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『孤高の警部 ジョージ・ジェントリー』が終了(本国)

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(画像はIMDbより)


いきなり私事で恐縮ですが、この3年ほど公私ともに本当にいろいろとありまして、以前楽しく見ていたドラマもすっかり追えなくなってしまっておりました。
ブログの更新もすっかり間遠になって、よほどのテンションがないと書けなくなってしまっていましたが、おかげさまで最近やっとあれもこれもまたやりたいと思うことが少しずつ増えてきました。
もういろんなことで無理だけは絶対しない、むしろやりたいことしかしない(できるだけ)と決めましたが、この調子で自分のペースを取り戻したいと思います。
まあこの間も新しい萌えやら沼やらloveやらが増えたりしていたんですけどもね、うふふ。


というわけで、ジョージ・ジェントリーが終わっとるがな(涙)。

しかも「今まさに終わりました」みたいな記事タイトルですが、1年も前に本国で放送終了してますからね(遅)。


主演のマーティン・ショウさんは今年で73歳。
刑事ドラマの主人公を務めるのも厳しいという判断もあったのでしょうが、イギリスの俳優さんたちは舞台俳優も兼任している方も多く、身体が資本だということがよくわかってらっしゃるのか、長寿で生涯現役の俳優さんも少なくありません。マーティンさんもぜひ元気で長生きなさって、またドラマでもお姿を拝見したいと思います。

さて、『孤高の警部 ジョージ・ジェントリー』、昨年(2017年)5月の本国での放送をもって、終了したようです。
8シーズン目で、最終シーズンは全2話。
1960年代のイギリスの社会問題を、刑事ドラマの体裁を取りながら、誠実に描こうとした秀逸なドラマでしたが、最終シーズンではついに1970年代に突入したようです。

2017年1月20日の記事ですが、日本でも終了のニュースが流れていました。
■英国ミステリー『孤高の警部 ジョージ・ジェントリー』がシーズン8で終了へ

■Inspector George Gently(IMDb)


シリーズ8(最終シーズン)のエピソードタイトルは、
・Gently Liberated
・Gently and the New Age
だった模様。


気になる日本での放送ですが、わたくしまたしても、見はぐっていた1話を見はぐってしまったことに気がつきました(哀号)。
何度目だ。
またAXNミステリーさんで再放送があることを祈ります。


■AXNミステリー公式
孤高の警部 ジョージ・ジェントリー



AXNミステリーのエピソードガイドが、全部「シーズン1」第○話という全シーズン通し番号でまとめられていて、何シリーズ目の何話目を見逃したのか、わかりにくいったらありゃしませんよ。(八つ当たり)

自分用のメモとして以下、全シリーズまとめました。
エピソードの日本語タイトルはAXNミステリー放送のもの、シリーズ後ろの( )内は本国での放送年。
エピソードの先頭の<>内の番号はドラマ全体の通し番号です。


Pilot (2007)/パイロット版
<1>   "Gently Go Man"/「再挑戦の始まり」

Series 1 (2008)/シリーズ1
<2> #1 "The Burning Man"/「裏切りの末路」
<3> #2 "Bomber's Moon"/「偶然が犯した罪」

Series 2 (2009)/シリーズ2
(ドラマの原タイトルはシリーズ2から"'Inspector George Gentl"に変更)
<4> #1 "Gently with the Innocents"/「沈黙は永遠に」
<5> #2 "Gently in the Night"/「奔放への報い」
<6> #3 "Gently in the Blood"/「憎しみの残影」
<7> #4 "Gently Through the Mill"/「新たなる挑戦」

Series 3 (2010)/シリーズ3
<8> #1 "Gently Evil"/「隠された正体」
<9> #2 "Peace and Love"/「混沌のキャンパス」

Series 4 (2011)/シリーズ4
<10> #1 "Gently Upside Down"/「破滅への道」
<11> #2 "Goodbye China"/「裁かれる者」

Series 5 (2012)/シリーズ5
<12> #1 "Gently Northern Soul"/「ノーザン・ソウルの夜に」
<13> #2 "Gently With Class"/「歌声の行方」
<14> #3 "The Lost Child"/「消えた子供」
<15> #4 "Gently in the Cathedral"/「ジェントリー汚職疑惑」

Series 6 (2014)/シリーズ6
<16> #1 "Gently Between The Lines"/「死の真相」★
<17> #2 "Blue for Bluebird"/「キャンプ場に潜む闇」
<18> #3 "Gently With Honour"/「ホープウッドの秘密」
<19> #4 "Gently Going Under"/「炭鉱町の闘い」

Series 7 (2015)/シリーズ7
<20> #1 "Gently with the Women"/「被害者の声」
<21> #2 "Breathe in the Air"/「巨悪への挑戦」
<22> #3 "Gently Among Friends"/「ゆがんだ友情」
<23> #4 "Son of a Gun"/「若者たちの叫び」

Series 8 (2017)/シリーズ8(ファイナル)※2018年6月2日現在日本未放送
<24> #1 "Gently Liberated"
<25> #2 "Gently and the New Age"


