わたくし、漫画家の坂田靖子さんの大ファンで、おそらく同人誌などレアなものを除いて市販された作品は、ほぼ全部読んでいると思います。
その坂田靖子さんの日常エッセイ的コミックに『たぷたぷだいあり』という作品集があります。旅行するとか、何かアクティブな内容ではなく、坂田さんの日常にあること、衣食住や、はまったものを紹介しているだけなのですが、これがとーっても面白い。
中でも坂田さんの「食べるの大好き」がひしひしと伝わってくるのですが、それがとてもセンスが良いのです。そして、間違いなく、「食べ物を美味しそうに描ける漫画家」では日本で五指に入るのではないかと思っています。
『たぷたぷだいあり』(画像は
Amazon.jpより)
グルメ漫画などが流行ってから食べ物がテーマの漫画も珍しくなくなりました。写実的に食べ物を描ける、そういう意味で「巧い」漫画家ならほかにたくさんいると思うのですが、坂田さんの「美味しそう」は、食べるときの体調、気候、季節、シチュエーションなどなど、「人間が食事をすることの楽しさ、美味しいものを食べる幸せ」が画面からあふれていて、本当に本当に美味しそうなのです。そしてその「食べ物」は決して贅沢なものでなく(たまにフレンチなども登場しますが)、日常的にスーパーで買えるイワシだったり、ときにはジャンクフードだったりもします。
前置きが長くなりましたが、そんな中で出てきたのが、「ベンディックスのミントチョコレート」。
これは別に漫画で詳しくあーだこーだとうんちくが描かれていたわけではまったくなくて、三大テノール(って覚えてらっしゃいますか、テナー歌手であったルチアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラスの三人)の一人、パヴァロッティにドはまりした坂田さんが日本のオペラコンサートの様子をビデオで見ているときに食べているだけなのです(笑)。
たったそれだけ。なのです。が、もう、これが食べたくて食べたくて。
今から13年以上前の坂田さんの公式サイトの記事ですが、こんな紹介記事も。
サカタBOX「チョコレート」
Amazonで売っているのを見つけたのですが、ロットが大きいのでどうしようか迷っていたら、英国に行かれたお友だちがおすそわけで送ってくれました!わあい!!
こちら!じゃん。
というわけで、長年の憧れだったチョコレートを、早速いただいてみましたところ。
お、美味しいーーーーーーー!!( *;∀;)
坂田さんの記事どおり、まずビターチョコレートです。ほとんど甘くありません。このチョコレートの部分が、まず、とても美味しい。そしてびっくりしたのが中!
みっしりどっしりミントクリーム。
わたくし、冷蔵庫に入れてパリンとさせたチョコレートが好きなので、これもいただいてからすぐ冷蔵庫に入れたため、常温で置いておいたらクリーム状なのかもしれませんが、このミントクリーム、本当にしっかりばっちりミントです。
美味しいーーーーーーーーーーーーー(´;ω;`)(2回目)
坂田さんの記事によれば
「男が男に送るチョコレート」と言われていたようで、ベンディックスは英国王室御用達なんですけど、意味深ですね、うふふ。
じゃなくて、それくらい硬派なお味のチョコレートということです。ブランデーやウィスキー、ブラックコーヒーに合うと思います。(現在わけあって飲めないのが悔しいでありますが、かりがねほうじ茶を濃いめに淹れたものとも合いました(笑)。)
美味しいビターチョコレートに、なんて美しい色のミントクリーム。うっとり…。美味しいし。(何回言うんだ)(何回でも)
ミントチョコ好きならこれを食わずして死ぬことなかれ。
そして、ひらさかさん、この場をお借りしてもう一度ありがとうございました!!ごちそうさまでした!
蛇足ですが、そもそもミントが苦手で、日本のミントチョコレートをすら「歯磨きペースト」などと言う人には、まかり間違ってもオススメいたしません(笑)。ましてや歯磨きペーストのミントすら苦手で子供用のを使っているという人にはなおさらです。(いたんですよ、職場の同僚で(笑)。)
■ベンディックス公式サイト
■ベンディックス紹介記事