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*さいはての西*

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読書メーターに登録しました

本の感想がメインのブログとしてスタートしたのですが、最近読んだ本の感想を書くのが追いつきませず。

読んでおもしろかった本からはもらったものが多いゆえに、書きたいことも、ときには思い入れも多く、したがって記事をまとめるのにそれなりに時間がかかります。
でも読んだ本を忘れてしまわないためにも、備忘録としてブログは続けたい。

どうしたもんかと思っていたところ、さんざん悩んで、読書メーターに登録することにしました。

わたくしのページはこちらです。
「にせみさんの読書メーター」

できればきちんと感想をアップしたい本も多いので、おっつけこちらへも記事をアップしていきたいと考えていますが、とりま、今何読んでる? ということがお知りになりたい方(がいらっしゃるともあまり思えませぬが)は、こちらもご参考までに。



以下、いつものごとく長いのでもぐりますね~。











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過去出版されたガイドに比べると食い足りない部分も多くあれど、この付箋の数と言ったら。「読んでみたい本」「読み直したい本」のところに貼りまくりました。

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子どものころとっても怖かった、トーベ・ヤンソンさんの絵本。その当時は「講談社の翻訳絵本」というシリーズに入っていました。「トーベ・ヤンソン展」に触発されて再読。

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神戸読書会に参加したときに何かお役にたつかもと持参した『スナーク狩り』2冊。読書会前にざっと読み直しました。何度読んでもわけわかんない。それが楽しいし、怖い。

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集めてしまった坂田靖子さんの初期作品。

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通常営業で海外ミステリー多め。どれもこれも超弩級の面白さ。北大路公子さんの本は最近まで知らなかったのですが、カクテキさんが読んでらっしゃるのを拝見して、そらおもしろいやろうと(笑)。(一方的に「笑いのツボが似ているかもしれない」とお慕いしております。)
『異界と日本人』は夏の怪談自分祭りの延長で。ホームズのパスティーシュ集だけまだ手つかずです。

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古典ミステリーのコミカライズが地味に流行っているのか、ちょこちょこ見かけるようになりました。
驚いたのが、ルパン(孫じゃない)の少女漫画との親和性の高さ。

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『ヒックとドラゴン』最終巻、12巻。めっちゃ分厚い。あとがき(献辞)を読んだだけで胸いっぱい。裏表紙にドリームワークス・アニメーションのロゴがあってそれ見ただけで胸熱。そんなわけで読み始めたばかり。
下のビル・ブライソンさんの本もまだつまみ食い。面白くて読み始めたら止まらないのはわかりきっているので。ブライソンさんの本は大人買いしたので、まだたくさん積んでます。
メグレ警視ものもこの新刊読んでまたメグレ祭りになり、Kindleで立て続けに4冊読みました。
小田嶋隆さん、内田樹さん、パオロ・マッツァリーノさんは独自の鋭い視点とアクロバティックな論理展開、ユーモアあふれる文章が好きでずっと読んでいます。ときどき理屈が走りすぎるところも似ているかも(笑)。

ほか、まだまだ読んで/積んでます。

***

以下、愚痴です。


「ブログの更新をしている時間を読書に当てたい」と、きっと本好きでブログをお持ちの方なら、一度ならず二度三度思うことでしょう。
それを証拠(?)に、読書ブログって更新が止まっているところもけっこう多いのですよね。

なので、気楽に読書記録をつける読書メーターのようなサービスには引かれていたのですが、二の足を踏んでいました。
やっている方も多いので、なぜそこまで悩むのかと思われる向きもあろうかと思いますが、実は登録してまもなく、危惧していたとおりのことがありまして。

読書メーターは感想を書き込めるようになっているのですが、文字数制限があります。
必然的に、書き込める内容には限界があり、自分の意図したことが意図したとおりに伝わらない可能性が高い。