脚本が濃いドラマだったこともあってか、1シリーズの話数がアメリカのドラマなんかに比べると少ないですね。

わたしは★印のエピソードだけ見られていません。
シリーズ5の最後で「少年漫画の引きかよ!」と突っ込んだ覚えがあるのですが、シリーズ6で見事(?)復活を遂げたはずのジェントリーとバッカスを見られていないことになります。
人様の感想を拝見していると、バッカスいろいろいやになって警察やめるとかジェントリーと別れるとか(?)言い出してだだこねたけど、そのあとドラマが続いていることを見ると元さやに収まったんですよね。
バッカスの、口では何のかんの言っていてもguv大好きっぷりがだだ漏れで、ほほえましいことでございます。
もう惚れたって言えよ。
早く見たい。

UK盤と北米盤ではDVDも出ているのですが、日本ではそこまで人気がないせいか、ディスク化はされていない模様です。
『ブラウン神父』が日本でも一気にディスク化されるのを見ていると、日本人は社会問題を扱った刑事ドラマよりも、謎解きミステリーが好きな人が多いんだなあと思いました。わたしはどちらも好きなので、謎解きもの偏重になってしまうのは残念なのですけれども、確かに気軽に見られるのは謎解きミステリーですね。日本では疲れている人が多いのかも知れません。

シリーズ7まで放送してくれたので、最終シーズンもなるべく早めに放送してくれることをお待ちしています、AXNミステリーさま。
(AXNになってから早かったのに、これも丸1年以上待たされているのを見ると、やっぱり謎解き好きさんが多いからなんでしょうね。)

最終シリーズではバッカスは少しは大人になったでしょうか。
そんなのバッカスじゃないです。



***


ところで、エキサイトブログ様から、「わたしの好きなドラマ」「映画」で記事を書きませんかというお誘いをいただいていたというのに、それもすっかり過去の話になり、キャンペーン(だったようです)も終了しておりました。
せっかくわざわざお声がけいただいたのに、申し訳ありません。






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by n_umigame | 2018-06-02 12:09 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(2)

『オリエント急行殺人事件』(2017)

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■公式サイト「オリエント急行殺人事件」

1974年にも映画化されたアガサ・クリスティの名作ミステリーをケネス・ブラナーの製作・監督・主演、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファーら豪華キャストの共演で新たに映画化。トルコ発フランス行きの寝台列車オリエント急行で、富豪ラチェットが刺殺された。教授、執事、伯爵、伯爵夫人、秘書、家庭教師、宣教師、未亡人、セールスマン、メイド、医者、公爵夫人という目的地以外は共通点のない乗客たちと車掌をあわせた13人が、殺人事件の容疑者となってしまう。そして、この列車に乗り合わせていた世界一の探偵エルキュール・ポアロは、列車内という動く密室で起こった事件の解決に挑む。主人公の名探偵ポアロ役をブラナー、事件の被害者ラチェット役をデップ、未亡人役をファイファーが演じるほか、教授役にウィレム・デフォー、家庭教師役にデイジー・リドリー、公爵夫人役にジュディ・デンチ、宣教師役にペネロペ・クルスが配されている。
(映画.comより、画像も)


 アガサ・クリスティーの『オリエント急行の殺人』(または『オリエント急行殺人事件』)を映画化した作品です。映画化は3度目。ほかにITV版のデヴィッド・スーシェがポワロを演じたドラマの『オリエント急行の殺人』など映像化作品があります。
 映画は1974年のシドニー・ルメット監督作品『オリエント急行殺人事件』が有名ですが、時代を現代にアレンジした『オリエント急行殺人事件 : 死の片道切符』(2001)という作品もあります。アルフレッド・モリーナがポアロ役でした。(興味のある方はレンタルしてみてくださいませ。わたしの感想はこちらになります→



 以下、2017年版の感想です。

 犯人についてのネタバレはありません。

 酷評しています。ケネス・ブラナーのファンの方やこの映画が好きな方も、ここで回れ右で願います。

アガサ・クリスティーの小説が映像化されると必ず、トリック重視ではないから、謎解き重視の大人の遊戯ではなくなっていたから、ダメだ(重すぎる、陰気だ、楽しくない)という感想が一定数出てきます。
しかし、「今」クリスティーの小説をわざわざ映像化するのなら、「今」その作品を映像化される意義を、必ず問われると思います。その結果、昔なら気にしなくてよかったことに配慮して重くなってしまったという解釈は、ぜんぜん「あり」です。
ですので、わたしがこの映画の解釈(すらしていないと思いましたが)と、この映画はnot for meだったと思ったのは、トリック重視でなくなって楽しくなかったからではない、ということだけ、最初に申し上げておきます。


以下、以上のことをご了承いただいた方のみお入りください。
パンフレットを買っていないので、細かい描写の齟齬や勘違いなどがありましたら、ご指摘ください。







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by n_umigame | 2018-05-27 23:58 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(2)

ITV版「メグレ警視」シリーズ1~2(4話)

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■AXNミステリー公式HP
 

「Mr.ビーン」のローワン・アトキンソン主演!
「刑事フォイル」「名探偵ポワロ」「ミス・マープル」の製作陣が手がけた、ジョルジュ・シムノン原作の本格ミステリーシリーズ
看板番組「名探偵ポワロ」「ミス・マープル」「刑事フォイル」が完結し、これらの後任を担う番組としてITVが2016年に放送した最新作。初回放送時7,200,000人の視聴者かつ28.8%のシェアを獲得し、文句なしの大ヒットとなった。
「刑事フォイル」のプロデューサー、「名探偵ポワロ」「ミス・マープル」の脚本家が、日本ではファンの多い「Mr.ビーン」のローワン・アトキンソンを主演に迎え手がけた、本格ミステリーシリーズ。
(AXNミステリーより・画像もすべて)

