりから、いかがでしょう。。
ただし、どれから読むにしても、何か飲みながら読んでると目の前にあるものが飲み物まみれになる危険性がありますので、おすすめしません。

ぜひ。



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by n_umigame | 2016-01-02 23:02 | | Trackback | Comments(2)

『syunkonカフェ雑記:クリームシチュウはごはんにあうか否かなど』山本ゆり著(扶桑社)


月間600万PVを誇る超人気ブログ「含み笑いのカフェごはん『syunkon』」
そして累計350万部突破のベストセラー料理本『syunkonカフェごはん』
シリーズの著者、山本ゆり初めてのエッセイ&レシピ集。
簡単でおいしい料理もさることながら、そこに添えられた文章が秀逸で
絶大な人気を誇る著者が過去2000を超えるおもしろ話の中から、
大反響の90編+αに加筆。
さらにエッセイにちなんだオリジナルレシピを追加しました。
笑いあり、屁理屈あり、ちょっと切ない話あり。もちろん、おいしい話も満載です。
「役に立たない本かもしれませんが、ちょっとだけ肩の力が抜けて、
読んだ人が今の人生でもいっか! と思えるような本であればうれしいです」(著者)
「この世にぴったりの靴がほとんどない件」
「毎年、去年裸で過ごしてたんかな?と疑問に思うほど着たい服がなくなる」
「今自分が考えている50分の1も他人は自分のことを考えていない」
「飲み会に当日いきなり行きたくなくなることってないですか?」
「レモン1000個分のビタミンCってそんなにいる?」
「美容院にて。流したりないところはありませんか?それはこっちが聞きたい」
「駄菓子屋のおばちゃんはぜんぜん子供好きではない」
…などなど、600万人ファンの心を掴んで離さない軽妙な関西弁と
独自の鋭い視点で綴る女子の日常。
思わずにやににや 笑ってしまう珠玉のエッセイ。
さらに料理が下手でも簡単につくれる! おいしい新作レシピも多数掲載!
(Amazon.jp)




お正月だもの初笑いにいかがですか第1弾。

「お料理etc.」なのは、ブログの読者の方はご存じかと思いますが、ただのレシピブログではないからです。
カフェごはん的なおしゃれ写真にだまされたと思いつつも次々と涙目で読むはめになってしまい、「"揚げない鶏のからあげ"のレシピを探していただけなのに、アタシはなぜこんな目に? もうあっというまに一時間よ? だまされた!」と、涙を拭きながら読んでいました。笑いすぎて。 

どの記事をご紹介しても顔が笑うのですが、当ブログにお越しの方は洋画好きな人も多いかと思われますので、試しにこちらを。

■感激します!!めっちゃ柔らかいラフテー。

用意するものが、まず『タイタニック』のビデオ(前編)ですから。
そんなレシピブログ見たことないわ。

この本以外にも、レシピ本が5冊出ていて、内容はほぼレシピなのですが、取調室風とか、小ネタが料理全然関係ないみたいなものもあって、むしろそればっかり読みたいくらいです。
料理家のはずなのに、おしゃれカフェ風ごはんのはずなのに、そうではない日常の晩ご飯とか、見るとほんとうに勇気が出ます。あまりにも雑で。(ほめてます)(同様の意見多数)食べかけとかね。
そういう写真でも気取らず飾らず、もろ見せなのが、もう。好き。

笑いを取ってきつつも、ちょっとまじめな記事もあり、お人柄が見えるようで読んでいて本当に気持ちがいい本です。
例えば、ブログを書くということについて。この記事はブログを書いている方にはぜひおすすめしたいです。ブログやSNSをやっていて、ときどきもやっとするときに読むと、本当に気持ちが楽になります。

また、個人的に、山本ゆりさんの関西弁は、文字で読んでいるだけでもとてもなつかしいと思っていたら、たぶん10代の頃の生活エリアがものすごく近いです。
ひとくちに関西弁と言っても近畿二府四県で語彙やイントネーションが多少違い、さらに大阪府の中でも摂津、河内では違い、摂津の中でも京都寄りの北部(北摂)とそうではない南部では違い…という、関西以外の地域の人にはわかりにくいと言うか、きっと聞き分けられないと思います(笑)。(わたしだってほかの地域の言葉のニュアンスはわかりません)
なので、中学のときのおもしろい友だちがしゃべっているのをずっと聞いているような安心感や気持ちのよさもあって、ものすごく自分のツボにはまったのだろうと思います。

それをさておいても純粋におもしろいですので、関西弁が嫌いだとか、文字で読むのも苦手だという方以外にはぜひぜひおすすめいたします。まずはブログでお試しで読んでからでもいいですしね。

ただ、やはり本になるということは、編集者などの第三者の目が入っているので、読み物としてブラッシュアップされています。その分、読みやすいです。
ブログでもほぼ同じ記事が読めますが、料理のレシピ以外に、ご家族のことや仕事のこと、お友だちとのことなどなど、とにかく「友だちがいろいろしゃべってる」感じのブログですので、正直、とっちらかってます。(壮大な「おまえが言うな」。)目移りしますし、同じ前置きが何度も来ますので、あまり時間がないけど笑いたいという方には、むしろ本の方でどうぞ。

あ、著者の名誉のためにもつけくわえておくと、実際に作ってみたお料理も美味しかったですよ!
「濃いすぎる」「若い人向き」という感想も見かけましたが、そんなもん、味とか調味料は自分で好きに調節したらいいんです。ファンション誌のコーデ丸パクしないでしょう。モデルさんと同じように着こなせるわけないじゃないっすか。レシピだってそうですよ、ええとこどりでいいんですよー。って、この本読んでたら改めて思いました。




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by n_umigame | 2016-01-02 22:09 | | Trackback | Comments(2)

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