機械工のトレヴァー(クリスチャン・ベイル)は、極度の不眠症で1年間ほとんど眠れずにいた。ある日、トレヴァーは新入りの溶接工、アイバンに気を取られ、仲間の腕を機械に巻き込む大事故を起こしてしまう。上司や同僚は、アイバンという男は存在しない、と、トレヴァーに不信感を抱く。同じ頃、トレヴァーの自宅の冷蔵庫には、身に覚えのない不気味な首吊りゲームの絵が張られていた。誰かが自分を陥れようとしている、そう信じたトレヴァーは、ますます精神を蝕まれていく。
予定調和なのですが、おもしろかったです。
クリスチャン・ベイルの映画情報は「英国役者気質」の鳩三礼さんから事前に(ものごっつ詳細に(^^))いただくことが多く、大筋は知っていたのですが、こんなに端正なサスペンスとは存じませんでした。
いやー…しっかし、クリスチャン・ベイル、表から見ても裏から見ても(表裏言うな)、ガリッガリです。きみがいちばんこわいよう……何でも、リンゴ1個とツナ缶一缶で1日を過ごして30㎏減量したとか。急激に落としたのでしょう、お肌もしわしわでつやがなく老人のようです。い、痛々しいから脱ぐなー。
「アイバン」が出てきて誰もが「そんなやつはおらんぞ」と言い出したあたりから、「ははあ」とその後の展開はわかるのですが、わたくしはミステリでもストーリーテリングが巧ければ犯人が分かっていてもおもしろく読めるので、全然オッケーでした。
↓以下ネタバレ。
最後に物語全体が符合して思ったのですが、ここまで良心の呵責がある人間がそれでも自首することをためらう理由、みたいなものが描かれていなかったように思います。
それから、スペインで制作されてロケもスペインだったそうなのですが、あのお化け屋敷は子ども向けじゃないだろう……。