***

あれだけ「日本で放送してほしい!」と大騒ぎしておきながら、せっかく放送していただけたのに感想をアップしないのも不義理かと思い、遅ればせながら感想をまとめておきたいと思います。

めちゃくちゃ長いので、ご用とお急ぎのない方だけ以下どうぞです。

***

キャストについてなどはこちら()の記事で一度ご紹介していますので、今回は実際に見た感想をつらつらと書かせていただきます。


***

最初から総評となりますが、「運命の修繕人」メグレを、とかくフランスとはそりが合わない因縁の仲のイギリスの人が描くとどうなるか、というところに、興味津々でした。(イケズ)
配役に関しては、先に記事にもアップしましたとおり、止め絵で見ている限りでは不安も不平もありませんでした。
原作のメグレはビッグ&ファットガイ(だけど身軽)なので、ローワン・アトキンソンの細長いシルエットとは正反対なのですが、実際に動き出しても視覚から入ってくるキャラクターのイメージでこれは飲み込めないという人はいませんでした。

ウィキペディアの当該ページによりますと、ロケはイギリスではなく、ブダペストとハンガリーで行われたそうです。
Maigret (2016 TV series)
https://en.wikipedia.org/wiki/Maigret_(2016_TV_series)

セットなどをPinterestにアップしている方がありました。
http://dominichyman.co.uk/2017/01/04/maigret/
↑ちょっと生々しい画像もあります。

https://www.pinterest.jp/location007/maigret-2016/
眺めているだけで眼福であります。

それで、だからというわけでもないのですが、全体的にあまりフランスっぽく見えなかったのだけが残念でした。
本当に細かいところなのですが、内装や衣装など、フランスを意識しているんだろうなということはわかるのですが、それがかえって、これがイギリスの人が作ったドラマだということが透けて見えてしまっているように感じてしまいました。そもそも英語で話してますしね。
キャラクターの名前だけフランス語風に発音していて(英語ならメグレの名前も「メイグレット」というように発音しそうです)、パリとか固有名詞は英語の発音ですし、原作(原文?)では「パトロン」と呼ばれているメグレが「チーフ」と呼ばれているのも、原作既読組には座りが悪かったです。
そういう細かいところの積み重ねが全体を作っているので、やはり細部も大事だなと思いました。

ローワン・アトキンソンのメグレは、決して悪くはないのですが、メグレ警視かと言われるとやはり違うかなというのが正直な感想です。
メグレは元々、個性があるんだかないんだかわからないようなキャラクターですが、あるものはあるとして受け入れる、清濁併せ呑む懐の深さがあります。ただそこにいるだけなのですが、その「ただそこにいる」存在感が頼もしいのです。
そこをローワン・アトキンソンは「無表情で受け流す」という演技でメグレを演じていて、それはそれで落ち着いた感じで良いのですが、茫洋としてつかみがたい原作のメグレというよりは、冷静沈着で有能な刑事という意味で、「打って出ている」メグレなんですね。

メグレものは何作かは早川書房から刊行されていますが、ほとんど河出書房新社から出ています。
その意味するところは、原著がいわゆる謎解きミステリーでもサスペンスでもなく、どちらかというと普通小説に近いものだからだろうと思います。

確かに、「人が殺されて、その犯人がわかる話」なのですが、人が殺されたから犯人を捜すのはメグレが警察官で、それが仕事だからです。
メグレは仕事熱心ですが、「謎」そのものに耽溺しません。
積極的に謎を解いている姿勢を読者に見せるタイプの探偵役ではありません。
場合によっては何もしていないようにさえ見えます。やがて事件は解決しますが、そこにごりごりと理屈をつけて説明するというスタイルは取りません。ですから、なぜその人物が犯人だったかとか、その犯行はその人物に物理的に可能だったのかとか、謎解きミステリーを読むつもりで読むと、消化不良になってしまいます。

メグレものは謎解きを楽しむタイプの小説ではなく、メグレという、ぬえのようなつかみどころのない、それでいて自分の人生や、身の回りの人やその有り様を、どうしようもないようなこともひっくるめて愛していることがわかる魅力的なキャラクターが、パリという街と渾然となって、見ているものを共に体験するような小説です。
わたしのようにそれがとても心地よくて、起きていることは悲惨だったり醜かったりするのに、いつまでもこのメグレのいる世界にいたいと思ってしまう人にはおすすめです。
が、謎を解くことを主眼としたこってりミステリーを味わいたいと思っていた向きには、あっさりしているうえに何を食べさせられたのかすらわからない、ということになってしまうかと思います。
ドラマは、この後者をターゲットにしたのかなと感じました。

シャーロック・ホームズとロンドン、エラリイ・クイーンとニューヨークのように、特定の都市と切り離せないタイプの探偵がいますが、メグレとパリは切り離せないものだと思います。
ローワン・アトキンソンのメグレは、このパリと半分同体化しているような感じがないように思います。ローワン・アトキンソンがどうしても典型的なイギリスの人というイメージがありますし、ほかのキャストもスタッフもイギリスの人なのだから、仕方がないと言えます。