それは長文を弄そうとも、同じと言えば同じなのですが(特にわたくしのように文章が拙いとなおさら)、短いとよけいにそうなる。
そうすると、結局、当たり障りのない、毒にも薬にもならないような感想しか残せなくなる。

それは「自分の」読書記録ではない。

本当に心からそう感じ、思って、書き込むのなら良いのです。

実際、ほかの方のコメントを拝見していると、何を読んでもほめている方も多い。

けれども、そんなわけはないはずなのです。
どんなに純心で感受性の鬼みたいな人で、何を読んでも楽しめるし感動するという人でも、10冊読んで10冊とも当たりだったということは、まずありえない。人によっては10冊読んで1冊当たりが出れば御の字ということもあるでしょう。
まれに連続して当たることもなくはないですけれども、読書が好きな方なら、「読書というものには当たり外れがある」のが、当たり前のことだろうと思います。
お洋服と同じです。
ショップでどんなに、実物をためつすがめつ見て、試着して、サイズ違い色違いも試して、場合によっては店員さんや口の悪い友人にも相談して、あるいは直感を信じて、よしこれだ!と決心して買って帰っても、外れるときは外れる。
着るものないからとりあえずコレで!と適当にひっつかんで買った服(しかもセール品)が、実は着やすくて似合っててずっと着てることもある。
そんなもんです。
お金を出して本を買う身としては、どれも全部当たってほしいのですけれどもね。

レビューを書いてお金をいただいているプロのレビュアーの方は、浮き世の義理で言いたいことが言えないこともあるでしょう。それはお察しいたします。
けれども、なんのしがらみもない(はずの)、個人が読んでいる本については、自由に読みたいし、自由に感想を述べたい。
そして、それを心から聞きたい。
本を選ぶとき、Amazonの★一つのレビューを先に読むこともあります。その批判が筋が通っているものであれば、信憑性が増し、中身を見ずに買っても自分にとっては大当たりだったこともめずらしくありません。
また、批判されていたとおりの内容でも、それを織り込み済みで買った本ならば、あ、でもここがいいじゃない、と別の発見があることもあります。

誹謗中傷を良しとするとは言っていません。
批判のための批判も、不毛なので好きではありません。

ですが、「批判自体」を全否定してしまう雰囲気、多様な意見を許さない雰囲気には、ときおりぞっとすることがあります。

わたしは本が好きです。
それは世界中の様々な人が、その人が一生かかって得たものを、渾身の力を込めて書かれたものだからです。
(漫画家さんのTwitterなどを拝見していると、本当に、命(健康)を削って作品を描いている方もめずらしくありませんよね…。)

***

基本的に「物語」が好きなので、映画やドラマを見るのも好きです。以前は一人でのほほんと楽しんでいたのですが、最近はTwitterのおかげもあって、どちらも意識的に見るようになりました。前のめりで見るようになったと申しますか。

それで、映画ファンやドラマファンの皆さんの感想やご意見を聞いていて思ったのですが、なんて風通しがいいのだろうと。

ポリティカル・コレクトネスにも敏感で、とても公平な見方をする人が多いし、自由闊達にその意志を表明されています。
ひとつの作品について感想を言うときも、ちゃんと批判するときは批判し、もちろんそれに対する意見も活発に交わされています。

正直、うらやましいです。
もしかしたら映画やドラマは、自分にとっては隣の芝生だからかもしれませんが。

なぜ本好きの間ではこうならないのだろうと。
PCの点ひとつ取っても、「女性だからこう」と決めつけや先入観を与えると思われる表現であっても、誰も何も言わない。(ように少なくとも、わたくしからは見えます。)
これを、映画で同じことをやったら、早速Twitterで炎上するだろうにと思ったことも、たびたびありました。

本の方が歴史が古いので保守的になりやすいとか、読書は孤独かつ積極的な作業だからとか、いろいろ理由はあるのかもしれませんが、21世紀のこのご時世、本の批評の世界も変わっていってほしいなと思うことでございました。
by n_umigame | 2015-10-14 00:07 |