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*さいはての西*

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本棚から発掘された本、おまけ。

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先日の本棚整理のときに発掘された本、おまけです。

左、シオドア・スタージョン『人間以上』。
右、ポケット・ブックス版のアメリカン・スラングの辞書。c1960。


スタージョンの翻訳は数年前にラッシュだったのですが、最近新刊が出ないですね…。しゅーん。
『人間以上』は石ノ森章太郎の009の元ネタと言われているそうです。
スタージョンの作品は、わたくしの中では「食事中には読めない小説ヒット10」(ヒット?)に入るのですが、スタージョンの人間を見るやさしい目に、溶けそうになります。(弱っているときなどに読むとなおさら)
わけのわかんない、こわい作品もたくさんあるのですが。

ル=グウィンの『闇の左手』がヒューゴー賞とネビュラ賞のダブル・クラインに輝き、その栄光もあってかジェンダーSFの代表作とされることが多いかと思いますが、個人的にはスタージョンの『ヴィーナス・プラスX』を推します。

「スタージョン」はチョウザメという意味だそうで、しかも本名だそうですね。


アメリカン・スラングの辞書は、エラリイ・クイーンのテキストを読み始めた頃に、自分が持っている辞書とボキャブラリーでは歯が立たなかったので(笑)古本屋さんで購入。
しかし、この辞書があっても歯が立たなかったことをここに白状いたします。
クイーンはダネイの方が広告業界で働いていたこともあってか、その時代時代の流行に非常に敏感な作家だったようで、おそらく、例えば今で言えばTVのCMで半年だけ流行った言葉とか、そういう言葉もどんどん取り入れていたのかもしれないなと思いました。
by n_umigame | 2009-05-13 21:25 |