ドラマとしてつまらないとか、クオリティが低いということでは、まったくありません。
謎解きが好きな人をターゲットにしたミステリードラマとしては、(不遜な言い方ですが)過不足なくよくできているドラマだと思いました。
でも、イギリスにはクオリティの高い謎解きミステリー小説は、たくさんあるわけです。
であるならば、なぜ、しかも今、イギリスの人がメグレものをテレビドラマにしようと思ったのか、結果成功したと言えるかと問われると、やはり疑問が残る作品かと思いました。
現在シーズン2の4話まで見ましたが、その問いには答えてもらえませんでした。

メタ的な理由、大人の事情とも言いますが、AXNミステリーの紹介にもあるように、ITVは「名探偵ポワロ」の終了を受けて、これに代わる人気定番ドラマを制作したかったようです。
「ポワロ」は、シリーズ最初の頃は1回30分番組で、ユーモアを上手に交えてた視聴しやすいドラマでした。尺が長くなり、重厚な内容も放送しだしたのはもっとあとのシリーズになってからです。
メグレは最初から長いし重いし、上述したように、イギリスの人は特に、このフランスを舞台にしたイギリス人が作った仮装フランスドラマをどういう意義をもって見ているのかという部分も疑問が残り、シリーズ3以降のロングランは厳しいのではないかと、正直感じてしまいました。
具体的には各エピソードの感想に書きましたが、ローワンさんのメグレは、原作のメグレが持っている良い意味で猥雑なところがなく、あまりにも清潔すぎます。
制作してくれたらもちろん見たいですが、もうひと味ほしいところです。

***

実際にドラマを見てからのキャラクターについて。

原作ではメグレ班のレギュラー刑事は、リュカ、ジャンヴィエ、ラポワントの3人。ほかにトランスと、<無愛想な刑事>ロニョンが登場します。
ドラマでは、一番の古株でメグレが息子のようにかわいがっているリュカは登場せず、ジャンヴィエ、ラポワント、ロニョンだけがレギュラーで登場しています。
確かに、リュカとジャンヴィエはどちらもメグレがかわいがっている部下なのですが、ややキャラがかぶるところがあり、ドラマでどちらか一人だけ採用しようとなったようですね。なぜそこでジャンヴィエを残したのかわかりませんが、リュカより名前が発音しやすいからかもしれません(笑)。
ラポワントは原作では<チビの>と訳されていますが "petit Lapointe"なので、一番年若いというほどの意味です。登場したときは新人で初々しくて、メグレの役に立とうと必死で仕事をしている様子がほんとうにかわいくてほほえましいのです。
ロニョンはメグレの部下ではなくて、モンマルトル署に所属の刑事です。まじめに仕事をしていて、気の毒な境遇の家庭なのですが、ひがみっぽい上にだらしない格好をしていることが多いため、刑事仲間からあまり好かれていません。
メグレのいるパリ警視庁(司法警察局)がシテ島のなかのオルフェーヴル河岸にあるので、単に「オルフェーヴル河岸」というとパリ警視庁を指すことがあります。日本でも警視庁のことを「桜田門」と言うような感じでしょうか。そのままずばり「オルフェーヴル河岸」というタイトルの映画がありました。(邦題『あるいは裏切りという名の犬』ジェラール・ドパリュデュー主演。一時期はやったこのハードボイルドポエムタイトル好きでした…(笑)。)フランスの警察機構についてはWikipediaなどをご覧ください。
この辺りのキャラクターは、第1話は紹介に終わった感じですね。

忘れてはならないのは、メグレ夫人の存在です。
メグレ夫婦はおしどり夫婦で、お互いのことをとても大事にしているのが伝わってくる素敵なご夫妻なのですが、ドラマは原作以上に登場シーンが多くて、うれしかったです。
演じているルーシー・コフー(Lucy Cohu)さんはやはりITVのドラマによく出てらして、『名探偵ポアロ』の「チョコレートの箱」のデリュラール夫人(冒頭で死ぬ人)、『ミス・マープル』の「ポケットにライ麦を」、ほか『トーチウッド』『ルイス警部』『ブロードチャーチ』『ミステリー・イン・パラダイス』等、日本でもおなじみのドラマに出演されている俳優さんです。わたしは『リッパー・ストリート』が一番印象に残っています。



***

以下、各話の所感です。
ネタバレになりますので、気にされる方はここで回れ右願います。








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by n_umigame | 2018-05-26 23:33 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)

『ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所』ダグラス・アダムス著/安原和見訳(河出文庫)河出書房新社

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お待たせしました! 伝説の英国コメディSF「銀河ヒッチハイク・ガイド」の故ダグラス・アダムスが遺した、もうひとつの傑作シリーズがついに邦訳。前代未聞のコミック・ミステリー。
(出版社HPより・書影も)




現在Netflixでドラマが配信されている『ダーク・ジェントリー』の原作。
こちらもまさかダグラス・アダムスの新刊が、しかもわたくしの大好きな安原和見さんの訳で読めるなんて! 幸せ。

