ここのところずっとBS2でスピルバーグ監督特集をやってくれていて、おかげさまで、見たことがなかった作品を見ることができたのですが、9時台ってまだわたくしはばたばたしている時間帯であることが多くて、炊事や洗濯やブログを更新したりしながらの「ながら見」の上にところどころ見られてないです。
そんな感想文です。最初にあやまっておきます。すいません…。
『未知との遭遇』(1977)
→見たことなかったんか。はい、ありませんでした。
宇宙人に聞きたいんですが、なんで、誘拐するんですか。友好のしるしのつもりなんですか。地球ではたいていの国では誘拐罪といってけっこう重罪なんですよ。って誰か言ってあげて?
家族や慣れ親しんだ世界をすべてを捨ててまで片道切符になるかもしれない未知の世界への旅に出かけてみたい、誰にでもある衝動ではありますが、それで後悔しないのかな…。でも「何かをした」後悔より、「何もしなかった」後悔の方が大きいと言いますものね。ラストシーンは『ミッション・トゥ・マーズ』を思い出しましたがもちろんこちらの方があとの作品です。
あの「山」、何か、食べ物で作ってみたくなりませんか。マッシュポテトとか(そんなマンガがあった気が…)ケーキにクリーム塗ったりとかで。
『ジュラシック・パーク』(1993)
→これは何度も見ています。
サム・ニールです。マッドでないサイエンティストのサム・ニールです。ステキなのです。
『イベント・ホライズン』も作品としては好きな題材なのですが、あんなにグロくなければなければ……(泣)。
ところで、リチャード・アッテンボローが20代半ばくらいのころの写真が、自分の持っている写真集に載っているのですが、初めてこの写真を見たとき、甘い色気と、なおかつ気品をかもし出すいい男に見える写真で、びっくりしました。モノクロ写真おそるべし。(こら)この映画でのカーネル・サンダースおじさんっぷり(@鳩三礼さん)からは想像もできません。(こら)目元は若い頃のままですが。
『マイノリティ・リポート』(2002)
→P.K.ディックの世界ですね、そうですね。
映画作品としてはやはり同じディック原作の『ブレード・ランナー』と比べられることが多かったようで、つらかったんじゃないでしょうか。
それよりもっと気になったのはあのシーンはかの有名なわたしの好きな映画のひとつ、
『L.A.コンフィデンシャル』へのオマージュというよりもろパクリ? という感じでした。違うところは
『L.A.コンフィデンシャル』みたいに、映画を見終わったときに「コンチクショー、こいつらめ、こいつらめー!!」と思わず男惚れに惚れるしかない男になってないところでしょーか。
『L.A.コンフィデンシャル』でジェームズ・クロムウェルが演じた役所も、最後はなんとなく憎めないんですよね。
それを言うと、天井から体制側の人間が武装して降ってくるのは
『未来世紀ブラジル』?
司法の限界をいろいろと考えさせられる作品でもありました。
とりあえず、2054年には、現在よりも「基本的人権?それ食えるのか?」といったおそろしいディストピアになっている、というのは、ディックらしい未来観なのかもしれません。 網膜で認識されてどこへ行ってもプライバシーがないし(街を歩いているときに話しかけてくる広告とか、超うっとおしいですよ!GAPでタンクトップ1枚買ったことすら覚えていられるのもヤダ。)、アガサの母親の件はさておいたとしても、あのプリコグの3人の子たちだって人道的にとても許される扱いとは思えませんが。
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002)
→おもしろかったんだけど、ちょっと長くないですか。あと20分くらい削ってもよかったかも。
ディカプリオくんのお父さんがクリストファー・ウォーケン…。へ、へええ~…。いや、映画の筋にはまったく関係ないです。