(画像は原作邦訳の書影・出版社HPより)
※以下、2017年5月7日現在の情報です。
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先日、久しぶりに読書会に参加させていただいたのですが、その際、課題書の『ずっとお城で暮らしてる』(シャーリイ・ジャクスン原作)が映画化するという話があったけど、あれはどうなったの? という話題になりました。
昨今、映画化やドラマ化の話が出ては立ち消えになることもめずらしくないので、これも、噂を聞いてからがけっこう長く、てっきり立ち消えになってしまったのかと思っていたら、進行していました。
失礼しました。
画像はすべてこちらのサイトからお借りしたものです。
このお話の時代はいつごろなのだろうと思っていたのですが、この画像を見てると1940~1950年代なのかなあと思いますね…。原作の舞台はアメリカのはずなのですが、これも画像を見ているとイギリスのようにも見えます。
車に詳しい方なら、このチャールズのものらしき自動車を見て、時代と国を想像できるのかも知れません。
原作では、物語の語り手はメリキャット(メアリ・キャサリン)で、その姉のコンスタンスとの関係を中心に進行するのですが、キャストでクローズアップされているのは、『キャプテン・アメリカ』のバッキーこと、セバスチャン・スタンさんのようです。
今回、メリキャットとコンスタンスの従兄弟であるチャールズを演じるようです。
原作のチャールズはけっこうなクズなんですけど、イメージ的にファンの人はどう感じるのか、ちょっと気になるところです。
IMDbを見ると、トップにクレジットされているのは、コンスタンス役のアレクサンドラ・ダダリオさんです。
『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』とその続編、『カリフォルニア・ダウン』などに出演。Wikipediaによると、「米映画サイトTC Candlerによる「最も美しい顔」ランキングで、2012年版で3位」に選出されたそうです。
原作のコンスタンスは28歳なので、現在31歳の俳優さんはぴったりかもしれませんね。
次は、メリキャット役のタイッサ・ファーミガさん。『記憶探偵と鍵のかかった少女』で主演された俳優さんです。現在22歳。
原作のメリキャットは18歳なのですが、18歳とは思えないような、幼いまま成長が止まってしまったような少女です。画像を見ていると、せいぜい15歳くらいに見えるけど18歳と言われれば18歳かな、という絶妙な雰囲気は出ているのではないでしょうか。
ほかの俳優さんはわたしは知らない方がほとんどなのですが、メリキャットとコンスタンスの叔父であるジュリアンに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のクリスピン・グローヴァーさん。マーティのお父さん、ジョージ・マクフライを演じた俳優さんです。(長年お見かけしたことがありませんでした…)
原作では、ジュリアンは鬱屈した思いを抱えながらも夫婦揃ってお金持ちの兄の家に居候したようなので、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のときのちょっとなさけないジョージパパを思い出すのかもしれません。
ただし『バック~』はコメディでしたが、『ずっとお城で暮らしてる』は、落ち込んでいるときに読むと呪いにかかるようなタイプのお話です。
さて、「映画」とご紹介していますが、IMDbのリリース予定を見ていると2017となっているだけで、しかも北米だけしか表示がないところを見ると、テレビ映画の可能性も大です。
脚本の方も、フィルモグラフィーを見ている限りではテレビシリーズの作品がほとんどのようです。
ハリウッド映画で名前と顔が知れた俳優さんが何人も出演されているので、日本でもCS放送あたりでかかるかもしれませんが、ちょっと劇場にかかるタイプの作品ではなさそうですね。
画像のセットなどが美しいので、見られる機会があれば見たいと思います。
■IMDb