先にドラマを少し見始めていたのですが、これがまあ何が起きているのかぜんっぜんわかりません。
それでいったん休憩して、こちらの原作が出たのを幸いに先に読み始めたのですが、これがまあ何が起きているのかぜんっぜんわかりません。半分どころか4分の3読んでも、何なら残り数十ページのところまで読んでもわかりません。

なのにおもしろいってどういうこと。

ドラマの方は早々にけっこうえぐい展開になることもあっていったん休憩したのですが(無意味なグロを延々見続けるのはつらいものが)、小説の方はグロ表現はほとんどありません。
ですが、「電動修道士」などという単語が何の説明もなく出てくるわ、ダグラス・アダムスらしく偏執的なまでにまたソファーの話が出てくるわ、浴室に馬がいるわ、それなのに最後なんかいい話になってダグラス・アダムスだわ…てなるわ、とにかく『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズや『これが見納め』(みすず書房刊)がお好きな方なら、何も言わずにレジまで本を持って行ってください。ぜったい買ってよかった…どころかこのおもしろい小説1000えん(※税別)でおつり来るの? 今どき翻訳ものの文庫めったに1000えん(※税別)で買えないのに? 詐欺?(そこは信じて)てなりますので。

ドラマの方は舞台がアメリカに変更されていましたが、原作はやっぱりと言いますか、イギリスのケンブリッジ界隈でした。
ドラマは今年の1月2日からシーズン2の配信が開始されたものの、残念ながらシーズン2で打ち切りが決まってしまったそうです。
ドラマを完走していないので何とも言えないのですが、もしかしたらやはり、ダグラス・アダムスのいかにもなブリティッシュネスは、セオリーどおりイギリスを舞台にしてドラマも制作した方が合っていたのかもしれません。

ドラマの方を見ていると、「ドクター・フー」に雰囲気が似ているなと思っていましたら、元々「ドクター・フー」の一エピソードとしてダグラス・アダムスが脚本を書いていたものだそうです。どうりで。これをぜひ「ドクター・フー」でも見てみたかったです。

この小説は「ドクター・フー」のファンの方にもぜひおすすめします。理由はあとがきで訳者の安原和見さんが推理されているのを合わせてぜひお読みいただければと思います。




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by n_umigame | 2018-01-03 23:40 | | Trackback | Comments(0)

『雪と毒杯』エリス・ピーターズ著/猪俣美江子訳(創元推理文庫)東京創元社

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クリスマス直前のウィーンで、オペラの歌姫の最期を看取った人々。帰途にチャーター機が悪天候で北チロルの雪山に不時着してしまう。彼ら八人がたどり着いたのは、雪で外部と隔絶された小さな村のホテル。歌姫の遺産をめぐり緊張が増すなか、弁護士によって衝撃的な遺言書が読みあげられる。そしてついに事件が──。修道士カドフェル・シリーズの巨匠による、本邦初訳の傑作本格。解説=三橋暁
(出版社HPより・書影も)


映画『グレートウォール』のおかげで久しぶりに「修道士カドフェル」シリーズのことを思い出していたら(だいたい同じ時代設定)、なんとエリス・ピーターズの新刊が! 発売時に情報を取り漏らしていたのですが、おかげで真冬のシーズンに読めてかえってよかったです。
著者のエリス・ピーターズは1995年に鬼籍に入られていますので、まさか新刊が出るとは思っていませんでした。解説にくわしいのですが、「修道士カドフェル」シリーズは一度、社会思想社の現代教養文庫で全巻邦訳が出たのですが、社会思想社が倒産廃業され、その後まもなく光文社文庫から全巻再刊されたものの、現在はまた品切れになっているようです。せめてKindle等の電子書籍でいつでも読めるようにしていてほしい…。
サー・デレク・ジャコビの主演でドラマ化もされていて、ドラマも大好きだったのですが、こちらも日本盤ディスクは長年廃盤になったままのようで、本当に残念です。ヒュー・ベーリンガー役が3回も変わったからなの?(涙)

以下、ネタバレしていますので、もぐります。
明確なネタバレは避けていますが、ミステリー好きの方にはわかってしまうかもしれませんので、今からお読みになる方でネタバレされたくない方は、ここで回れ右推奨です。









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by n_umigame | 2018-01-03 23:38 | ミステリ | Trackback | Comments(0)

英国ITV版『メグレ警視』日本放送決定

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こちらの記事でご紹介しました、ローワン・アトキンソンさんがメグレ警視役の、英国ITV版ドラマ『メグレ警視』が、日本でも放送が決定したそうです!(コメントで教えてくださったアガサさま、ありがとうございます!)


