年末年始フランス革命フェア(自分内)がひと段落ついたわと思っていたところへ、スチュアート・M・カミンスキーさんの訃報を遅蒔きながら知って、ただいまは絶賛カミンスキーさん祭り(得にエイブ・リーバーマン・シリーズ)開催中(自分内)です。
もう続きは読めないとわかるとなおさら五臓六腑にしみわたるぜ、あら、目から何か熱い水が……とハンカチ絞りながら既訳本フルマラソンをしていると、リーバーマンの孫たちが「チョコレート風味の炭酸水」を飲んでいるというシーンが出てきました。
このシリーズはリーバーマンを中心とするユダヤ文化をいろいろと堪能できるシリーズでもあり、登場するユダヤ料理がとてもおいしそうで、でも日本ではあまり聞いたことがないようなお料理だったりで、材料すらどこへ行けば手にはいるのかわからないものもあります。が。
なんだよ、「チョコレート風味の炭酸水」って。
しかしいくらなんでも「チョコレート風味の炭酸水」はユダヤ風の食文化ではないのだろうな、まったく、メリケンさんたちの食い物と来たら…と
ルート・ビアを飲んだときのそう遠くない思い出をたぐりつつ、近所のコンビニに立ち寄ったついおとつい。
売ってるよ。
しばしフリーザーの前でたたずんでしまいましたが、隣に若いカップルがやってきて、彼女の方がわたくしの目線の先を見、
「へー、”チョコレートスパークリング”だって~」
彼「(………)」無言でフリーザーのドアをばふっと開けると、おもむろに1本つかみ、カゴへがこっと投入しました。
その彼は彼女がコメントしたものを全部カゴへ投入しており、そのあとも「へー○○だってー」と言ったものを次々にカゴへごんごん入れていました。
男前だ。それとも貢くん(死語すぎる)か。単価の安い彼女で良かったな、その場合。
いや、そんなことはどうでもよくて。
わたくしもなんとなくつられて買って帰りました。
わたくしはあまり炭酸が好きではありませんで、なおかつ、この写真を撮るために手に持っているだけで凍えそうですが、飲んでみました。
チョコレート風味の炭酸水でした。
パッケージだけ見ていると色がわかりにくいのですが、透明の炭酸水です。
でもお口に含むとチョコレートの香りがうわーっと広がりますよ。
そう言えばわたし、チョコレートにもそんなに愛がないのでした。