■AXNミステリー4月のおすすめ
メグレ警視(全2話)
一挙放送
字幕版:4月15日(土)8:00pm
【BBC FIRST】にてレギュラー放送
字幕版:4月21日(金)スタート 毎週金曜10:00pm

■AXNミステリー「メグレ警視」番組ページ
「Mr.ビーン」のローワン・アトキンソン主演!
「刑事フォイル」「名探偵ポワロ」「ミス・マープル」の製作陣が手がけた、ジョルジュ・シムノン原作の本格ミステリーシリーズ
看板番組「名探偵ポワロ」「ミス・マープル」「刑事フォイル」が完結し、これらの後任を担う番組としてITVが2016年に放送した最新作。初回放送時7,200,000人の視聴者かつ28.8%のシェアを獲得し、文句なしの大ヒットとなった。
「刑事フォイル」のプロデューサー、「名探偵ポワロ」「ミス・マープル」の脚本家が、日本ではファンの多い「Mr.ビーン」のローワン・アトキンソンを主演に迎え手がけた、本格ミステリーシリーズ。
日本では1950~60年代に制作されたフランスの名優ジャン・ギャバンがメグレを演じた映画や、70年代に愛川欽也がメグレを演じたドラマ、さらに、池波正太郎の「鬼平犯科帳」のファンからは鬼平とメグレの類似点を指摘する人も多く、メグレに対して親近感を持つ人は多い。また、最近では「名探偵コナン」のメインキャラクターの一人、目暮十三のオリジナルキャラクターとして子供たちからも知られている。
(AXNミステリーHPより・画像も)



Twitterでの反響を見るだに、みんな大好きローワン・アトキンソンさん。

イギリス本国ではDVDがR-15でレイティングされていたので、NHKの特に地上波での放送は厳しいかなあと思っていましたが、AXNミステリーさんががんばってくれました。

うれしい~vvvvvvvv

入っててよかったAXNミステリー。





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by n_umigame | 2017-02-26 12:30 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)

『流砂』ヘニング・マンケル著/柳沢由実子訳(東京創元社)

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がんの告知を受けた北欧ミステリの帝王マンケルは何を思い、押し寄せる絶望といかに闘ったのか。遥かな昔に人類が生まれてから今日まで、我々は何を受け継ぎ、そして遠い未来の人々に何を残すのか。“刑事ヴァンダラー・シリーズ”の著者の最後の作品。闘病記であり、遺言でもある、魂の一冊。
(Amazon.jpより・画像も)


2015年10月に亡くなったスウェーデンの作家ヘニング・マンケルの最初で最後のエッセイ集。肺がん原発の末期がんを宣告されてから、ご自分の年齢である67篇から成る1冊です。

マンケルさんの作品は邦訳が出ているものはほぼ全作品読んでいます。(児童書もあります)
刑事ヴァランダーシリーズなどを読んでいると、なぜアフリカがスウェーデンの社会問題と絡むのかとか、最初は唐突な印象が拭えなかったのですが、このエッセイ集を読んで、マンケルさんの小説は彼の人生と切り離せないものだったのだなと実感しました。
スウェーデン語は全然わからないのですけれど、そしてもちろん翻訳がいいのでしょうけれど、マンケルさんの文章は読んでいると落ち着きます。

病気について直接触れているところはそんなに多くありませんが、これはまぎれもなくマンケルさんの闘病記です。

絵画ついて語られた項がいくつかあるのですが、その中でジェリコーの「メデューズ号の筏」の見方について、びっくりしました。マンケルさんはこの絵を見て、そこに希望を感じ取っていらっしゃったのです。
わたしはこの絵を見て希望を感じたことはありませんでした。むしろ、水平線の遠くにかすかに見える点のように描かれた船が、かえって絶望感を高めている残酷な絵だと思っていました。いかだに無造作にうち捨てられた死に行く人々や、カニバリズムがあったことを容易に想像させる人体の描き方よりも、ほとんど手の届かないところに見せつけられた船=希望の方が、何倍も残酷に感じていました。いかだの様子から、ほとんど人が絶望しかけたであろうときに見せられた決して手の届かないであろう希望は、本当の希望ではないと。希望に見せかけた欺瞞を、あるいは希望の残酷さを描いた作品だと。
けれども、この絵に希望を見たマンケルさんの文章を読んで、涙が出そうになってしまいました。

もっともっとマンケルさんの文章を読んでいたかったです。

全編すばらしいのですが、以下、刺さった部分の抜き書きです。


 がんと付き合うことは、同時にたくさんの前線で戦うことでもある。大切なのは、自分の頭の中の妄想と戦うことにあまり無駄な力を使わないことだ。体を侵略してくる敵と戦うために、全力を注がなければならないからだ。
 巨大な風車の影と戦っている暇はないのだ。
(28「影」p.142)

 三週間が経ち、やっと私が流砂から這い上がって、治療下での死に物狂いの闘いに挑み始めたとき、闘う私にとってもっとも大きな支えになったのは、当然のことだが、本だった。
(中略)だが、いままで経験したことがない不思議なことが起きた。新しい本、未読の本が読めないのだ。私がいつも大いなる関心をもって読むお気に入りの作家たちの本でも同じだ。新しい本、知らない本の中になぜか入り込めない。(中略)
 一瞬、私は怖くなった。本は私を裏切ろうとしているのか? 生涯で一番必要としているときに?
(31「抜け道、明るみへ」p153-154)

 私は常々、どんな夢でも、たとえそれが他の人に関する夢であろうと、本当は自分自身に関する夢なのだと思っていた。
(35「サラマンカへの道」p.178)

 物語を書く人間には二つのタイプがいて、いつも争っている。一方は土をかぶせて隠そうとする。そしてもう一方は掘り起こして暴こうとするのだ。
(35「サラマンカへの道」p.182)

 現代でも、馬から下りて木陰に座り、決定的な決心をする人間が必要だ。
 彼らはどこかに必ずいる。世の中がどんなにひどくなっても。
(36「馬から下りた男」p.187)
 ※英国で奴隷廃止法を制定させることに成功したトーマス・クラークソンについて。

 がんにかかってから、信仰によって慰められている人々のことをたびたび考える。私はその人たちに敬意を表しはするが、羨望は感じない。
 しかし、宗教的信念と同じくらいの確信をもって、私は将来長い氷河期のあと何千年も経ってから地球に存続する人々に関して、絶対にそうなるだろうと信じていることがある。その人間たちはきっと生きる喜びに満ちているだろうということである。
 生きる喜びなしには、人は生き延びることはできない。
(37「子どもが遊んでいるうちに」p.188)

 私はよく死んだ人々のことを考える。彼女のことも同じだ。いつも思うのだが、人はなぜ死んだ人のことを考えるのをやめてしまうのだろうか? 死んだというだけで付き合いをやめてしまうのはなぜだろう? 私がその人たちを思い出すかぎり、その人たちは私の中で生きている。
(44「土の床」p.222)

 昔読んだアフォリズムが頭に浮かんだ。いわく「人生をそんなに真面目に考えるな。どうせ生きてはそこから出られないんだから」。
(57「ドイツの高速道路での惨事」p.292)



人間であることを恥じるな。誇りを持て!
きみの中で次々に扉が開かれる。
きみは決して完成しない。それでいいのだ。
トーマス・トランストルンメルの詩集『ローマ人の弓』からの引用だそうです。このエッセイ集の冒頭で、献辞の次に掲げられているのですが、これを最後に。



ヘニング・マンケルファンもそうでない方にも、ぜひ、おすすめいたします。
もし今何か悩み事があっても、なんだかちょっと目の前が開けたような気持ちになります。

マンケルさん、ありがとうございました。
改めてご冥福をお祈りいたします。ゆっくりお休みください。







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by n_umigame | 2016-12-31 23:36 | | Trackback | Comments(0)

2016年 本のマイベスト

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(画像はAmazon.jpより)


今までやったことがなかったのですけれど、一年間で読んだ本の中から自分内ベストを選ぶというイベントに、今年は乗っかってみることにしました。

…のですが、あまりにも選別がむずかしかったため、順不同でだーっと並べてみました。

読書家の方に比べたら自分は全然数を読まないタイプなので(代わりに気に入ったら何度でも同じ本を読む)、そのあたりもご了承ください。
読書傾向は、
・雑食(気が向いたら)
・ランダム(系統立てて読まない)
です。

番号を振ってありますが、数確認のための便宜上のもので順位ではありません。
今年読んだ本であって、今年刊行された本ではないため、再読した本なども含まれています。



■ノンフィクション部門
1.『流砂』ヘニング・マンケル著/柳沢由実子訳(東京創元社)
2.『批評理論入門 :『フランケンシュタイン』解剖講義』廣野由美子著(中公新書)中央公論新社
3.『その島のひとたちは、ひとの話をきかない : 精神科医、「自殺希少地域」を行く』森川すいめい著(青土社)
4.『脳が壊れた』鈴木大介著(新潮新書)新潮社
5.『人工知能は人間を超えるか』松尾豊著(角川EPUB選書)KADOKAWA
6.『謎解き『ハムレット』: 名作のあかし』河合祥一郎著(ちくま学芸文庫)筑摩書房
7.『迷惑な進化 : 病気の遺伝子はどこから来たのか』シャロン・モレアム著/矢野真千子訳(NHK出版)
8.『災害と妖怪 : 柳田国男と歩く日本の天変地異』畑中章宏著(亜紀書房)
9.『世界の辺境とハードボイルド室町時代』高野秀行, 清水克行著(集英社インターナショナル)
10.『白鯨との闘い』ナサニエル・フィルブリック著/相原真理子訳(集英社文庫)集英社

***

とりあえず10冊選んでみました。

***


■フィクション部門
1.『ささやく真実』ヘレン・マクロイ著/駒月雅子訳(創元推理文庫)東京創元社
2.『ミルク殺人と憂鬱な夏 : 中年警部クルフティンガー』フォルカー・クルプフル, ミハイル・コブル著/ 岡本朋子訳(ハヤカワミステリ文庫)早川書房
3.『貴婦人として死す』カーター・ディクスン著/高沢治訳(創元推理文庫)東京創元社
4.『幼年期の終わり』アーサー・C・クラーク著/福島正実訳(ハヤカワ文庫SF)早川書房
5.『中継ステーション[新訳版] 』クリフォード・シマック著/山田順子訳(ハヤカワ文庫SF)早川書房
6.『ムーミンパパ海へいく』[新装版]トーベ・ヤンソン著/小野寺百合子訳(講談社文庫)講談社
7.『狙った獣』マーガレット・ミラー著/雨沢泰訳(創元推理文庫)東京創元社
8.『マクベス』ウィリアム・シェイクスピア著/小田島雄志訳(白水Uブックス)白水社

***

体力がなくなると虚構の世界に出入りできなくなるということが、改めてよくわかった一年でした。
ヘニング・マンケルさんが、『流砂』の中で、本は自分の人生をあれほど支えてくれものなのに、病気になってから初めて読む本が読めなくなったと書いてらして、心から共感しました。
自分の精神状態が荒んでくると、書店に行っても本に呼ばれない/本と目が合わないということもあります。または、自分には必要のない本に手を出して後悔するというパターン。
ネット書店では「自分が欲しいと思っている本」しか買えないので、リアル書店に行けないと自分でもいろいろまずいなと思います。
予期せぬ出会いがないものは世界を狭めます。


ですがマンガは、体力が落ちても別腹で読めるんですよね。どういうことだ。


***

■コミックス部門
1.『薔薇王の葬列』1~(続刊中) 菅野文著(プリンセスコミックス)秋田書店
2.『坂田靖子: ふしぎの国のマンガ描き』坂田靖子著(河出書房新社)
3.『はたらく細胞』1~(続刊中)清水茜著(少年シリウスコミックス)講談社
4.『元気になるシカ : アラフォーひとり暮らし、告知されました』藤川るり著(KADOKAWA)
5.『恋するシロクマ』1~(続刊中)ころも著(コミックジーン)KADOKAWA/メディアファクトリー
6.『決してマネしないでください。』(全3巻)蛇蔵著(モーニングKC)講談社
7.『マリー・アントワネット』惣領冬実著(モーニングKCデラックス)講談社
8.『レディ&オールドマン』1~(続刊中)オノ・ナツメ著(ヤングジャンプコミックスウルトラ)集英社


***

マンガは年末に『はたらく細胞』の最新刊4巻を読んで1巻から読み直したら、どハマりしなおして、最初Kindleで買っていたのを全部紙の本で買い直しました。しかも特典つきを。しかも赤血球ちゃんと白血球さんおそろで欲しかったので3巻も4巻も。キーホルダーかわいい……///// こんなん初めて買いました。使わないけどこれお守りにしよう…。そのいきおいで月刊誌で最新話も読んだ話もあとで聞いてやってください。アナログで描いてらっしゃる方の作品はやっぱり紙の本の方が格段に読みやすいし、魅力も伝わってきやすいと思います。

***


思うところあって、今年、ダンボールで9箱分の本を処分したのですが、もう本当に断腸の思いでしたのに、結局どんどん買ったらいっしょやんけと、この記事書きながら自分につっこみました。来年もやると思いますので、よろしくお願いいたします。
もう手元に置いておくことよりも、「読みたかったら読みたいときに読む」ということに重点を置こうと。本自体はあの世に持っていけないけど、読んだ知識やもらった感動は自分の血肉になるから持って行ける。と信じたい。(てか持っていかんでもええやろ、もう。)


来年もおもしろい本にたくさん出会えますように。
いや、おもしろい本は毎年確実にてんこ盛り出ているのですが、それを読むのが追いついていていないので、来年ももっとおもしろい本を読む時間と体力と精神状態でいられますように。



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by n_umigame | 2016-12-30 23:08 | | Trackback | Comments(0)

NHK BS『アガサ・クリスティー そして誰もいなくなった』(全3回)

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アガサ・クリスティーの名作、日本初放送!!
謎の人物から小さな無人島の邸宅に招かれた10人の男女。次々と人が消えていく衝撃のミステリー! イギリスで放送され大絶賛された新作ドラマ。
原題:And Then There Were None
制作:2015年 イギリス
(NHK BS公式サイトより・画像も)

■公式サイト→



全面的にネタバレしています。

ドラマだけでなく、原作、戯曲版のネタバレもあります。
話を知らないしトリックも聞いたことがないという方は、ここで回れ右絶賛推奨です。

(戯曲版の感想はこちら。→


すべてOKの方は以下からどうぞ。
長いですよ~。









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by n_umigame | 2016-12-25 23:36 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(4)

戯曲版『そして誰もいなくなった』アガサ・クリスティ著/福田逸訳(新水社)

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不思議な手紙で孤島の別荘に招かれた十人が、マザーグースの童謡にのせて、一人また一人殺されていく……そして……。クリスティの傑作推理小説の戯曲版。小説とはひと味違う粋な結末とは? 84年刊の再刊。〈ソフトカバー〉
映画化もされたが、映画作品ともひと味ちがう戯曲ならではの粋な結末をお楽しみください。
(Amazon.jpより・画像も)


いつもお世話になっているYuseumさんがブログでご紹介してらして、そういえばそういうものもあったっけ、と、これを機会に読んでみました。
(Yuseumさんの紹介された記事はこちらからどうぞ↓
「アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』:BBCドラマ版が日本初放送」

これもYuseumさんの記事を読むまで忘れていたのですが、戯曲版は『アガサ・クリスティー完全攻略』でも取り上げられています。(こちら、今Amazonを見たらすでに紙の本は品切れになっていますね。Kindle版で読めます。また、元々ウェブでの連載をまとめたものなので、興味のある方はウェブでもごらんください。)
↓こちらから遡ってください。





以下、完全にネタバレになりますので、原作未読の方、戯曲版のネタバレも知りたくない方(いるのか)(←おい)、BBC(2015年版)制作のドラマについても触れていますので、トータルでご判断の上、お読みください。

繰り返しになりますが、この小説のオチも知らないし犯人も知らない、ドラマも原作も読んだことがないという幸運な方は、ここでぜったい回れ右推奨です。







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by n_umigame | 2016-12-11 15:14 | | Trackback | Comments(0)